わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県今治市菊間町池原「第8回羊大好き毛刈り大会」【わけししょうロケ】

2018年04月30日 | イベント

 春の麗(うらら)真っ盛り、2018年のゴールデンウィークがやってきました。

さて、どこに行こうか、できれば近くて安くて楽しくて、さらにはこれまでにないような体験ができれば言うことなしなんですが。そんな都合のいいことがありますか? 大人も子どもも満足できて、親しい人と集って、美味しいものをいただいて、季節や自然を満喫できることってできますか?

はい、ありました。天候やロケーション、コンディションやタイミング、集まれた面子など結果論的にそうであったということですが。

 

縁あってお誘いいただいたのですが、初めての参加と相成りましたのは………………………

「第8回羊大好き毛刈り大会 by作業所こまどり」 でございます。

 

午前10時からの 開始ということでそれに合わせて出立したつもりだったのですが、田舎ではありがちな、車のナビゲーションシステムが示した地点ではなさそう。街中に点々と在る幟旗が目印とも聞いていたのですが、緑の広場公園あたりで立ち往生してました。そこにお誘いした知人(原住民)がちょうど通りかかったので、ついていくことにしました。山の中をどんどん進み、ほどなく会場に到着。こじんまりとした規模だろうと高を括っておりましたが。

 

すでに大勢の人が集っているようです。誘導された駐車場から歩いてますと、「ヒツジ進入禁止」のロープが。きちんと正面ゲートから入場します。

全然、小規模ではありません。長蛇の列が幾カ所にもできてまして、パッと見では状況が把握できません。

ゲートには受付ブース。その足元には「獄門島」ばりの生首? が並んでます、と思いきや。帽子だそうです。

 

どうやら、毛刈り体験希望者がズラリと列をなしているようです。和気入道子はあまり興味がないのと、すごい行列に嫌気がさしたのか、体験はパス。その様子を眺めることに。

 

本日の主役たちです。まさに沈黙の羊たち、って感じで鳴きもせず静かにしております。少ないけど、羊の群れってことですかい。なんか癒されます。

 

子どもたちはエサの草を手に伸ばし、気まぐれに食む羊たち。順番に一頭ずつヘアーカットされるようです。

 

ここが刈場です。2人がかりでの完全なマウントポジションです。羊のパンチ&キックを封じ込めてます。





専用のバリカンで隅々まで刈っていきます。鳴きもせず、所々に切り傷を作りながら、ひたすら耐える羊さん。抑え込むのも当然ながら本意ではありません。でも、そうしないと危険だし、作業が進みません。

かくして

はい。お疲れ様でした。これから暑くなるためにすっきりしてもらうことと、羊毛の収獲という2つの目的があるわけですが。毛を刈らず放っておくと命にかかわるとのことです。

 

で、スタッフのエスコートのもと、子どもたちが毛刈りをおこないます。おっかなびっくりで腰が引けています。まあ、初めての体験だろうしね。

かなりパワーがあると思われるバリカンは重量も人間用とは違うでしょうね。両手仕様となってます。

 

でもって、戦利品? がこちら。

一頭分の羊毛です。どれくらいの量なのか、よく判りません。これからどれくらいの糸が取れるのでしょうか。

 

メインイベントとはまったく別のところで、これまた行列ができてます。「お供馬の乗馬体験」ができるのです。今回は4頭のおんまちゃんが闊歩します。

「お供馬」は今治市菊間町の秋祭り神事での走り込みに用いられる馬です。サラブレッドと思われます。


和気一家はこちらに関心があり、家人と長男が行列に並んでました。ほどなく順番が来て、グランド? を一周。

普段は体験することがない、高さからの眺めは格別とのこと。こんなお手軽に触れ合う機会って貴重じゃないかなあ。今治には「野間馬ハイランド」という施設があり、子どもは馬に騎乗できるのですが、大人向けには県内外の乗馬クラブくらいしかありませんし。

 

テントの中では「手紡ぎ体験」ができます。スタッフが横についてくれて、糸車で羊の毛を糸にします。

和気の知人が挑戦したのですが、意外と難しいとのことでした。そりゃまあ、熟練を要するでしょうね。

 

隣のテーブルではフェルトブローチづくり(有料)がおこなわれていて、老若男女がチクチクやってました。

 

 

こちらは飲食用のブースです。プライバシーに配慮してぼかしてあります。

さあ、これだけ盛況となれば期待できるかも。今回のイベントに限ったことではありませんが、野外イベントの屋台って、ドンドンとレベルが上がってますよね。昔はメニューもお決まりで、とりあえず野外で買い食いできればよかったのですが。今や、本格的ともいえるメニューや洗練された美味しいものが少なくありません。

 




まずは「大岡蒲鉾店」のせんざんき。菊間の国道沿いにある地元では馴染みのあるお店なんですが。なぜ鶏? じゃこ天とかじゃないんだ。あえて、変化球勝負とは。紙カップに割り箸1本突き刺すスタイルも、これまた独特。

でもって、お味のほうですが………………。いやあ、美味しいですねえ。愛媛今治は鶏料理が非常にお盛んな土地柄でして。その土地柄にふさわしいレベルに仕上がっています。和気一家は次回もリピートするでしょう。

 



こちらは子どもがオーダーしたカレー(甘口)。味見できませんでしたが、2人とも軽く完食してました。

 

 

 


こちらは初めて見ました、レンガ積みの石窯が鎮座しております。

 

八幡浜からの出店なんでしょうね。初めて見ました。即買いでしょ!



いや~、本格的なお味です。トマトではなく、マヨネーズ系プラスカレーとは。昔、東京でよく食べたような。でも、生地もチーズもすばらしい。焼き方もいいと思います。このレベルが野外で食べらるとは。

 

続いて持ち帰り、お土産系。

かえでファームのパン。安定のqualityです。子どもは迷わずメロンパン。ココナツオイリーな食パンもおいしかった。

 

こちらは「つむぎ」さんのブース。

いわゆる「移動ポッケ」を2点お買い上げ。

さらにクッキーなど。たくさんの種類がありましたが、和気的には「きなこ」がおいしかったです。コストパフォーマンスもいい。

 

てな感じで春を満喫した充実したイベントだった思います。昨年に引き続いて参加された方によると、今年のほうが人出が多かったとのこと。スケールも大きくなったのでしょうか。天候がよかったことも功を奏したといえましょう。

まさに草食的なイベントといえましょう。優しさとか平和さが漂う、癒しの空間でございました。予定合せて来年も行くと思います。

ただし、狼な和気入道から言わせますと、「羊は美味しいんだよ」と邪悪な笑みをうかべているのであります。

 

 



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