和気入道ロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

華人街/横浜中華街 巡行2024 古(いにしえ)の残り香を探して

2024年04月21日 | 旅行

昭和のおじさん、わけししょうのノスタルジック旅。いや~、面白いとも思えない。といいながら、展開します。

 

中国武術家である、わけししょう。中国とは縁もゆかりもあります。台湾来訪はありませんが、香港を含めて大陸には数え切れないほど行ってます。すでに30年以上前からですので、文化大革命の匂いが消えて天安門事件から経済勃興の歴史を実感してきたのであります。

#松田隆智世代には、実は中国って近くて遠い国だったのです。田中角栄が日中国交を成し得ていたのですが、文化的な交流や民間レベルでの渡航も難しかったのです。

ということで、台湾や香港に伝承を求めるのが通常でした。しかし、それでもハードルが低いわけではありません。時間やコスト、言語やコネクションの問題もあります。どうしても、お客さん扱いになりがちです。

 

ということで、もう少し近しいゲータウエイはないのか? あります。それは日本の中国人街/華僑町です。そう、横浜中華街&神戸南京町です。

その歴史はペリー来航後の横浜&神戸開港に始まるのです。また、日本産の乾物が中国で珍重されているのも華僑が日中でもたらした文化です。アワビにフカヒレ、ナマコ、ホタテ、昆布などは華僑の手により広東省・香港を通して大陸に伝わったはずです。

中国の武術に触れることができるかもしれない、という望みを持った人も少なくなかったと思われます。

結果的にはほとんど成果はなかったんじゃないかなあ。

 

とはいえ、日本で中国武術の匂いを感じるお店もあったのです。

中国武術専門誌「う~しゅ」誌面でモデルもされていた社長さん。気さくなお人柄で、多くの武術愛好家が来店したでしょうねえ。年々、武術用品の種類が減っていったように記憶しています。品は香港経由のものばかりだったと思います。

 

時代は流れて、現在に至ります。大陸との交流は深まり、武術についても伝承が盛んにおこなわれるようになりました。

そして、横浜中華街は食と観光の街として今の繁栄に至ります。

 

2024年の首都圏来訪で、2日間ほど予定が空きまして。どうしようかなあ、と思案した挙句に中華街を訪れることにしました。おそらく、30年以上ぶりです。

 

 

派手な横浜媽祖廟。2006年の建立なので、わけししょうも初めて観た。

 

看板が看板を隠してしまっている、香港の風景を彷彿とさせる感じですかねえ。密集度もすごい。

 

中華街での老舗である萬珍楼。日本人の中国料理の基準かなあ。聘珍樓や重慶飯店本館はなくなったようです。店舗も入れ替わったねえ。

 

 

たぶん、誰も買わない。でも、昔の中華街はこんな空気感でした。

 

中国アニメの黎明作品のオマージュかな。日本よりも歴史は古いはず。

 

何軒かのクリニックは中日混成。ここならでは。たぶん、歴史も永いのでは。

 

金融機関もあります。中華街の経済を担ってきたんでしょうねえ。

 

 

県人会的なものでしょうか。同郷の絆が外国での困難を乗り切る原動力になるしね。

 

横浜中華学院もきれいにリニューアルされてました。その塀に飾られてた展示。孫文にゆかりがあるとのこと。

 

 

中山とは孫文のことです。でも、なんの施設は判らない。

 

かなり強引だけど、香港っぽい風景。本場はもっとどぎつい感じです。

 



てな感じで歩き回りました。何も食べることなく飲むことなく。もう、胸が躍ることもないなあ。独りだったし。

自分用のTシャツを2枚買って終了。店舗の2Fが「武器屋」となってました。Tシャツ屋のお姉さんによると、午後からの営業とのこと。今回は来訪できませんでした。

 

時代は流れるんですねえ。当たり前ですが。横浜中華街は完全に観光地と化してました。それはそれで全然いいことだと思います。相当な人/金が動いています。

もう、来ることもないだろうなあ。

 



ここから番外編。

そのまま、ねぐらの赤羽に戻る途中、さらに古の残り香を探して、新宿で下車。はっきり言って、横浜中華街で美味しいものって難しい。昔からね。

 

台南担仔麺(タイナンターミー)新宿店へ。やってましたよ。ランチタイムぎりでした。

 

円卓を相席前提で座るスタイル。他に客がいないので、相席とはなりませんでしたが。

 

牡蠣の唐揚げ。台湾って牡蠣料理多め。

 

香菜(パクチー)の肉味噌乗せ。サイコー。ビールに合います。

 

かくして担仔麺。こんな味だったっけ? たぶん変わってないんだろうけど。舌が変わったかなあ。辣椒(とうがらし)は非常に強烈。

小皿料理が中心なので、1人でも安心。何品かは食える。

 

わけししょうが渋谷道玄坂で働いてたとき、1号店があって、よく行きました。初めての本格的な中国料理だったかも。台湾人スタッフが働いていたんだけど、夜の営業が終わるとテーブルと椅子をかたずけて、南拳(南方の中国武術)を練習してたとか聞いたなあ。武術修行を始めた頃だったので、ときめいたもんです。かっこいいじゃないですか。

 

実はもう一軒、行きたいところがありまして。思い出横丁の「朝立」。

初めて来たのは、大学生のときで、武術の練習の帰りに先輩と1杯呑んで帰ろうってときの来訪でした。3000円しかないけどいいですか?って女将みに訊いたら、やさくしくカウンターの奥へ案内してくれました。ただし、出てくるものがすごかった。牛の金玉・ペニス・脳みそ・ヴァギナの刺身。薬味がネギじゃなくて刻んだニラ。自家製の腸詰、サンショウ魚の黒焼き、大将が昼間に釣ってきた鮎、同じく釣ってきたナマズの頭のスープとか。ヤツメウナギの蒲焼きとかもあったねえ。酒もすごくて、いわゆる猿酒の類いなんだけど、アロエにキンモクセイ、ハブに大ヤモリに、カマキリの卵鞘(卵が入ったあわあわのやつ)などを焼酎に漬けているんです。旨いのも不味いのもあったけどね。とにかく、わけしししょうにとって東京時代の大きな思い出です。

営業時間を確認したんだけど、開店してませんでした。ここもご縁がなかったと。

なんか、歩いてるのがインバウンドの外国人風情ばかり。両替所にずらっと並んでた。昔の労務者系はぜんぜんいなかった。これも時代だ。

 



そんな感じで1日の時間を費やしました。東京時代みたくよく歩きました。

残念ながら懐かしさは少なく、でもマアマア楽しかった。時間の隔たりを感じました。

独りでよかったと思います。誰かが昔話を聞かされるのは、うっとしいでしょうし。爺さん婆さんが孫たちに昔話をする気持ちは解ったね。

わけししょうでした。

 

 

 

 


華の大東京 上野&御徒町 2024

2024年04月04日 | 旅行

わけししょう、お久しぶりの首都圏来訪です。実は8年くらい東京に住んでたんですよ。

 

事の次第としては、CLUB XINYI in Chiba の開催に馳せ参じることが目的でした。武術の教授に赴いたということです。永く東京にアプローチすることなく、同士には申し訳ない思いもありました。

 

こちらについては、別途で紹介しています。

 



 

File:Jetstar Japan, A320-200, JA01JJ (24814816572).jpg

わけししょうが住んでる松山からは昔から航空大手2社が東京羽田便があります。これまではそれ以外の選択肢がありませんでしたが、LCCであるジェットスターが就航しておりまして、今回はそちらのお世話になりました。

ただ、千葉成田着なんですよね。わけししょうが若かりし頃の海外渡航は成田が基本だったので、大好き? なんですけどね。ただ、東京から遠い。着陸後、移動しなければなりません。

JRの成田エクスプレスってのがあって、わけししょうの生息地だった池袋までの直行があります。でもね、くそ高い。はっきり言って、松山からの片道料金よりも高い! しかも、えらく時間がかかるのです。

File:Keisei-AE5 KENTY-SKYLINER.jpg

ということで、偽造テレカを売りまくってたイラン人のごとく? 京成電鉄で東京上野まで登ることにしました。スカイライナーは快適で約1時間で上野に到着です。思ったより早く着きました。

 

さて。昨今、話題になっているのが「トコジラミ」です。南京虫と言ったほうがいいか。まあ、今回の旅はトコジラミとの闘いを覚悟しておりました。

実は事前に予約していた宿をキャンセルするという事態になっていたのです。毎度お世話になってるAgodaで鶯谷近辺のドミトリーだったんですが。まあ、深夜に着いて寝るだけだし、安さにつられて予約してたのですが。

出発の数日前に何の気なしにレビューを見てみたところ、地獄のようなことになってました。でかでかと写されたお手ては赤い斑点が無数にあって、見てるだけで痒くなるくらい。さらに別の画像には壁際にとまるトコジラミ達の姿。その他のコメントでも「宿泊業以前の問題!」などと、逆の意味で讃えられておりました。

 

ということで、上野のカプセルホテルを予約しなおしました。

めちゃくちゃ新しくて快適そのもの。いや~、次回以降も使いたいなあ。大浴場にサウナも完備。これで1泊が3000円代ですよ。

 

改めて考えてみれば。わけししょう、これまで国内外の安宿に多く泊ってきたのであります。自慢じゃないけど、これまでやられた実績がありませんでした。

若干、メディアに踊らされた感がなくもない。ちょっとムカつく。自分にね。

 


 

わけししょう、上野でアルバイトをしていた時期があります。1年以上はやってました。ズームイン朝で有名な大晦日も経験しました。そのため、馴染がある地域柄なのです。

カプセルホテルをチェックアウトして、開店前のアメ横をうろついてみました。

 

飲食店街ってわけでもないので、生ごみの臭いが漂ってるわけではありません。

 

威勢のいい売り声が飛び交う魚屋さん。開店前は静まり返ってます、当たり前。照明とか、後付け感が満載。勢いで商売やってるんでしょうねえ。でも、どんどん減ってるんですよねえ。アメ横といえば、新巻鮭なんですけど、流通量は少なくなっていると思います。その他の海産物も値上がりが凄まじいねえ。

 

さて、ストリートフードは上野の名物となってます。とはいえ、10年くらい前からかなあ。わけししょうが働いていた頃は、カットパインアップルくらいでしたかねえ。

すでに異国感満載。中国系・中東系・中南米系? かな。味のほうは確認できませんでした。御店選びの1つの基準としては、現地の人が客として食べているかどうか。

さらには、24時間やってそうな、ビニール張りになっているお店も何軒もありました。居酒屋みたいな箱ではないので、運営も安くできるのかもしれません。お客さんは日本人が中心にもみえました。

 

 

さて、思い出巡行として、わけししょうが働いていた「アメ横センタービル」地下1F。

すでにお店は代わってしまって、当時の面影はありません。とはいえ、売ってるものは当時と変わりありません。日本人相手でないことは明らかです。当時のままの床が懐かしさを誘います。

いろんな思い出があるけど。同じフロアにあった魚屋(すでに日本人向けではなかった)で、スッポンを潰してもらって部屋で鍋。相当回数やったねえ。上海ガニも茅台酒もさんざんいただきました。いまでは考えられない価格でした。ちなみに今回の旅でみた茅台酒は65000円でございました。

 




ここからは上野アメ横の名物的なスポットを。いまだ健在なのです。

 

わけししょうが若かりし頃、愛読していた「コンバットマガジン」の後表紙にでかい広告を打っていた中田商店。ミリタリーの総本山といってもいい。闇市の名残、占領軍の横流しがイメージできますよね。世界各国軍の装束が手に入ります。昔は北朝鮮軍のも売ってたよ。MA-1の一点物とか、掘り出し物があったりしたんですよ。

 

続いては、JRガード下。小さいお店が詰まってます。戦後直後の、舶来品を入手できる夢の園が健在です。デパートメントストアとは違う、独特の雰囲気と品揃えがいいんですよ。

今となってはコンビニで買える輸入菓子も、以前は夢の夢(右手のお店)。

 

皮製品もアメ横の得意技。

 

ミリタリーにナイフ、アウトドア用品も強い。クロスボーやダガーナイフ・バタフライナイフなどご法度品も昔はありました。合法品は今も並んでるはず。武装したいならここ。

 

古銭・コインも並んでます。金券ショップや買い取りのお店もありあり。

 

 

ストリートファッションの聖地ともいえる。黒人が店員をやってるラッパー御用達のお店もちらほら。そういや、ビンラディンのTシャツが並んでた時代もあったんですよ。恐ろしいところだね。

 

江頭ちゃんねるで登場した革ジャン屋さん。単価が単価なので、お買い上げはありません。でも、同業のお店は減ったねえ。わけししょうも、大学生のときに別のお店でダブルのレザージャケットを買いました。

 

さらに、激安スポーツ用品店も点在しています。ウエアとシューズが中心だけどね。山盛り感が安さを演出。

 

 



上野から御徒町までがいわゆるアメ横なのですが。愛媛の人はたぶん知らないでしょうが、御徒町は日本で最も宝石店が集積されている、まさにお宝の町なのです。

 

わけししょうも、中国へのお土産にプラチナのチェーンを買ったこともありました。

お店群はまだまだ健在。というか、増えてねえ?って感じでした。

アクアマリンかなあ。ルース(裸石)だとお安い。リングにするも、ネックレスヘッドにするもよし。既製品とは一味ちがう愛着が沸くよねえ。

 



今回は単独での渡航であったため、ろくに飲食店を利用しませんでした。ほんの数カ所だけ。まあ、欲も失せたねえ。

とはいえ、食事に誘ってもらったので、千葉に移動するついでに上野界隈で落ち合って、適当にGooglemapで探しました。

共に、中国山西大学に留学していた縁もあって、中国料理がいいのでは? との判断です。

で、探してみたらすごい数の中国料理店があります。中華料理じゃあないよ。そう、日本人向けではないガチ勢です。

予約なしでも2人ならいけると思いきや。どこも満席どころかドアの前で並んでる。午後7時くらいのことです。

 

 

4~5件徘徊の後にたどり着いたのが、こちらのお店。わけししょうの特技である、旨いお店に胃袋が導くという特技が健在でした。

上野の路面店で、空間も広く、席も広々。いい意味で閑散とした店内は、現地感ありあり。

いやあ、これは蝋でできたサンプルではなく、本物が並べられてるのです。これを見てオーダーしてってことで。これで現地感がさらにアップ。

 

青島ビールの伴は以下の3品。

叩きキュウリ。ニンニクがっつり、薄味。懐かしい。の、前に揚げピーナッツ。南方のド定番です。

 

カニの何とか炒め。ソフトクラブっぽい。殻ごと食えます。意外とリーズナブル。

牛肉のなんとか。日本でいう温しゃぶかな。香辛料が効いてて美味い。

新しいお店とのことで、まだまだこれからとのことです。接客してくれた方も、礼儀正しく愛想もいい。好感度高いですねえ。連れも家族でまた来たいって申しておりました。ハッキリ言って、中国まで行かなくても本格的な中国料理は食べられる。そんな時代が到来です。

 



わけししょうのノスタルジー旅の一幕でありました。ホントに好きなエリアです。学生時代にバイトして、そのまま立ち飲み屋でウイスキーをひっかけて大学に戻ったりとか。

物と欲と人が溢れる上野界隈。たまに来るので充分だけど。そんな感じでした。

 


大阪市鶴橋行脚2022 焼肉ホルモン「空」はピークを外せ! 男子力を研ぎ澄ませ! 【和気入道ロケ】

2022年10月14日 | 旅行

コロナ禍のタガが外れた2022、所用のついでに大阪で最も異国情緒がさく裂しているエリアに行きました。

この記事を読むことによって以下の効果が期待できます。

 

  • 大阪鶴橋攻略
  • 焼肉の美味しい食べ方
  • 焼肉デートのあるべき姿

 

すでにネット上には膨大な情報があふれてますが、選択肢の選定にご利用よろしくお願いします。

 


和気入道、出生の地は大阪でありまして。物ごころつく頃には愛媛におりましたので、記憶にございません。

されど、DNAレベルでは刻み込まれた多くの思考と志向と嗜好が関西仕様になっているのは言うまでもありますまい。

 

高校生の頃には独りで国鉄を乗り継ぎ、大阪に遊びに行っておりました。地元愛媛では

味わえない都会を満喫していたのであります。国鉄周遊券というエリア限定乗り放題の切符がありまして、環状線

を基本に行動しておりました。親戚が東成に住んでおり、鶴橋で千日前線に乗り換えるのであります。ご存知の通り

駅に降り立つと焼肉の香りが漂うという、焼肉のたれが抑えきれないという世界でも類い稀なるゾーンなのです。

十数年前にも訪れており、そのときもあまりの増殖ぶりに驚いたのですが、さらに増強されているとのこと。

 

それでは、早速。

昼間というのに、この薄暗さ。すでに演出の域に達しているのでは。明るくないのがいいですね。

時空をリアルに捻じ曲げてます。昼夜の感覚が吹っ飛び、迷路となっているので空間感覚も

麻痺します。

 

獣の血風ではなく、タレの臭いが漂っているのであります。聖地との断定が潔くていい。

 

「飯食わぬ女房」のカニ版か。

 

 

マグロのアラで勝負しようということか。身が売ってなかったら面白いねえ。

 

道頓堀とは一線を画すビジュアルが目に飛び込んできます。はたしてこの界隈でどんだけの食肉を消費するので

ありましょうか。これこそ肉林。でもですねえ、魚市場があるので魚介や寿司なども非常にレベルが高いので

あります。これって動物性たんぱく質の牙城。

 

 

青空路面店。ごくごく限られたスペースに客を呼び込む呼び込む。雨が降ったら売り上げあがりません。

日本語と半島語がごちゃ混ぜで、まあいい感じ。

 

 

コロナで飲食店で外食するよりも、お持ち帰りが重用されるようになりましたが、ここでは端ッからそうです。

食べ歩きも推奨されているというか、路上で立ち食いも全然OK。店と道の境目が緩めです。

トマトをオイキムチ風にしているのですが、これが旨い。350円也。

 

立派な水槽で泳ぐ豚バラ。

昔、都会の子どもが、パック包装の魚の切り身がそのまま海で泳いでいると思い込んでた

というエピソードがありましたが、実は正解ということで。

しかも豚なので事態がややこしい。これは熟成させているのであります。

 



 

はい。ということで付近の散策を敢行した挙句、行きたいお店は決まってまして、ハイ。こちらの

お店でございます。行列上等「空」であります。実は到着したのが午後3時前ということで、まったく

並ぶことなく入店できました。貴方様にも諸事情ございましょうが、この時間帯がおすすめです。

といってもドンドン追手が来ますけど。

 

ハラミ筋、ミノ、コブクロ、ツラミの4点と瓶ビールを注文。光の速さで出てきます。

お店のポリシーで量を半分でお値段安くとのこと。いろいろと手を出せるのがいいですね。

鮮度がいいので、できるだけ火を通さないのが美味しくいただくコツです。

さんざんBBQをやっている成果が発揮されました。ハッキリ言っちゃいますが、

 

みんな、焼き方が下手。

 

居合わせたお客さん達に言いたい。

 

肉燃やしてキャンプファイヤーやってどうすんの? って感じです。素晴らしいお肉が台無しじゃね?

あちらこちらで大炎上。肉種にもよりますが、火の通りもよくないだろうし…………

 

お焦げが美味しいのでしょうか。んなことねえだろ。まあ、お好みの問題ではありますが。




 

さらに言えば、ペース配分も下手! にお見受けできる方もいらっしゃいました。隣席の男女なんですけど。

 

男女カップルで焼肉デートとは、「とあること」を為す黄金パターンではあります。 

 

Unsplash We-Vibe Toys

こんなこと…………!

 

なんだからさあ! 蒸気機関車に石炭くべるがごとく、せっせと網全面に展開させないほうがいいよお。

会話やアルコールでじっくりと雰囲気を作っていくのが定石なんじゃない? 

 

激しく炭化していく肉と格闘する彼氏と、相方の女性前に置かれた漬けダレにどんどん放り込まれる焼けただれた

肉肉にく。

 

心中を察するにはあまりある状況なのは判る。慣れてないとか、なんとかおもてなしをしたい、とか。でもさあ、

 

あなたのやってることは単なる 地球温暖化! 

 

いや~。チラリとでもこっちのやり方を倣ってくれれば、との祈りも虚しく肉煙が店内に漂うのであります。

 

固唾ではなく、すばらしいお肉を吞みながら、聞こえてきた彼女のつぶやきが………………

 

「柔らか~い❣」

 

彼女のコメントが面白すぎて、和気女房は爆笑をこらえるのがたいへんだったそうです。

 

だよねえ。せっかくの特上ロースを不本意にも不味くして美味しくないものを「美味しい」とは言えないし、

豚に餌を与えるが如き所業に感謝すんのも難しいよねえ。

 

 

和気入道は奮闘する青年に心打たれながら、

「こいつとは もうナシだな」

と彼女に思われないように……………

 



 

まとめ

  1. 大阪鶴橋はパスポートなしで行ける外国
  2. おそらくどのお店でも外れがない(じゃないと長年営業できない)
  3. 人気店は可能であれば、ピークの時間を避けて
  4. 焼肉デートは諸刃の剣。男子諸君! 安易に選ぶことなかれ

 

 



 

【緊急告知】

ということで、和気入道は一つの仮説を検証したいとの想いが沸々と湧いてきた

のであります。

「女子力」ってのは浸透してるけど、「男子力」ってのはあまり言われないと。

でも、いろんなことで身につけたほうがいい男子力ってあるんじゃないかあ。

それらをネット上にて展開させていきます。タイトルは決めてます。

 

「わけししょうのおしえ」

 

これまで名乗っていなかったのですが、少なからずの分野で「師匠」と言われるので、

敢えて名乗ってみようと。正式にUPできれば告知いたします。


愛媛県西宇和郡伊方町三崎「佐田岬はなはな(しらすパーク)」【和気入道ロケ】

2022年01月03日 | 旅行

四国愛媛は独特のシェイプをしています。西側に鋭く突き出したのが佐田岬といわれる半島です。日本一の長さ(約50km)を誇ります。

かれこれ前になりますが「メロディーライン」という名称の国道197号線が整備され、アクセスがしやすくなりました。かっ飛ばし諸氏には非常に気持ちいドライブコースといえましょう。それまでは岬の先端にある三崎町まではえらく時間がかかってました。

三崎町は平成の大合併で伊方町三崎となりました。原子力発電所を有する伊方町との力関係なのでしょうか。風光明媚と相容れないような核施設が四国で唯一存在する土地柄でもあります。岬づたいにスケープゴート的に? 大量に設置されている風力発電機のでっかい風車を見た母が「戦争を思い出す」と呟いていたのが印象的でした。ちなみに和気母は1945年8月の長崎での閃光(ピカドン)を目撃しています。言うまでもなく、核施設の是非を問うのがここでの目的ではありません。

南海トラフを震源とする巨大地震がおこるといわれる昨今、和気が元海上保安関係者から聞いた話なんですけどね。瀬戸内側に関しては佐田岬が巨大な防波堤となって、津波の被害が軽減されるとのことでありました。あくまでもここだけの話ということで。

 


 

和気が三崎に訪れる大きな理由としては、九州へのアクセスのためです。国道九四フェリーが就航しており、四国と九州を国道として渡すという強引な定義があるのです。以前は、松山から関西と大分・別府を結ぶフェリーが複数あったのですが、すべてなくなりました。和気入道としては、大分方面には所用が多くあり、高速道路での移動が興隆した影響なのでしょうか、たいへん残念な事態であります。

海底トンネル構想があるくらい、大分佐賀関と愛媛三崎間は四国と九州の最短距離にあり、航路約1時間という近さにあります。しかもほぼ毎1時間間隔24時間運航されているという利便性があります。それ自体はたいへん結構なお話ではございますが、大分市内もしくは松山市内までの道のりが遠い遠い。佐賀関から大分市内までは1時間くらい、三崎から松山に至ってはおそらく3時間はみておく必要があるのです。

実務ではおそろしくかかる時間がうっとおしいにもほどがある、という感じなのですが、発想の転換をいたしました。

 

ドライブコースとして楽しめないか? という着想で行ってみよう! ということで家人と共に。

 

和気宅からは国道56号から、「夕焼け小焼けライン」こと国道387号線を走破し、197号線に行きます。海岸線は晴天限定で格好のドライブヴューです。すでにこの時点で勝利を確信しました。

これが国道197号線「メロディーライン」からの景観です。さざんかの向こう、日が海に刺さるよう、海を青く照らしています。

 

フェリー乗り場のすぐ横にあった売店が待合室になっておりまして、どっかに行っちゃった? と見回したところ、新たな棟が出来上がっておりました。

しらすパークという、しらす(カタクチイワシの釜揚げ)押しの物販店とレストラン、さらにカフェとフリースペースが繰り広げられているのであります。

 

意外とリーズナブルな値段設定といえるかもしれません。地元の名産品もあり、なかなか楽しい買い物ができたと思います。釜揚げしらすと冷凍の生しらす、カンパチのアラ、シラス丼のタレ、冷凍のじゃこカツ、塩みかんなる調味料などなどけっこう買い物していまいました。

「しらすアイス」なる、珍品もあります。まあ、手は出しませんがね。

 

さらに「みんなのスペース」なるスペース。

ノートパソコンで作業をする方もいらっしゃいました。また、蔵書がいい意味で偏った感じがあるのですが、いかにもというビジネス書群が揃っております。和気入道が読みたい本が目白押し。時間があれば読書したいなあ、と。同行者はツーリングの休憩スポットにしたいと申しておりました。

 

道を挟んだ向かいには三崎漁協の直販所なんかもありました。これまでとは違って、ここに立ち寄る楽しみができたかなあ、と感じました。九州への道々と言うまでもなく、ドライブの目的地としてもいい感じです。レストランは昼時で混んでたので、今回は利用しませんでした。その代わり、じゃこカツバーガーとか炊き込みご飯を買って、かつての売店があった待合でいただきました。これはこれで、また良い。


京都行脚2019【和気入道ロケ】四条と市場はんなり篇

2019年11月24日 | 旅行

かくして伏見の夜は更けて、夜が明けるのであります。ネット上の評価が二分されるお宿でしたが、我々にはそうとうよかったと思いますよ。いろんなことが大満足の、伏見を後にして、北陸は金沢を目指します。京都から往復して四条のお宿にチェックインします。

 

金沢での邂逅は最大のイベントではあるのですが、個人情報的な面からもここで触れることはありますまい。さらりと終わらせて京都に舞い戻ります。時間はえらくかかったけどね。

 

経由したSAでお買い上げしたのが、NBAの八村選手で話題になった、ビーバーが売ってました。おひとり様3袋までとのことで、ミーハーにも買ってしまいました。けっこういい値段でしたね。サクサクしておいしいですよ。2メートルを超えるような皆さんには好評でしょうねえ。米の味がしっかりしてます。そういや、米菓子に関しても日本が間違いなく世界一でしょう。柿の種は中国向けお土産で、最高峰の評価をいただいたことを思い出しました。海外向けのお土産にぜひ日本の米菓子をお選びください。

 

夕方前に舞い戻ってきました、京都のど真ん中での宿泊は初めてでして。一方通行が多い土地柄にはちょっと心配でしたが、ことなくホテルにたどり着くことができました。VIA INN 京都四条室町というJR西日本系列だそうで、久しぶりのホテルらしいホテルでした。agoraのセール価格で泊まれました。

ふんどしならぬ、帯を締めなおして、さあ京の街をうろつきますよ。

和気入道ご夫婦は愛媛松山で着物姿で徘徊しておりますが、とにかく着物の人って少ないわけでして。男性になるとなおのこと。夏の浴衣を除くと数年で1人くらいしか見たことがありません。京の都ではそんなことはないだろうという想いのお上りさん夫妻であります。

四条界隈の着物屋さんを物色します。和気自身は特に狙ったものがありませんでしたので、冷やかし半分で家人のお供のノリでした。一件目の「だいやす」さんに入店しまして、「お二階にどうぞ」と案内してくれた着物姿のお兄さんが手にしていたのが、男物の袴でして、「それな~に?」的に聞いてみますと、珍品の綿馬乗小袴ではありませんか。数寄者があつらえたんでしょうが、ほぼ着られることなく仕入れたとか。しかも、売れない? のでお値下げしたとのことで、2階の男物コーナーにもって上げるところだったと。おお、偶然もいいとこ。サイズが合わなければ、それまでですが。「大きいかもしれませんね。合わせてみましょうか」と裾を帯にひっかけて着けさせてもらいます。「ちょうどいいか、ちょっと短いですかね」とのこと。当方、武術をやる故、ぜんぜんそのほうが都合がいいんで。結局、家人より先にお買い上げ、と相成りました。出会いだねえ、いきなりこれなら、財布のひももゆるんでしまいますね。家人は沖縄の帯やら足袋だの小物類をお買い上げ。袴は試着そのまま外に出ます。

新京極なんて数十年振り。変わったような変わってないような。着物姿の若い女性がチラホラおりまして、さすがは京都、着物人口が違うなあ、なんて家人と話してましたが。そんな人とすれ違っていて、気がつきました。これって、多分レンタルなんだろうなって。きれいな色使いで派手めの柄なんですが、どれも同系統な感じ。しかも、どの娘っこも着慣れた感がないというか、着物に着られてるというか。観光なんだろうかな、と。それはそれでいい体験でしょうから、まあ目くじら立てるようなことではありますまい。

新京極を歩いておりまして、どこぞの店員さんから家人に向けて「nice!」の大きな声がかかります。まあ、着物姿をお褒めいただくことはままあることですで、「ありがとうございます」と家人が言うと、「あ、日本の方でしたか?」と驚いておりました。和気殿は日本人扱いされないことに誇りをもっているのですが、家人が外国人に間違えられるのは珍しい。

まあ、これが京都の現状なんでしょうねえ。日本人が着物を着ないのは京都も同じなんだろうなあ。例えば、中国でパオやチャイナドレスを着てるのは外国人だけで、現地の人はそんなもの着ない、と。それでも着物装束の目撃回数や着物屋にお客がいる度数ははるかに高いのも間違いありません。

続いて財布の紐がゆるんだのは、たしか「シカゴ」さんです。ほぼused羽織専門店と化してます。数もすごい。外国人のお姉さんが一生懸命選んでました。店員のお兄さんも気さくに話してくれました。「いや~、ぼくたちは並んでる物の価値ってぜんぜん判らないんですよ」って。その潔さがいい。家人が2点、和気が1点お買い上げ。いや~、これってかなりお安いと思うよ、状態もいいし。

 

そろそろ、夕餉のお時間ですが、どこにしましょう。店が多すぎて迷ってしまいます。

選んだお店はこちら、「清水家錦」でございます。photoは翌日の昼に撮影したものです。「支度中」ながらお弁当を販売しております。

 

夜の店内はこんな感じでございます。

居酒屋でテレビがあるって、意外と結構珍しいかも。

 

 

カウンターの目前の壁ははこんな感じ。

 

まあ、いわゆる居酒屋さんなんですが、よ~く見るとこのような傾向が。

座ったカウンターからうえをみあげると・・・・・・

その手のお店なんですか。今年の戦いはすでに終わってますが、クライマックスシリーズまでは盛り上がったんでしょうかね。サイン色紙もテレビもそれら用なんでしょうねえ。表からではまったくわかりませんでした。

 

まあ、そんなんは偶然でして、和気的には特にテンションが上がるわけでもなく。オーダーいきましょ。

プレミアムモルツ京都版。味の違いは判りません。おいしさは違わない。

白子の炙り。悪くはないけど、炙りきってないというか、生というか。ちょいと微妙かな。

 

大徳寺甘唐辛子の天ぷら。これはなかなかよかった。

 

もつ煮込みは滅茶苦茶うまい。これまでいただいた中でもTOPクラスかも。絶妙な辛さがいい。

ゴボウのから揚げも味が濃いけどよかった。量はちょっと控えめで終了。明日もありますし。でも、京都のラーメンもどっか行きたいなあ。意外と閉店時間が早いようで、結局はこれにておしまい。

 


 

 最終日はホテルにお願いしてチェックアウト後もちょっとだけ車を置かせてもらうことができました。ありがとうございます。

それより、ここの朝食が無料というか、セットされてるんですがね。これが非常にクオリティが高い。だし巻き卵やサバの味噌煮、佃煮とか美味しかったですよ。得した気分。この金額なら、なお文句ないですねえ。次も来たいぜ。

 

そして、和気入道のお気に入りの「錦市場」へ。朝食前に近づいたら全然お店が開いてないようで、いったんホテルに戻って前記の朝食をいただきまして、再チャレンジ。

 月曜日ということも関係しているのか、午前9時ごろでもシャッタークローズも結構おおい。地面もこんなに綺麗じゃなかったよね。さあ、どんどん歩いていきますよ。

 

漬物ばっかりだったと認識していた頃とは変わってきますよねえ。

 

 

やはり外国人の多いこと多いこと。それ向けに商売もシフトしてるのも致し方ないですよね。お店によっては「触るな」「食べるな」的な表示がたくさんあったりして、商店のみなさんも苦労されてるんでしょうね。いちばん驚いたのは、中国の最高峰白酒「茅台酒」がショット売りとおぼしき値段で置いてあるお店があったりして、そんなニーズもあるんですかね。インバウンドのインパクトを垣間見ましたねえ。保守的といえる京都であっても、ニーズというか時勢に合わせるようになったんでしょうね。アメ横化したとでも、いえましょうか。

 結局は、錦市場では何も買いませんでした。なんか、ねえ食指が動ききれなかったというか、時間的余裕がないと消費につながらないのか。次回はもう少し余裕をもって回りたいものです。

 

その代わり? に大丸百貨店にてお買い上げがこの2点。自分ら用のお土産です。

黄桜はビールメーカーとしてやっていかれては如何でしょうか。というくらい美味しい。

 

 こちらは「英勲」純米吟醸生原酒24h。24時間以内に瓶詰めしたんですと。伏見の酒を探していると、店員のお姉さんが「入荷したばかりなんですよ」とのこと。素晴らしい出来栄え。その名に相応しいお味でございました。

 

 

和気入道お留守番子ども向けには、清水家のお隣にある餃子をお持ち帰りで。大好評でございました。前夜も行列が絶えない、それくらいの人気店です。次回は店内で食いたい。

 

 

かくして、京の都を後にします。名勝地とかは行きませんでしたが。まあ、次への課題として残しておきます。帰りの車中は、満足の振り返りと化した感じでしたね。これまでは、ホントに遠かった都でした。軍資金が貯まれば、また来訪しますよお。

 

 


京都行脚2019【和気入道ロケ】伏見のたたかい篇

2019年11月22日 | 旅行

さて、和気入道の最近のトレンドといたしましては「思い立ったら」GO! であります。後悔先立たず、といいましょうか。

目的がきちんとありまして、石川金沢の知人に会いに行くというものであります。拝借していたものをお返しするのをお礼を兼ねて、武術の教授に赴くことにしました。その御仁も体調の関係があり、お元気なうちにお会いしたいな、と。

まあ、それはそれで重要なのですが、せっかくなので道すがらにどっか楽しめるところはないかいな、と。まあ、結果的には金沢には1時間くらいしかおらず、完全におまけになってしまいました。

和気入道夫婦は日頃から着物の装いを楽しんでおります。調達は地元愛媛でリサイクル物を物色しているのではありますが。それなら、着物の総本山ともいうべき古都に赴く必要があるのではないか、ということで有り金持って大盤振る舞いといきましょう。

さらに言えば、和気宅から最も近い酒屋さんの影響で、最近は日本酒に凝っております。さすれば、聖地ともいうべき場所である伏見が京都にはあるじゃないか! 

といった最近のトレンドと合致した旅ができるとの判断です。色々と調べて旅支度。2泊3日で、どれくらい楽しめるか。さあ、しかも着物姿で、いざ、出立。

 

土曜日の早朝のわりには松山市内は意外と混んでいます。松山インターまでけっこうかかった感じ。高速にのれば、巡航あるのみ。ところで、和気一家のクルマはMAZDAアクセラ1.5Dなのであります。多分ですが、プリウスよりは走りやすいと思います。往復で2000キロ近くは駆け抜けますよ。

 

 休憩一番手は与島SA。瀬戸大橋は開通して30年余になるんですよね。初めて渡ったときの興奮も、そんな昔になるんですな。

 

突っ走ること約4時間くらいですかい、京都の端っこ伏見に到着。さあ、灘と並ぶ日本の2大清酒の聖地、まさにメッカ巡礼よ。高速を降りたら、偶然にも黄桜酒造のマイクロバスが前を走っております。テンション上がりますよ。

まずは予約したお宿に参ります。チェックイン前なのですが、車は置いていいとのことです。寿々喜荘さん、お世話になります。徒歩にて移動、お昼ご飯を。

串焼きの咲蔵に入店。土曜日ですが、ランチメニューあり。

 和気殿は串焼き5点セット、家人はカルビ丼的なやつ。ビールと共に。お上品な感じでよかったですよ。なおよかったのは、店内の御客がほぼアルコールをいただいてたこと。昼間っから呑んだくれてすでにつぶれてる若者たちも居れば、伏見の酒飲み比べ3点セットを頼むおじさんとか。さあ、同化せねばなりますまい。お酒を1杯だけ注文、銘柄は忘れてしまいましたが、ご当地もの。

 

すぐ裏手には坂本龍馬のエピソードで有名な寺田屋がございます。現在も宿屋として営業してるとか。まあ、別になんてこともないですけど。観光の皆様と対応するスタッフが大勢。まあ、一目見ればよし。

 

天国が地上にあるとすれば、酒飲みにとってはここでしょう。最高のフレーズですねえ。

徒歩にて移動、やってきました「♪ カッパぱあ ルンパッパ~♪」カントリー。テンションmaxです。和製英語っぽいような。

 

どうやら、ここで実際に醸造しているようです。当たり前ですが。

こんな鉄看板ありましたっけ? 本格を謳えるということは、ほかが本格じゃなかったってことでしょうかね。

和気入道の世代は日本酒には等級がありまして、2級酒・1級酒に特級酒が売られてました。今では冷やして飲むのが日本酒の基本となりつつあると思うのですが、その頃はお燗して飲むのが当たり前でした。(すでにパソコンでも「燗して」が変換しても出てこないし)というか、そうしないと飲めない代物だったっすよね。戦前戦中を体験した世代と我々との違いかなあ。おっさんたちはこよなく愛してたのでしょうが。まあ、はっきり言って不味かった。物品税廃止頃に等級制度もなくなってんですかね。酒飲みには消費税導入は大きかったです。洋酒も爆発的に安くなりましたし。また、そのころ和気が東京にいた時代に日本酒ブームというか地酒ブームが起こりまして。そういや、うつろ覚えですが、確か火付け役が愛媛の「梅錦」だったとか。

 日本酒の消費量が減少している、というトレンドはなんとなく知っているのですが、逆に言うと大量にまずい安酒が消費されることがなくなったともいえるのではないでしょうか。それって、そんなに悪くないかも。ワールドワイドに日本酒が広がっていってますよね。良くも悪くもアルコールは税とのせめぎ合いは世界的に繰り広げられるわけで、濁酒(どぶろく)だって合法的にやっと飲めるようになりましたし。日本政府って、日本酒文化をぶっ壊す政策ばっかり、だったですよねえ。

 

わざと? 的な演出でしょうか、ほんとに昭和って感じのお人形による酒造工程。

展示というより、完成度が高い民芸品って感じかな。そのままCMで使えそうですよ。

 

懐かしのCMも流れます。メディア戦略で成功した例なのかもしれません。和気入道の世代はほぼ脳裏に刻まれているでしょ。

 

小島功さんの原画です。幼少のみぎりにはお母さんカッパのおっぱいがエロくて、それがよかった。今はテレビで流せないでしょうねえ。お母さんが子供の前で呑むっていうシーンも厳しいかも。そのころの洋画劇場でも濡れ場ある映画が普通に放映されてましたしねえ。乳がでないお色気禁止のご時世なわけで。そりゃあ、草食系男子が育つわなあ。

 

 中庭では各種お酒が売られています。プラの猪口で100~200円。物足らない量ですが、ある意味ちょうどよい。普段なら、おそらく買わない銘柄ですし。ほどよく出来上がっていきますが、周りのみんな呑んでますねえ。昼間っから。素晴らしい。

日も傾いてきました。宿に戻りつつ、次いってみよう!

 

富翁の酒蔵では直売所がありまして。景気よく試飲させてくれます。いや~、いいですねえ。原酒とか美味しかったですよ。要冷蔵のため購入は断念。でも忘れないように、ここで記しておきます。

 

重厚なレンガ造りの「松本酒造」さん。雰囲気満点ですね。小売り窓口は見当たりませんでしたが。和気ご近所の、それこそ「松本酒店」で買いましょうかね。

 

 

近くの古着屋を物色だけして、お宿に帰還。お風呂に入って、夜の部へ突入です。できれば、京おばんざいがいただけるようなお店がいいなあ、ということなんですが、グーグルマップで徒歩圏内を探しまして。和気入道の特技である、「胃袋が欲する」いい店センサーがさく裂しますよお。

「宮」という名の小さなお店。予約してます? と訊かれ「いいえ」と答えますと、大将が一呼吸おいて「どうぞ」とカウンターへ。カウンター5席のうち、3つに予約札が置いてます。空いてるテーブル席もリザーブ札が。事実上、満席です。期待できるかも。

いや~、分かってらっしゃる。サッポロラガー、いい品揃え。

お通しがこちら。季節感、彩り、お味どれもすごい。京都風情満点です。

お店のキャッチにもあるのが、だし巻き卵。フワッフワで優しいお味です。

さらに伏見のお酒に突入。銘柄は失念。女酒と称される伏見の酒はここの料理にぴったり。カウンターにいろんな猪口が置いてあり、「お好きなのでどうぞ」とのこと。いや~、いいサービスですねえ。

うざくです。ウナギの酢の物。

雲丹蓮根。初めていただきましたが、うめ~。

 

ドリンクメニューにあったのが、「森伊蔵」。京都で初めて飲みました。なんでここに並んでるの? 女将が鹿児島ご出身とのことで、関係あるのかな。訊きませんでしたが。

気さくな大将と女将とのお話も、これまた楽しかったですねえ。次も絶対的に来るでしょうねえ。ご馳走さまでございました。ほんとに満足。

 

伏見は地上のパラダイスでございました。日中にプラの利き猪口持った人たちがうろつく様は、まさに酒天国。人間の屑にはたまりませんねえ。気の置けない酒飲み連中で集えば盛り上がること、間違いなしだと思います。ちょっと遠い昔にはここで戦役もあったわけで、歴史を感じることもできますし。酒を飲み呑み、殺し合いをしたんでしょうか。

 

 

 


愛媛県愛南町緑「山出憩いの里」【和気入道ロケ】キャンプ場

2018年06月05日 | 旅行

 

和気入道一家は愛媛県南宇和郡愛南町でのoutdoorがたいへんなお気に入りでありまして、先にあげた須ノ川と並んで利用するのが、今回の来訪となった「山出(やまいだし)憩いの里」キャンプ場であります。

メインとなる国道56号線からはかなりの距離があること、愛南での楽しみとなる海岸部ではないことなど、知名度が低く意外と知られていないこと、などからかキャンパーは多くはありません。

和気が初めて利用したのは昨年のゴールデンウィークでした。須ノ川での野営を企んだのですが、予想通りの大盛況で断念したのがきっかけでした。アドリブで行き先変更しようと「御荘MIC」で情報を得て、こちらに向かったのであります。温泉としての認識はあったのですが、キャンプできたかしら? まあ、結果的に満足できる場所であったため、今回ははじめからこちらを目指します。須ノ川とはちょっと違った楽しみがあるのです。ここでは須ノ川との比較をまじえてみますね。家族連れのキャンプの参考になれば、と思います。

 

山道を走っていきますと、橋の向こうに見える、一群が目的地であります。川をはさんで道路なのですが、国道ほどの交通量はありません。須ノ川に比べると静かといえます。

 

お城様式の本館。かなりの資本を突っ込んだ感があります。

木彫りのフクロウがお出迎え。

温泉施設、宿泊施設、レストラン、ドッグラン、バンガロー、キャンプサイトで構成されています。かなり大がかりな施設となっております。受付は本館ではなく、温泉施設のほうになりますよ。1泊4人で1300円のテント設置費のお支払いとなります。



キャンプサイトは2カ所ありまして、やや広いのが施設に向かって右手(川の上流)。犬の同行の有無によって振り分けられるようです。逆に言うとワンちゃん連れで来れるキャンプ場といえます。ちなみに須ノ川はワンちゃんNGです。



トイレ・炊事棟などが設置されています。やや老朽化しておりますが、使用には耐えうる仕様となっております。キャンプサイトは須ノ川ほどの広さはありませんので、コンパクトで使いやすいともいえましょう。

 

大自然に囲まれて、野生動物も目にすることができますが…………………………

 

これまた、仕様として配置されているパンダとライオンです。小さい子が跨って遊ぶことができます、ってことかな。

 

ちなみにこれは鹿の足跡ですね。鳴き声が聞こえることもありますし、本当に野生動物に出会うこともあります。日中なのにタヌキが跋扈してましたし、シマヘビも出たことありました。前回はブユの襲撃を受けました。肌の露出を控えるか、虫よけを準備するか。まだ、蚊が出る時期ではないので、そういう意味では快適でしたが。



今回はなぜかライオンと目が合うような位置にテントを展開させました。玄関を開けるとライオンが邪魔です。

 

キャンプサイトの手前にはこんなおうちが。


ご覧の通りの家ですが、中に入ることはできません。これまた、教育的歴史資料でしょうか。周りの整備が微妙ですが。隣には木造仕様の野外ステージがありますが、雨ざらしのためか、お使いいただけません。上がれば踏み抜いてしまう恐れがあるんでしょうね。すでに修繕は難しいでしょうか。

 

山の中でありますが、こんなロケーションです。見上げると飛行機雲。おそらくですが、国際線の航路となってるんでしょうか。すごく高い。

 

 

土手を下ると川が。水を飲むことができるほどではありませんが、清流というか渓流といえましょう。まさに海の須ノ川、川の山出。





今回の来訪は6月初旬。梅雨に突入後なのですが、あえて天候悪化の可能性を認識したうえでのキャンプなのです。そう、この時期にはホタルを視ることができるのです。数はあまり多くありませんが、テントからすぐのところで、酒に酔った状態で(ここ大事)、幻想的な光景を目の当たりにできるのです。

映像には残せませんでしたが、川面を滑るように飛ぶ数匹の光はなんとも心地よくしてくれます。今回もそのミッションは達成できました。最盛期とかポイントは判らないのですが、施設に問い合わせれば教えてくれるのではないでしょうか。また来年の楽しみにしておきます。

さて、今回はもちろんできませんが、夏場になると水着姿の人も少なくありません。水深はそれほどではなく、流れも激流とまではいきません。大人の目があれば、子どもたちでも遊泳は大丈夫と思われます。といっても、流れに身を任せて遊ぶくらいでしょうか。岩に身体をぶつけながら流れ落ちていくのも、楽しいものです。ゴーグル・ラッシュガードは必須と思われます。ハヤが目前をドンドン泳いでます。和気殿、今は全くやってませんが、実は渓流釣りが大好きなんですが。併設のレストランの売店で、釣りセットが売ってましたから、お好きな人はぜひどうぞ。アマゴは目撃したことないんですが、もしかするといるかもしれません。今度、挑戦してみようかなあ。

 

かくして、このようなロケーションでの野営をします。イベント的なお楽しみは準備しておりません。強いて言えば、先々週の須ノ川ではかなりコストをかけてしまったので、今回はちょっとだけ節約モード。といってもここでのお楽しみはなんといっても、お風呂とレストランでのお食事でして。まったく財布のひもを締める気配がありません。

陽があるうちにまずは温泉。採光窓があり、夜よりも昼間のほうがいいロケーションと思います。須ノ川で利用する「ゆらり内海」のほうがちょっと豪華かも。こちらにサウナはありせんのであしからず。

 

さて、和気一家がお楽しみにしているのが、レストランでのお食事です。須ノ川の「ゆらり内海」にもレストランがありますが、とにかく本格的な上にお値段も本格的なため、家族では利用しません、というかできません。山出ではまったく違う切り口でのスタイルとなっております。

ほとんど動物性タンパクがない、野菜メインの料理がズラリと並ぶビュッフェ形式となっております。地元産の食材と地元のおばちゃんたちが手作り感満載で供する料理はホントにおいしいのです。













毎回の楽しみなんですが、とにかくメニューが豊富ですよ。季節によって旬の食材を据えるためメニューが変わってきますので、飽きが来ないですよ。

皿に盛り盛りとなります。ここではあえてアルコールは摂りません。まさに空腹がもったいないからです。やや薄めの味付け、南予の麦味噌でつくった味噌汁もありますよ。




野菜嫌いの子どもにはつらい? かもしれませんが、子供向けメニューもけっこうあります。愛南ゴールドのシャーベットも食べ放題。

 

料金はお1人さま小学生まで約700円、それ以上の方は1000円ちょっと。愛媛南予のリッチな田舎料理が堪能できます。ランチタイム、ディナータイムもメニューはこれのみです、多分。キャンプでなくてもセレクトしたいお食事処です。一度はお試しください。特に都会の方には喜んでもらえるんじゃないかなあ。

 

大満足でテントに戻りまして、お決まりの焚火を囲んで酒呑んで。満天の落ちてきそうな星を見上げて、ホタル見て。夜が暮れてお休みなさい。やはり夜更けはまだ寒かったです。

須ノ川から車で約40分くらいかかりますか。近いといえば近いといえましょう。両者を比較しても、あまり意味がないような。やはり違いが大きいので、機会があれば両方を楽しんでみるのも一興でしょうか。子ども連れでもおそらく問題ないと思います。

 

朝は、これまたお決まりのカップ麺なんですが。家にあった材料を持ってきて、サンドイッチを作ります。これは帰りの道々での昼食としました。コンビニに寄る回数を減らすとコスト削減に直結するからです。

 

 

安く抑えるなんて言いながら、全然懲りない和気一家でありまして、帰りの直産市めぐりもやめられませんでした。これまでお世話になってきました「おとろっしゃ市」が閉鎖に至りまして、大変落ち込んでおりました。そのため、普段はあまり寄らない「御荘Mic」に行ったところ、雄叫びを上げることに。

オオ! デカい! アオリイカ~

ギネス缶と比べてくださいな。内臓とか抜く前なら間違いなく2キロはありますでしょうか。店先では見る人見る人が声を上げるほどです。南郡にはそうとう行ってますが、何年に1回しか店頭で見ることがないサイズです。いや、ホントに。

車で待つ家人を手招きし、決断を迫ります。値札¥4500也! さあ、どうするか。買わずに後悔するより、買って後悔する方が悔いが残りません。ここはコストを度外視、勝負を賭けます。



エンペラもデカいデカい。なので、本体共々刺身にします(画像は5分の1くらい捌いた分量)。いや~、しばらく楽しめます。これまで南郡で買った魚介で一番高価でした。

かくして、節約はどこえやら。まあ、しばらくインターバルを置いて再び訪れることにしましょうか。梅雨が明けて夏になれば、海や川で楽しめるのでありまして、南宇和のレジャーはやめられないのであります。


愛媛県愛南町内海「須ノ川公園」【和気入道ロケ】キャンプ編

2018年05月08日 | 旅行

2018年のゴールデンウィーク後半となりまして、約1年ぶりの来訪となる愛南町須ノ川です。和気入道一家にとってはホームグランド的な存在であり、キャンプやシュノーケリングに訪れた回数はすでに数えきれません。あえてブログに上げることもありませんでしたが、カメラが新しくなったこともあり、その空気感が伝わればいいな、と。さらに、ファミリーでのキャンプの参考になれば、と思います。

まあ、まず情報としてお伝えした方がいいのは、須ノ川に対する評価でしょうかね。大人が展開するキャンプはどうでもいいでしょうが、子どもを連れてのoutdoorに適しているか否か。小さい子どもを連れて野営をするのはどうか。

結論から言うと、すこぶるお薦めです。和気一家の初めてのファミリーキャンプも、下の子が小学生にあがると同時にここを選びました。いくつか理由があると思います。まずは地理的には比較的アクセスがいいこと。国道沿いで、すんなりたどり着くことができます。宇和島道路の延線で、松山方面からも以前に比べて楽に行けるようになったと思います。車での移動が前提ですが、宇和島と愛南町市街地の間にあり、物資や食材の調達も容易です。100均、ホームセンター、ドラッグストア、スーパーなども車で20分くらいで行けます。徒歩で行ける「ゆらり内海」にはレストランと温泉があり、過酷ではないキャンプも可能です。位置的には愛媛でも最も南にあり、南国風情があります。自然豊かで、海と野が同時に楽しめます。海に関しては夏が中心となりますが、スキューバダイビング、シュノーケリングが楽しめます。良し悪しではありますが、虫はたくさんおります。油断すると蚋(ブユ)にやられたりします。昆虫好きにはたまりませんが、虫嫌いにもたまりません。

 

和気入道ロケとしては、家族の娯楽とともにサバイバル術の入門という意味合いもあります。子どもを連れてのことですから、厳しさを伴う訓練めいたものはとりあえず意図しませんが。野外での非日常的な寝起きや趣の異なった食事に抵抗が少なくなればいいかなあ、といったところです。阪神淡路大震災が起こった後に消防士だった友人にインタビューしたことがあります。激烈な災害には援助が届くまでは各個人の生存術がモノをいう、そんなコメントだったように記憶しています。趣味と実益を兼ねているのがアウトドアのいいとこですね。

愛媛県内でのアウトドアはちょうどゴールデンウィークと同時期に開幕します。和気一家が乗り込もうと考えているということは、多くのファミリーも同じように考えるわけで、ゴールデンウィークの須ノ川ははっきり言って、めちゃくちゃ混みます。その前提での選択です。何年か前は、須ノ川公園の混み具合がすごかったため、キャンプ野営を断念して他のキャンプ場にしたこともありました。

気温の上昇がカギですが、子ども連れとしては最低気温が15℃になることを目安としています。最高気温はあまり重視しません。今回はそこまでいかない天気予報でしたので、寒さは覚悟して装備も考えます。まあ、最下層のペラペラシェラフしか持ってないので、宅の毛布やウインドブレーカー上下などを用意しました。

和気一家のキャンプ行脚はいくつか特徴があると思うのですが、当日まで準備しないことが挙げられるますか。予定は前もって決めていますが、アクションとしては「いきなり」出かけたり、逆にいきなり中止にしたりします。なるべく短時間で荷物をまとめてトンヅラかますという、避難や夜逃げの要素を含んでいます。大事なのは最低限の準備と柔軟な判断です。outdoorグッズはある程度まとめてストックハウスに収納しておきます。食料まではストックしていませんので、防災対策としては今後の課題といえましょう。

 

和気を午前8時頃に出立。家にストックされているものはほとんどないので、24時間営業しているスーパーマーケットに寄りまして、車中での朝飯・昼飯の弁当、翌朝のカップ麺といった食料を調達します。メインの夕食用食材は買わないことが特徴と言えましょう。

自動車道に乗るのですが、ゴールデンウィークで渋滞している区間があるので、大洲までは一般道としました。大洲道路から宇和島道路を経由し津島まで一気に突っ切ります。以前に比べて快適な道程となっています。道中の天気は全然いいとはいえず、途中でパラパラと雨が落ちることも。風も強くて、あまりいいコンディションではないかも。

ここの地の利としては、国道沿いのため、迷うことはまずないことでしょう。細い道を延々と行くこともないので、車で出かけるにはお手軽でしょう。かくして昼前には愛南町に到着。さあ、どれくらい混んでいるか? テント張れるかなあ、と。

駐車場は6割くらい埋まってますか。画像の奥側がキャンプサイトなので、駐車の偏りからするとかなりの人出と思われます。

 

駐車場には公園案内と愛南町観光案内が掲示してあります。 

 

駐車場北側に売店兼管理事務所があります。ここで申請してテントを張ります。清掃協力費として1泊1人につき300円、和気一家は1500円のお支払いとなります。ゴミ袋やテントに掛ける札をもらいます。こじんまりとした売店なんですが、長年のキャリアからか、意外とナイスなセレクト、必要なものが売られています。ちなみに道路をはさんだ「ゆらり内海」では地元産の米や備長炭なんかも取り揃えています。

 

 

 売店に並んで炊事棟があります。照明がセンサーライトに代わってました。点けっぱなしで放っておく人が多いもんねえ。

実際には多くのキャンパーは洗い場として使うだけで、あまり煮炊きをしていません。使い勝手が悪いとかではなく、バーナーやレンジを持ち込んでる人が大多数だからでしょうね。炊事場でバーベキューをやるわけにもいきませんからね。キャンプサイトから数百メートルは離れてますし。

 

さて、駐車場からキャンプサイトを見てみると、多くのテントが見えますよ。

  テントを張る場所を探します。

 

 多いですねえ。和気もその内に含まれるのでありまして、人のこと言えませんけど。結局、最も奥側というか、南西側に設営することにしました。人の往来が比較的少なく、海にも近いですし。

家族で手分けしてテントを張って、荷物を展開します。おそらく、ですが他のファミリーに比べて質素な装備というか貧相な装備です。みんなすごいもんねえ~。不便するのに、そんなに金かけて。

 子どもは手伝いも適当で、敷地内を走り回っています。比較的安全で、危険なエリアもそれほどないと思いますので、放っておきます。何か遊具があるわけでもないのですが、何かを見つけては遊んでます。

 

須ノ川のロケーション。こんな風景が広がっているところなんです。新緑全開です。

 

 

 

 

 

 

マイナスイオンを全身で浴びられる、というかね。すがすがしさが心も和ましてくれます。

 

 

ふと下を見ると、あらら子亀がひっくり返ってます。キャンプサイトには人工の池があり、外来種のカメが大発生していますので、はぐれてこんなとこにいるのかな?

ん? なんか変。手足は見えるが、頭が見えない。

亀の抜け殻? 甲羅と手足を忘れてお引越し? 蟹スプーンならぬ亀スプーンで誰かが上手に食べたのかしら。

悲鳴を上げるシーンですが、自然の摂理でしょう、仕方ない。おそらくカラスにやられたんでしょうねえ。 

 

はい。お口直しに海岸へ。夏ならシュノーケリングが必須なんですが、まだ寒すぎ。当日は海に入る豪の者はおりませんでした。 

 

 

 海岸線を見ただけでは判りませんが、サンゴ礁が広がっているんです。ま、夏までのガマンです。

 

さて、このような須ノ川公園での1泊旅程でなにをするのか。一家満場一致で、テントでの宿泊およびご当地夕ご飯、ゆらり内海での入浴、暗闇での焚火、カップ麺の朝ご飯などです。遊び道具として、家人は最近凝ってるスケボー、和気殿はLUMIXG8という最近入手した型遅れのカメラ、子どもは本とか任天堂3DSなどの暇つぶし用品を持参。さらには一応の釣道具も。 

自慢するような道具は皆無で、最下層のテントにブルーシートにプラスチックのちゃぶ台でカセットコンロを駆使します。ケトルは家で使ってるのを持って来て。非日常を楽しむ感覚には欠けているようですが、上記にあるように目的がある程度ハッキリしているのです。必要以上の労力をかけないような工夫というか流れが和気一家にはできていると思います。

キャンプといえばバーベキューなんでしょうが、これまでほとんどやったことがありません。特に須ノ川ではまずやらない。愛南での楽しみとしてお薦めは、なんといっても海産物です。これが全員のお目当で、テント設営完了後は御荘方面に繰り出します。「おとろっしゃ市」やダイレックスにて物色します。日によって並ぶモノが異なり、不漁のときはしけてることもありますが。この日は天然ヒラメ刺、カツオのたたき、ハモ湯引き(ミガラシ)をおとろっしゃ市でゲット。行きのスーパーでウドン玉と麺つゆを買ってましたので、これで釜揚げうどんとします。寒いときは温かく、暑いときは冷たくして食べられることや、調理が簡単であることが利点でしょう。昼の残り物を酒のアテにします。刺身をひいて、湯を沸かしてウドンを炊く、の基本2アクションで夕食はコンプリートです。基本的には日が暮れる前に夕食は終わらせます。

夕食の片付けが終わると徒歩で移動して「ゆらり内海」で入浴です。ここも何回来たか数知れず。湯の質については賛否がありそうですが、和気一家はお気に入りです。野営に来たのに、家よりもリラックスできますねぇ。土産物も並んでますので、必要なときは利用します。今回はジェラードを食べた子がいたかな。

テントに戻って、夜の部のお楽しみである焚火をします。とっぷりと日が暮れて闇の中では、人工の灯りで活動するのではなく、揺らめく炎を楽しみます。明るいうちに薪をかき集めておいて、これまた最安の焚火台で焚いていきます。緑の空気は絶えることなく、星空を見上げたりして、結局はずっと酒をかっ喰らってるわけですが。眠気と共に1人また1人と寝床に入っていって、終了です。いつも家人が最後までの残ります。

キャンプ場としては愛媛県内で有数といえる須ノ川ですが。大勢がキャンプをしているため、どうしてもご近所さんによって快適度が違ってきます。遅くまで盛り上がっているグループ、小さい子がぐずっている、いびきがどこまで響くんですかってくらいデカい音、などなど外的要因が安眠のカギになります。動物がゴミ袋を荒らしたことも以前にはありました。今回はそれらの妨害はなく、比較的ゆっくりと眠れました。よかったよかった。 

 

 

目覚めのときを迎えます。やはりまだまだ寒いなあ。

木漏れ日。上の娘によるshotです。

 

もう、息をするのと同じくらいのルーティンであります、朝のカップ麺。銘柄もほぼ全員が決まっています。日常的にはあまり摂らないので、子どもにとってはお楽しみとなってます。

 朝は湯を沸かすのみの調理行動となります。自然の中では食欲が出るのか、ジャンクフードがいいのか、みんなよく食べますねえ。

 スケジュールは何も決まっていません。帰り支度は大仕事ですが、まあ後回しにしておきます。今回は和気殿もよく寝たため、コンディションがよい。酒も抜けている。で、いつもは持ってくるだけで出動しないことも多い、釣り道具を手にすることにしました。

歩いて行ける小さい堤防からブッコミ釣り。エサは大粒のアミエビ。和気はひたすら子どものお手伝いで、彼らにロッドを振らせます。外道中の外道である笹ベラとクサフグが次々釣れます。まあ、獲物の価値はすこぶる低いのですが、釣りとしての面白さは実感できたら、それでよし。子どもたちのキャスティングと、針を飲ませない合わせがまずまずできてたので、それもよし。約1時間でしたが、子どもはまだまだやりたかったようです。

持って帰っておばあちゃん家で料理してもらいました。自分たちで釣った獲物、しかも新鮮なので、おいしかったようです。小骨が多くて食べにくいですが、それも大事です。

 

さあ、名残惜しいですが、そろそろ帰りましょうか。テントを畳んだり、荷物を積みこんだり。まだそれほど暑くないので、まだましですねえ。子どもの成長と共に作業が楽になってきているのも事実でしょうか。一家でのチームプレーが形成されつつあるのかなあ。

 

かくして久しぶりの須ノ川でした。大きなトラブルもなく、安定のクオリティでした。今シーズンは何回くらい来るだろうか。もう少しひねった趣向を凝らしたいところですが。

 


香港旅行2017その2【和気入道ロケ】ダイジェスト

2017年07月04日 | 旅行

 

香港2日目となれば、だんだん感覚が戻ってくるか、昼間は女人街、夜は男人街へと繰り出しました。昔はどうも食指が動くような商品がほとんどなく、老人向けの衣料品や微妙なバッタもんとか出来の悪いコピー品ばかりで、単に歩き回るだけでしたが……………今回、よく目にしたもの。ハンドスピナー(某アメコミパクリ系を購入)、日本アニメのフィギア、マーベルキャラ系、スマホアクセサリー、とかですかねえ。男人街はなぜか大人のおもちゃが多く売ってました。

食事処を探してまして、これまた懐かしの蛇料理としました。なんか店舗の数が減ったかなあ。まあ、動物性蛋白を爬虫類で摂る必然性もありませんがね。

 

お決まりのヘビスープですね。小椀なんですが、けっこう多い。5種類のヘビを使っているような表記がありました。ヘビの肉はややかたいので、海草が入っていたり、トロミをつけて食べやすくしてあります。すごい薄味で、言われなければ野鳥ジビエで通るかもしれません。

ここのお店ではなかったですが、30年以前に同業のお店で店の人に「どんな蛇を使ってるの?」って訊いたことがありまして。まだ拙い北京語だったのですが、広東語しか通じない時代でもあり、そのおじさんは、なんとかこちらの意図を汲み取ってくれました。説明はできないので、店のバックヤードに連れて行ってくれました。そこには山のように積まれた多分、コブラのブロック。冷凍だったと思います。何店舗分かのをまとめて仕込んでたのかもしれません。

ご飯があるので、頼んでみるとこちら。

ピーナッツとネギ? がのったオコワです。これまた上品なお味。日本っぽいなあ。蛇は関係ないみたい。


積極的に売り込むおばさんに勧められていただいた「香腸」。中国風ソーセージです。シャウエッセンのような歯ごたえとは程遠いボソッとした歯ごたえ、なぜかホンノリ甘い、これまた懐かしい。すごい油っぽいんですが、ヤッパリ箸が進むんです。豆板醤ほしい~

ただ言えるのは、蛇は精力増強とはほとんど関係ないと思います。この手のお店は訳ありそうな男女が多いのですがね。香港も含めて相当いろんな蛇をいろんな食べ方でいただきましたが、和気には効き目実感! ということはありませんでした。単にグルメとしてのおいしさを堪能するための食材の1種です。ただし、蛇の胆嚢に関しては効き目があります。胃腸にいいんですよ。今回も、蛇の胆嚢酒を買って飲みました。下手な胃腸薬よりいいですね。日本では安く入手できないのが残念なのですが。

 

 

その他、こんなスイーツをいただきました。パッと入ってサッと食べて出る、というのが香港スタイル。牛乳プリンとマンゴープリン。どちらも有名店ですね。暑いときには助かりますわ。






 

 

 

はっきり言って、予定も予約もなしでのアレンジだったのですが、1軒だけ行ってみたいお店がありました。それがこちら、「添幸運点心専門店」。生まれて初めてのミシェラン1つ星つきのお店です。開店15分前に到着。すでに10人以上が待っています。開店5分前には店に通され、席に着きます。オーダー票を渡されるので、注文を書き込みます。その間にもゾクゾクと人が入ってきます。シートを店員さんに渡して、ドキドキで待っておりますとて………………………


 

まずはお粥。ピータンが入ってます。揚げた雲呑の皮をトッピングしていただきます。薄味で美味しい。

 

さて、これがこの店のイチオシのメロンパン? 的な…………………

非常に薄いサクサクの皮の中は甘めの味噌にまみれた叉焼。焼き立てで供されるのです。

fuck

 あえて悪く表現するなら、ダイエットの天敵、肥満の素、生活習慣病の友、飽食の極み、B級とは何ぞや、俺の空腹はこんなキャパしかないのか、まじやばい、うますぎるぞコノ野郎! って感じですか。連発すれば飽きる可能性もありますが、一見であれば、胃袋の幸福至極といえましょう。最期の晩餐のメニュー候補になるでしょうか。

 








その他に頼んだもの達です。粉腸、タピオカかぼちゃスープ、エビ餃子、皮なしシュウマイ。よく考えられていて、造り込みも、どれもすばらしい。まあ、はっきり言って、飲茶点心ってそんなに好きではなかったのですが、ここまで完成度が高いのであれば、話は別です。ひっきりなしに訪れる現地人、食事が終わっても持ち帰りをバンバン注文してますし、人気店ぶりもよくわかります。宿から地下鉄乗って行きましたが、次回もおそらく行くことになるでしょう。

重慶のワンブロック東にある、ミラドーマンションの中にあるタイワーブティックホテルという宿をとったのですが、これはこれで居心地もよく、猛烈系のおばちゃんのサービスも、備え付けの飲料水(呑まなかったけど)など、快適でした。早めの予約だと、重慶マンションと同額か少し安いくらいでした。事前決済にして現地でチェックがないようにするのがお勧めです。

ミラドーマンションといえば、甘もの香港土産で有名な「ジェニーベーカリー」があります。そうとうの行列になるとか、早い時間に売り切れるとか、評判が高いのです。まあ、3日もいればなんとか購入できるだろうと、ややのんびり構えておりました。が、予想外のトラップにいきなりひかかってしまいました。1Fにある! との情報を得て、建物内にある売り場を眺めていると、ありましたクッキー屋。ぜんぜんすいてるし、人も並んでないじゃん。とりあえず3つほど買いました。おまけに熊の小さなぬいぐるみをもらい、愛想のいいおばちゃんが印象的でした。部屋に上がって1つ開けてお味見です。うん、おいしいおいしい、うん? あれ? 確かに悪くないのですが、意外と普通だぞ。よ~く見ると、名前がちょっと違うじゃねえか。やられてしまいました。そう、1FはGFの1つ上、つまり日本でいう2階です。まあ、滞在する中で、よく見るとあるある。いくつもの土産屋や薬屋なんかで売ってる売ってる、熊缶のクッキー。もはや、ブームメントですね。類似品にご注意ください。

結局、ミラドーマンションのGFに立て札持った人が(日本でいう2F)に呼び込んでいるのに気が付きました。。建物の中央にある階段で上がってください。夕方前の店内には100人を超えるであろう客がクッキーを求めて並んでいます。最後部に並んで10分くらいでありつけました。かくして、帰国後にいただいたのですが、これもやばい。評判通りのおいしさです。ご近所にはバッタもんでごめんなさい。

あと、あまり知られていない情報としては、ビクトリアピークにHard Rock cafeのショップがありました。レストランに行けなかったので、助かりました。

まあ、今回の旅はこんな感じでした。安く行こうとしていたのが、車の修理代や電車賃など予想外の出費がかさんでしまい、めまいがします。また、緊張感を欠き、いくつもの局面で選択を誤ってしまった感があります。のんびりしたといえば、そうなのですが。ただ、思い出にかなり浸ることはできたと思います。香港いいとこですよ。食い倒れの旅でございました。


香港旅行2017その1【和気入道ロケ】ダイジェスト

2017年06月29日 | 旅行

調子こいて3カ月の間に2回も海外に行ってしまいました。たまたま休みがとれたためで、より安く行くことがミッションでありました。行き先としては、四国内高松からLCCとして就航している HONGKONG EXPRESS の利用としました。ン年前には関空からピーチで飛びましたが、移動・前泊やら大阪観光も盛り込んだため、まあまあ費用がかかりました。今回はなるべく安くというより、6月中の旅程とすることが優先されるため、年に何回かやってる片道10円セールにはのれませんでした。お一人様22900円でのフライトとなりました。それでもお安いですかね。時期的には雨期というか梅雨どきのため、最もよろしくないのではありますが、これまた致し方ありません。今回は子どもを置いて家人と2人で行くことにしました。実は2人で旅行したことがなく、とにかくあまり予定を入れずのんびりするのが目的です。

香港は和気入道的には海外旅行の原点であります。はや30年も前になりますが、中国大陸を目指すためのゲータウエイだったのです。当時は個人で中国に行くことは非常に困難でありました。中国大使館でのビザの発給には手間と時間がかかり、まず無理だったと記憶しています。そのため、いったん香港に入り、旅行社でビザを申請して行くスタイルが貧乏旅行者・バックパッカーの常識でした。そのため、中国前後には香港を通り、ビザを受け取るのに何日かかかるため滞在することになるのでした。重慶マンションという化物のような安宿の巣窟に泊まり、インド料理ファストフードを食べ、夜景を観たり買い物したり、とそれはそれは楽しい時間がありました。まだ、九龍城もありましたよ。そういうノスタルジーに浸れればいいなあ、と。

夕刻のフライトですが、早めに家を出て節約のため一般道で高松まで移動しようかな、と午前中に出発です。めちゃくちゃ時間があるにもかかわらず、川内インターからなんとなく高速道に上がる気になりまして、高松を目指します。この根拠のない決断が大きくモノをいうことになりました。

それほど急ぐこともなく走らせておりますと、ナビゲーターの画面に見たことがない表示が突然出ていました。

  

   大至急、車を止めてください。ハイブリッドシステムの異常です!(たぶんこんな意味)


青天の霹靂とは、まさにこの状態を指すのでしょう。あせりますよねえ、なにしろ高速道路だし、これまで故障らしい故障もしたことがない優秀な愛車でしたし、どうすればいいのか。とりあえず路肩に寄せてハザード点けて止まります。エンジンを1回切って再始動。アカン、同じ表示が出る。画面にインフォメーションボタンが出てるので、タッチすると………………


      販売店に連絡してください。(そんな意味)


はいはい、そりゃそうでしょう。で、後続車がビュンビュン追い抜いていく中、電話しましたよ。担当が言うには「1回、エンジンをきって、もう1回エンジンをかけてください」「さっき、やったけど同じ」「もう1回やってみてください」エンジンきってかけても変わらず「おんなじ」「………………行けることまで行ってみてください。最悪の場合、また電話してください」

  最悪の場合ってなあ、死んだら電話出来へんやんかないジャン……………

高速の路肩に止まるのも初めてですが、鬼のようなスピードで追い越していくクルマを見ながら、こんな状態で外に出たら、まず死ぬだろうなあ、と。さて、どうするか。意を決して下した結論は………………………

  前進あるのみ! さあ、どこまで行けるか? いざ、勝負

アクセルを踏み、どこまで進めるか判らないが、road for 香港、あきらめない。トンネルの中は路肩がないので、止まったらうまく避けてね♡ と後ろが気になるのですが、前しか視えない目玉をつけておりますので、ひたすら車を走らせます。ちょっと冷静になってみると、スピードも出るし、異音や臭い振動はありません。意外といけるかも。モーターも作動してるみたいだし。まあ、ハイブリッドなので、電気系統がぶっ飛んでも、1500ccのガソリン車なわけで。インターチェンジまでもう少し。止まんなよ!

家人にスマホで系列のディーラーを探してもらいつつ、一般道になんとか脱出。10分か15分かもっとか、えらく永く感じる時間でした。偶然にも、我が愛車「ブラックマンバ」の担当(当時)が店長をやってるディーラー新居浜店がすぐそこに。おお、めちゃくちゃラッキー、ついてる? 店内から携帯を鳴らしてみると「いま、松山です」ですと。入れ違いでしたか。手短に要件を伝え、コンピュータ診断を受けます。コーヒーなんか飲みながらまったりしています。

40分くらい時間が経過して結果が判明。バッテリーの冷却ポンプが逝かれたとのことで、致命的な故障ではないことが判明。「で、どれくらいで直ります?」「部品が夕方には入ってきます」「げ」「代車ってある?」「ありません」「げげ」「駅までおくってもらえる?」「手配します」

ということで、第2ラウンド「電車の旅」に突入です。これからは時間との戦いか、のんびりしていたのが命取りになりかねません。駅に到着し、確認する間もなく、刹那に来た特急に駆け込みます。なにしろ、予讃線は1時間に1本しか特急がありません。これを逃せば、OUTだったのであります。ほどなく高松駅に到着。さて、リムジンバスでの空港までの連絡が松山に比べるとやや心もとない感じです。結論的には just on time で、やっと落ち着くことができました。やれやれ、そういや昼ごはんも食べてなかったなあ~と、そこには。


おお~! と声が出ました。イヤー、懐かしいですねえ。遠い時代のレガシーですねえ。瀬戸大橋が架るまでは、本州と四国を結ぶのは宇高連絡船であったのです。その船内後部デッキにうどん屋があり、毎度毎度利用するのが、当時の旅の流儀でした。めちゃくちゃおいしかったわけではありませんでしたが、やっぱり食ってましたねえ。そんな話を家人にしながら、いただきます。冷やし肉は脂が固まってイマイチだったとのことですが、全然おいしくなってますよ。

高松空港では、前回の教訓から、液体等については引っかかるものは持ち込みませんでした。車もないので駐車券もお願いすることもありません。話は前後しますが、今回利用した HONGKONG EXPRESS は2日前くらいにチェックインできます。専用アプリを使います。座席も自宅にいる段階で判り、空港でバタバタしなくてすみます。

かくして香港に到着。まあ、予想外の展開で翻弄されましたが、想定外の大出費も涙モノですが、着いてしまえばコッチのもの。さあ〜、和気入道流に香港旅行です。


宿はミラドーマンションというジェニーベーカリーなるクッキーの有名店が入ってる建物にあるホテルをagodaで予約決済してました。前回の上海では2重決済臭い払いを強いられたので、事前決済物件にしました。

夕食はこちらで探そう、いや〜、重慶大厦は変わってないですねえ。南アジア系が当時より幅を利かせているような。片言の日本語ができる謎の老人がやっていた、世界的ヒマ人がたむろして世界を動かすホラ話をかましていたフルーツスタンドはなくなってました。注射器が床に転がっていたインドファストフード屋は確かココだったか? 家人はその異様な空間に圧倒されてたようですが。遅めの夕食は、和気の香港のふるさとである重慶大厦の2Fにあるインドレストランです。めんどくさいので220ドルのコースにしたら、量が多いこと多いこと。

やや薄暗い店内はインド系と欧米系の客がチラホラ。あちらの方が居流れるのはチョイスとしてハズレなし、です。














 なにも言わないと、現地人の辛さで出てくるのですが、ここは日本の中辛ほどでもないような食べやすさ。子どもでもいけそう。カレーは美味かったっすよ。でも、一番なのはチャツネでした(笑)。

 

翌朝の、風景です。特に意味のない画像です。


 

さて、玉器(翡翠)市を軽く物色して、昼ごはんを探し求める歩いていると、オオ! ここは……………!

日本人一見さんは、絶対的に入らないであろう、源記海鮮飯店。ン十年振りかなあ。吸い込まれるように入って行きます。


当時はエアコンなんてかかってなかったはず。ビニールカーテン以外は変わってないなあ。ってことは、床とか掃除してるんでしょうね。これでも。


この翁、フェイマスグラウス(多分)というスコッチウイスキーをボトルで持ち込み、ボールに山盛りの氷を洗って、グラスに戻して呑んでました。渋すぎやろ。ほかの方も昼間っからアルコール全開とお見受けです。






美味そうな風景(オッサンを除く)ですねえ。和気入道としては、香港で上半身ハダカの男たちが調理してる店はハズレなしの法則あり。


我々はグラスに注ぐと、氷るくらいにギンギンに冷えたサンミゲル(生力)ビール。エロっぽいシェイプのボトル。


このために今迄生きてきた、大袈裟に言えばそんな感じ。湯気立つ、アサリ。身もでかい。


 エビがぶりぶり、セロリとカシューナッツと絶妙。

これらは残骸。どんどん積み上がっていきます。揚げたての蝦蛄は東南アジア産のでかさには程遠いですが、近海物? の新鮮さがよい。

 

前半編はこんな流れでした。まあ、悪運が強いというか、引きが強いというか。今年のツキを全部突っ込んだ感じでした。