さて、細かな追い風を敏感に拾いながら勝利への道をひた走ってきた和気入道がいよいよ試験を迎えることになりました。前2編で今回の社会福祉士試験対策などを列挙してまいったわけですが、いただいた数々の小さな言葉と和気入道の工夫が力を為したように感じております。コストと手間の掛け方が重要なのですが、これは財力とセンスといいましょうか、ここまでは金をかけていいという決断、「これは!」という直感めいた閃きと自身にとっての追い風の選択がモノをいうんでしょうねえ。お受験に限ったことではありません。偉そうに言わせていただくなら、これまでの経験値が活かされたともいえるかもしれません。これって、老いという大きなうねりに対するアンチエイジングになりえるのでありましょうか。
さて、社会福祉を目指す同志となられる諸兄には改めて和気入道が有用としたインターネット上のサイトを紹介します。リンクは貼りませんので、ご了承ください。
過去問に関する回答と解説を積年にわたってされているブログです。前回の第29回は内容に含まれていないのですが、28回までの問題については編者様独自の解説が非常に役に立ったと思います。独自の視点から問題の意図や作成者へのツッコミが痛快でもあり、iPadのアプリで過去問を勉強するにあたり暗記を流し込むだけの受験対策を変えることができたような気がします。
こちら、本来は有料のコンテンツであり、その利用者様向けの動画なのでしょうが、YouTubeに合法的に上がってましたので、利用させていただいた動画であります。12月25日にupされたようで、まさにクリスマスプレゼントでありました。和気がチェックしたのは越年後でしたので、お年玉かな。
社会福祉士試験は幅広い試験科目からの出題、イレギュラーともいえる難問、人名・年号など暗記する項目、などが多くハッキリいって持て余してました。この動画では試験においての、取捨選択をバッサリとやってるんですねえ。満点を狙う必要がない(明確な勝敗の設定)、難問は捨てろ(自身の間合いを張る)、得意分野で得点を稼げ(鍛えるポイントを絞る)、解らない問題はすべて適当なマークでいい(運よく確率で当たることもある)等、まさに武術的戦略といえるかもしれません。さらに、最終盤の暗記攻勢にも大きな効果があることなども触れられており、ラストスパート発破に力が入りました。
こちらも試験直前にYouTubeに上げられた動画です。試験に臨むにあたっての注意事項を指南してくださいました。経験に基づいて、お薦めの持ち物や当日の行動様式が述べられています。細かいといえば細かいのですが、些細が大事につながる可能性もありますので、和気の当日を考えるにあたり、参考になったと思います。
和気が受けた試験は数あれど、はるか過去のことであり、今回の社会福祉士試験で本番直前に改めて準備するべきことがあるのではないか、と直感的に思ったわけです。まずは送られてきた受験票を精査します。基本を押さえることは当然として、よく見るとかなり無茶なことが列挙されていますよ。
試験申し込み時に受験場所の選択をするのですが、当然ながら地元の愛媛を選択しました。会場はアイティムえひめとなっております。まあ、車で10分くらいのご近所もいいところでして圧倒的に「地の利」を活かさねばなりますまい。
受付および試験時間をしっかりと確認する必要があります。なんとなく勘違いしての、致命的な時間の間違いは避けなければなりません。受験票を台所の冷蔵庫ドアに貼り付け、時々チラ見します。
注意事項なるものが大量に記載してありまして。会場の下見をするな、駐車駐輪はできない、送迎もダメ、各駅からは無料送迎バスを利用のこと、インフルエンザ罹患の場合は医師の指示に従え(早い話が、病状や時期によっては受験できないってこった)、昼食は持参しろ、ゴミはお持ち帰りのこと、膝かけ持って来い、などなど。都会での開催を念頭に置いた感が強いですかね。
和気入道、基本的には公共秩序を守るのですが、今回については狡くいかせてもらやす。良い子はマネしないでください。the BLUE HEARTSの曲にある
ルールは破るがマナーは守るぜ! マママママ~
といった感じですね。まずは車での会場入りを画策します。理由としては、主体的な移動手段の確保、荷物を格納するベースキャンプとしての役割を果たすためです。地元衆としての知識として、アイティムえひめには2カ所の駐車場があることを知っています。本体に付随した有料立体駐車場と徒歩約10分くらいに位置する(大きなイベント開催時に開放される)無料駐車場です。和気が狙うは言うまでもなく無料駐車場であります。ホントはしてはならない会場への問い合わせで電話します。
「すいません。2月4日(試験日)は無料駐車場は使えますか?」
「受験される方ですか? はい。駐車場は開放しますが、駐車できる保証はできませんので、ご注意ください」
「ありがとうございます」
ということで、早めに行けば駐車できるとの読みです。最悪、満車であれば自宅に戻って、家人に送ってもらう(これまた禁止事項)ことにしました。
持ち物として用意したのは、筆記用具(HBのマークシート用を購入)、iPad、腕時計、使い捨てマスク、ガム、ブドウ糖、目薬、などです。あと、車で使っているクッションを忘れてはいけません。長時間の座位ですし、どんな椅子で試験に臨むのか判りませんし、防寒の意味もあります。昼食については2段階で臨むことに。基本的にはおにぎりを買い込んでおく、でも可能であれば、それに手を付けず気分転換も兼ねて外食する、と。
上の動画で得た情報によると、試験時間から計算して1問に費やせる時間は1分30秒とのこと。つまり、けっこうぶっ飛ばしてこなしていかなければならない、と。そこで、iPadに放りこんだのが、こちら。
「ねこ違い」というゲームアプリを思い出したので、ン年ぶりにインストール。脳のトレーニング、リラックス、集中力持続に効果があるのではないか、との目論見です。本番直前の何日間かにやってみました。
偶然にも前日の夕食メニューはトンカツでして、「勝つ」にシャレました。縁起は担ぎませんが、風を感じることには敏感です。かくして、いつものように自走式目覚まし時計「花」の起動により当日の朝を迎えました。コンディションもあまり変わらず、まあまあ。
さて、2月4日も冬晴れで非常に寒い朝でした。駐車場確保のため、早めに家を出ました。昼食は「スーパーディスカウント・ラムー 三津店」にておにぎりとお茶を購入。24時間営業ですし、コンビニエンスストアよりはるかにお安い。
勇んで無料駐車場へ乗り込みます。受付時間まで余裕が1時間はあります。さて、果たして空きはあるか? なんと! ガラガラもいいとこ。主催者側の配慮か、交通誘導が1人配置されていましたが。和気入道が到着したときは5台くらい止まってだけで、ン百台分の空きが広大にひろがっています。結局、主催者の思惑通り、皆さんの行動により受験者の車は20台にも達さなかったようです。これもラッキー。車内でリラックスに努めます。
受付の30分前に会場入り。 独特の空気が流れるだだっ広い、本来は見本市展示場。おそらくですが、1000人以上が受験するような感じで、相当な席が用意されています。知ってる顔もたくさんありましたが、ニット帽を深くかぶりマスクをしてますので、こちらからはひたすら無視します。お1人だけ声を掛けましたが、すぐには気づかれませんでした。挨拶するのも煩わしかったのでね。試験会場でみんながテキストなんかを睨みつけている最中に、和気は音楽を聴きながらゲームに勤しんでおりました。ふと見ると、隣の席の方もスマホでゲームをやってました。おんなじようなことを実践している人もいるんだなあ、と。効果のほどは分かりませんが、試験会場ではやればやるほど、どんどんスコアが悪くなりました。やっぱり緊張して集中力が落ちているようです。それが判っただけでも、意味があったといえます。
試験開始が近づくにつれ、離席する人がちらほら。お手洗いを利用するためでしょうか。特に女性は列をなしてました。実は、ガラガラのトイレがいくつもあるのですが、まあ初めての人にはどこにあるかなんて判らないよねえ。余計なお世話かもしれないけど、アナウンスしてあげればいいのに。
いよいよ、開始です。さあ、いざ勝負!
午前は共通科目。1問につき1分30秒ペースでいけるか。おお、なかなかいいスピード。問題用紙は持ち帰ることができるので、自己採点のため、マークした選択肢をチェックしながら、進めます。まったく解らない問題も続々と出てきますが、想定内。問題用紙に「?」を付け、その上で直感でマークします。1択と2択が混在するので、それも注意します。
一応、最後まで行きつきました。全然時間的余裕があります。これからは見直しを開始します。回答欄にずれがないか、空白はないか。問題を読み返し、検討しなおします。やはり、?をつけた問題はマークが変わります。う~ん、考えても解らないけど、消去法も駆使します。それでもやはり判らん! 集中力がみるみる落ちていくのが実感できます。そういう意味での衰えは老化なんだろうねえ。
見直しが一通り終わる頃には、退室時間に達しておりました。これ以上のあがきは逆効果と判断。挙手して、係が来るのを待ちます。解答用紙を渡し、荷物を持って退室します。お隣はとっくに退室しておりました。ゲームの効果かな。
さて、車に移動して一息入れます。11時を少し過ぎたところです。お昼ごはん、どうしようか? 日曜日の正午前のため、ここしかないでしょ!
和気入道が愛媛エリアで、最もお薦めのラーメン屋がすぐ近くにあります。松山市若葉町「長浜一番」です。いまだにこのブログで紹介できてませんでした。いや~、地元グルメを楽しんでるって感じです。ここでのオーダーは「ラーメン麺硬め」と決まっています。和気入道的には、ここがあるおかげで、博多に行く必要なしです。食べ過ぎの懸念もありましたが、替え玉もいっときました。お気に入りの食をも追い風にします。冷たいおにぎりを会場でいただいくより、全然いい気分転換になりました。
席に戻りまして、意外と余裕があるのですが、人とのコミュニケーションはめんどくさいので、ご勘弁。テキストにも手を付けません。斜め前の人は午前の問題用紙と格闘してました。上の動画で「まったく不毛」でやめましょう、との指摘がありまして。過去は変えられないし、後悔・自虐のネタにまみれて、どうすんだ? という感じです。まあ、あまりにもうまくできたので、満足に浸っているのかもしれませんが。和気は当然ですが、過ぎた過去は忘れ去ります。
午後の試験が始まりました。暗記問題よりも事例問題が多いのですが、快調に飛ばすことができたように思います。昼からのほうが苦しくなるとふんでいたのですが。まあ、いい感じでフィニッシュ。かなり早めの退室。まずまずの手応えでした。直前にチェックした人名とかヤマが当たったのもあったぞ。よしよし。なんか楽しみながらの受験だったと思います。
夜にはネット上で、解答速報がバンバン出てました。過ぎ去りし過去は放り投げる性質(たち)なのですが、ちょっとだけ確認しようかなあ、と。1単元をチェックしてみます。7問中、4問が外れてます。アチャ~! こりゃあ、厳しいなあ。もう、やめとこ。
試験翌々日に職場で体調の異変を感じ、早退しました。長女がインフルエンザBに罹患しており、完全にもらったようでした。試験当日でなくて、本当によかった。下手すりゃ、これまでの努力が無に帰すとこでした。う~ん、何か大きな流れに乗っているのか。その成果と結果はもうすぐ露わになるのであります。