わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県松山市北条辻「シェ・タチバナ」【わけししょうロケ】

2018年06月12日 | 食い呑み

愛媛県松山市最北部は平成の大合併前は北条市だったのです。今となっては小さなエリアともいえます。和気入道的には幼い頃から馴染/愛着がある地域なのであります。「風早(かざはや)」のまちであり、渥美清さんがお忍びでよく訪れていた鹿島を臨む海とおいしい水を育む高縄山系、イベントが行われたりするレトロな街並み、ほかではないような産品やキラリと光るような飲食店があったりで、こじんまりとはしていますが、なかなか魅力的なエリアだと思います。今後このブログでも紹介することになりそうな候補も少なくありません。

北条エリア第一弾として、これまで来訪したことがない、本格的フレンチ? のお店である「シェ・タチバナ」に行く機会を得ることになりましたので。以前からその定評は聞き及んでおりましたが、敷居の高さもてつだってなかなかチャンスがありませんでした。

予約が吉であるとのことで、数日前に電話します。人数と日時、オーダーするコースをを伝えます。あえて、最安の1800円コース(税別)をお願いしました。アレルギーや苦手な食材の有無を確認がありました。すでに気配りというか店の姿勢を感じましたねえ。

 

さて、その当日。いつも通勤に使っている旧道沿いにある小さな看板をたよりに向かいます。隠れ家的といえばいいのかしら。雨脚の強い梅雨空のもと、駆け上がって足を踏み入れた店内はなかなかセンスを感じさせるような雰囲気を持っています。



広いとはいえない店内ですが、天井が高いため、閉塞感がありません。ドイツ語での表記でしょうか、料理コンテストの賞状とおぼしき額が飾られてます。


オーシャンビューで、右に見えるのが北条鹿島です。夜より晴れた日中がいいかも。

滞在中にじろじろと見ていたわけではありませんし、確認する術もないのですが、ある種の意図や狙いがあるようなお店の造りになっているように感じました。ごてごてしておらず比較的シンプルですが、隙がないといえばいいのか。サービス対応もきちんとしている、ハイレベルなお店といえましょうか。ちなみにお子ちゃまは入店NGとなっておりますよ。

 

そして、お料理が供されます。前菜はこちら。

地元食材をふんだんに盛り込んでいると拝されます。レベルの高い洋食で楽しむことは意外と機会がありませんから、かなり新鮮なインパクトがあります。ガーリックが効いたヒジキ、クスクスと共に供される蛸。



ジャガイモの冷製スープ。こんな機会でもないといただけないでしょうなあ。コクがあってさっぱりしております。



メインは鰆のベーコン巻きポワレ。ソースは聴いたけど忘れました。瀬戸内の海の幸を堪能できましたよ。県外人・外国の人を連れてくると喜んでもらえるんじゃないかなと思います。ワインもいいけど、日本酒が合いそう。



バケット美味し。おかわりすればよかった。



デザートもよかった。今までで一番美味しいプリンでございました。

 

愛媛での最も高価格なランチでした、たぶん。しかし、コストパフォーマンスは非常に高く、満足度も高い。

しょっちゅうとはいけませんが、たまに行くにはいいなあと。家人には黙ってますが、なんかの記念に予約して誘ってみようかな、と。最近は和気入道お薦め食べ物屋コレクションがぜんぜん増えてなかったので、これは貴重なセレクトオプションとなりますねえ。

男性諸氏よ、デートコースにぜひチョイスしてみよう。喜ばれること間違いなし。


 


愛媛県愛南町緑「山出憩いの里」【わけししょうロケ】キャンプ場

2018年06月05日 | 旅行

 

和気入道一家は愛媛県南宇和郡愛南町でのoutdoorがたいへんなお気に入りでありまして、先にあげた須ノ川と並んで利用するのが、今回の来訪となった「山出(やまいだし)憩いの里」キャンプ場であります。

メインとなる国道56号線からはかなりの距離があること、愛南での楽しみとなる海岸部ではないことなど、知名度が低く意外と知られていないこと、などからかキャンパーは多くはありません。

和気が初めて利用したのは昨年のゴールデンウィークでした。須ノ川での野営を企んだのですが、予想通りの大盛況で断念したのがきっかけでした。アドリブで行き先変更しようと「御荘MIC」で情報を得て、こちらに向かったのであります。温泉としての認識はあったのですが、キャンプできたかしら? まあ、結果的に満足できる場所であったため、今回ははじめからこちらを目指します。須ノ川とはちょっと違った楽しみがあるのです。ここでは須ノ川との比較をまじえてみますね。家族連れのキャンプの参考になれば、と思います。

 

山道を走っていきますと、橋の向こうに見える、一群が目的地であります。川をはさんで道路なのですが、国道ほどの交通量はありません。須ノ川に比べると静かといえます。

 

お城様式の本館。かなりの資本を突っ込んだ感があります。

木彫りのフクロウがお出迎え。

温泉施設、宿泊施設、レストラン、ドッグラン、バンガロー、キャンプサイトで構成されています。かなり大がかりな施設となっております。受付は本館ではなく、温泉施設のほうになりますよ。1泊4人で1300円のテント設置費のお支払いとなります。



キャンプサイトは2カ所ありまして、やや広いのが施設に向かって右手(川の上流)。犬の同行の有無によって振り分けられるようです。逆に言うとワンちゃん連れで来れるキャンプ場といえます。ちなみに須ノ川はワンちゃんNGです。



トイレ・炊事棟などが設置されています。やや老朽化しておりますが、使用には耐えうる仕様となっております。キャンプサイトは須ノ川ほどの広さはありませんので、コンパクトで使いやすいともいえましょう。

 

大自然に囲まれて、野生動物も目にすることができますが…………………………

 

これまた、仕様として配置されているパンダとライオンです。小さい子が跨って遊ぶことができます、ってことかな。

 

ちなみにこれは鹿の足跡ですね。鳴き声が聞こえることもありますし、本当に野生動物に出会うこともあります。日中なのにタヌキが跋扈してましたし、シマヘビも出たことありました。前回はブユの襲撃を受けました。肌の露出を控えるか、虫よけを準備するか。まだ、蚊が出る時期ではないので、そういう意味では快適でしたが。



今回はなぜかライオンと目が合うような位置にテントを展開させました。玄関を開けるとライオンが邪魔です。

 

キャンプサイトの手前にはこんなおうちが。


ご覧の通りの家ですが、中に入ることはできません。これまた、教育的歴史資料でしょうか。周りの整備が微妙ですが。隣には木造仕様の野外ステージがありますが、雨ざらしのためか、お使いいただけません。上がれば踏み抜いてしまう恐れがあるんでしょうね。すでに修繕は難しいでしょうか。

 

山の中でありますが、こんなロケーションです。見上げると飛行機雲。おそらくですが、国際線の航路となってるんでしょうか。すごく高い。

 

 

土手を下ると川が。水を飲むことができるほどではありませんが、清流というか渓流といえましょう。まさに海の須ノ川、川の山出。





今回の来訪は6月初旬。梅雨に突入後なのですが、あえて天候悪化の可能性を認識したうえでのキャンプなのです。そう、この時期にはホタルを視ることができるのです。数はあまり多くありませんが、テントからすぐのところで、酒に酔った状態で(ここ大事)、幻想的な光景を目の当たりにできるのです。

映像には残せませんでしたが、川面を滑るように飛ぶ数匹の光はなんとも心地よくしてくれます。今回もそのミッションは達成できました。最盛期とかポイントは判らないのですが、施設に問い合わせれば教えてくれるのではないでしょうか。また来年の楽しみにしておきます。

さて、今回はもちろんできませんが、夏場になると水着姿の人も少なくありません。水深はそれほどではなく、流れも激流とまではいきません。大人の目があれば、子どもたちでも遊泳は大丈夫と思われます。といっても、流れに身を任せて遊ぶくらいでしょうか。岩に身体をぶつけながら流れ落ちていくのも、楽しいものです。ゴーグル・ラッシュガードは必須と思われます。ハヤが目前をドンドン泳いでます。和気殿、今は全くやってませんが、実は渓流釣りが大好きなんですが。併設のレストランの売店で、釣りセットが売ってましたから、お好きな人はぜひどうぞ。アマゴは目撃したことないんですが、もしかするといるかもしれません。今度、挑戦してみようかなあ。

 

かくして、このようなロケーションでの野営をします。イベント的なお楽しみは準備しておりません。強いて言えば、先々週の須ノ川ではかなりコストをかけてしまったので、今回はちょっとだけ節約モード。といってもここでのお楽しみはなんといっても、お風呂とレストランでのお食事でして。まったく財布のひもを締める気配がありません。

陽があるうちにまずは温泉。採光窓があり、夜よりも昼間のほうがいいロケーションと思います。須ノ川で利用する「ゆらり内海」のほうがちょっと豪華かも。こちらにサウナはありせんのであしからず。

 

さて、和気一家がお楽しみにしているのが、レストランでのお食事です。須ノ川の「ゆらり内海」にもレストランがありますが、とにかく本格的な上にお値段も本格的なため、家族では利用しません、というかできません。山出ではまったく違う切り口でのスタイルとなっております。

ほとんど動物性タンパクがない、野菜メインの料理がズラリと並ぶビュッフェ形式となっております。地元産の食材と地元のおばちゃんたちが手作り感満載で供する料理はホントにおいしいのです。













毎回の楽しみなんですが、とにかくメニューが豊富ですよ。季節によって旬の食材を据えるためメニューが変わってきますので、飽きが来ないですよ。

皿に盛り盛りとなります。ここではあえてアルコールは摂りません。まさに空腹がもったいないからです。やや薄めの味付け、南予の麦味噌でつくった味噌汁もありますよ。




野菜嫌いの子どもにはつらい? かもしれませんが、子供向けメニューもけっこうあります。愛南ゴールドのシャーベットも食べ放題。

 

料金はお1人さま小学生まで約700円、それ以上の方は1000円ちょっと。愛媛南予のリッチな田舎料理が堪能できます。ランチタイム、ディナータイムもメニューはこれのみです、多分。キャンプでなくてもセレクトしたいお食事処です。一度はお試しください。特に都会の方には喜んでもらえるんじゃないかなあ。

 

大満足でテントに戻りまして、お決まりの焚火を囲んで酒呑んで。満天の落ちてきそうな星を見上げて、ホタル見て。夜が暮れてお休みなさい。やはり夜更けはまだ寒かったです。

須ノ川から車で約40分くらいかかりますか。近いといえば近いといえましょう。両者を比較しても、あまり意味がないような。やはり違いが大きいので、機会があれば両方を楽しんでみるのも一興でしょうか。子ども連れでもおそらく問題ないと思います。

 

朝は、これまたお決まりのカップ麺なんですが。家にあった材料を持ってきて、サンドイッチを作ります。これは帰りの道々での昼食としました。コンビニに寄る回数を減らすとコスト削減に直結するからです。

 

 

安く抑えるなんて言いながら、全然懲りない和気一家でありまして、帰りの直産市めぐりもやめられませんでした。これまでお世話になってきました「おとろっしゃ市」が閉鎖に至りまして、大変落ち込んでおりました。そのため、普段はあまり寄らない「御荘Mic」に行ったところ、雄叫びを上げることに。

オオ! デカい! アオリイカ~

ギネス缶と比べてくださいな。内臓とか抜く前なら間違いなく2キロはありますでしょうか。店先では見る人見る人が声を上げるほどです。南郡にはそうとう行ってますが、何年に1回しか店頭で見ることがないサイズです。いや、ホントに。

車で待つ家人を手招きし、決断を迫ります。値札¥4500也! さあ、どうするか。買わずに後悔するより、買って後悔する方が悔いが残りません。ここはコストを度外視、勝負を賭けます。



エンペラもデカいデカい。なので、本体共々刺身にします(画像は5分の1くらい捌いた分量)。いや~、しばらく楽しめます。これまで南郡で買った魚介で一番高価でした。

かくして、節約はどこえやら。まあ、しばらくインターバルを置いて再び訪れることにしましょうか。梅雨が明けて夏になれば、海や川で楽しめるのでありまして、南宇和のレジャーはやめられないのであります。