和気入道ロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県愛南町内海「須ノ川公園」【和気入道ロケ】キャンプ編

2018年05月08日 | 旅行

2018年のゴールデンウィーク後半となりまして、約1年ぶりの来訪となる愛南町須ノ川です。和気入道一家にとってはホームグランド的な存在であり、キャンプやシュノーケリングに訪れた回数はすでに数えきれません。あえてブログに上げることもありませんでしたが、カメラが新しくなったこともあり、その空気感が伝わればいいな、と。さらに、ファミリーでのキャンプの参考になれば、と思います。

まあ、まず情報としてお伝えした方がいいのは、須ノ川に対する評価でしょうかね。大人が展開するキャンプはどうでもいいでしょうが、子どもを連れてのoutdoorに適しているか否か。小さい子どもを連れて野営をするのはどうか。

結論から言うと、すこぶるお薦めです。和気一家の初めてのファミリーキャンプも、下の子が小学生にあがると同時にここを選びました。いくつか理由があると思います。まずは地理的には比較的アクセスがいいこと。国道沿いで、すんなりたどり着くことができます。宇和島道路の延線で、松山方面からも以前に比べて楽に行けるようになったと思います。車での移動が前提ですが、宇和島と愛南町市街地の間にあり、物資や食材の調達も容易です。100均、ホームセンター、ドラッグストア、スーパーなども車で20分くらいで行けます。徒歩で行ける「ゆらり内海」にはレストランと温泉があり、過酷ではないキャンプも可能です。位置的には愛媛でも最も南にあり、南国風情があります。自然豊かで、海と野が同時に楽しめます。海に関しては夏が中心となりますが、スキューバダイビング、シュノーケリングが楽しめます。良し悪しではありますが、虫はたくさんおります。油断すると蚋(ブユ)にやられたりします。昆虫好きにはたまりませんが、虫嫌いにもたまりません。

 

和気入道ロケとしては、家族の娯楽とともにサバイバル術の入門という意味合いもあります。子どもを連れてのことですから、厳しさを伴う訓練めいたものはとりあえず意図しませんが。野外での非日常的な寝起きや趣の異なった食事に抵抗が少なくなればいいかなあ、といったところです。阪神淡路大震災が起こった後に消防士だった友人にインタビューしたことがあります。激烈な災害には援助が届くまでは各個人の生存術がモノをいう、そんなコメントだったように記憶しています。趣味と実益を兼ねているのがアウトドアのいいとこですね。

愛媛県内でのアウトドアはちょうどゴールデンウィークと同時期に開幕します。和気一家が乗り込もうと考えているということは、多くのファミリーも同じように考えるわけで、ゴールデンウィークの須ノ川ははっきり言って、めちゃくちゃ混みます。その前提での選択です。何年か前は、須ノ川公園の混み具合がすごかったため、キャンプ野営を断念して他のキャンプ場にしたこともありました。

気温の上昇がカギですが、子ども連れとしては最低気温が15℃になることを目安としています。最高気温はあまり重視しません。今回はそこまでいかない天気予報でしたので、寒さは覚悟して装備も考えます。まあ、最下層のペラペラシェラフしか持ってないので、宅の毛布やウインドブレーカー上下などを用意しました。

和気一家のキャンプ行脚はいくつか特徴があると思うのですが、当日まで準備しないことが挙げられるますか。予定は前もって決めていますが、アクションとしては「いきなり」出かけたり、逆にいきなり中止にしたりします。なるべく短時間で荷物をまとめてトンヅラかますという、避難や夜逃げの要素を含んでいます。大事なのは最低限の準備と柔軟な判断です。outdoorグッズはある程度まとめてストックハウスに収納しておきます。食料まではストックしていませんので、防災対策としては今後の課題といえましょう。

 

和気を午前8時頃に出立。家にストックされているものはほとんどないので、24時間営業しているスーパーマーケットに寄りまして、車中での朝飯・昼飯の弁当、翌朝のカップ麺といった食料を調達します。メインの夕食用食材は買わないことが特徴と言えましょう。

自動車道に乗るのですが、ゴールデンウィークで渋滞している区間があるので、大洲までは一般道としました。大洲道路から宇和島道路を経由し津島まで一気に突っ切ります。以前に比べて快適な道程となっています。道中の天気は全然いいとはいえず、途中でパラパラと雨が落ちることも。風も強くて、あまりいいコンディションではないかも。

ここの地の利としては、国道沿いのため、迷うことはまずないことでしょう。細い道を延々と行くこともないので、車で出かけるにはお手軽でしょう。かくして昼前には愛南町に到着。さあ、どれくらい混んでいるか? テント張れるかなあ、と。

駐車場は6割くらい埋まってますか。画像の奥側がキャンプサイトなので、駐車の偏りからするとかなりの人出と思われます。

 

駐車場には公園案内と愛南町観光案内が掲示してあります。 

 

駐車場北側に売店兼管理事務所があります。ここで申請してテントを張ります。清掃協力費として1泊1人につき300円、和気一家は1500円のお支払いとなります。ゴミ袋やテントに掛ける札をもらいます。こじんまりとした売店なんですが、長年のキャリアからか、意外とナイスなセレクト、必要なものが売られています。ちなみに道路をはさんだ「ゆらり内海」では地元産の米や備長炭なんかも取り揃えています。

 

 

 売店に並んで炊事棟があります。照明がセンサーライトに代わってました。点けっぱなしで放っておく人が多いもんねえ。

実際には多くのキャンパーは洗い場として使うだけで、あまり煮炊きをしていません。使い勝手が悪いとかではなく、バーナーやレンジを持ち込んでる人が大多数だからでしょうね。炊事場でバーベキューをやるわけにもいきませんからね。キャンプサイトから数百メートルは離れてますし。

 

さて、駐車場からキャンプサイトを見てみると、多くのテントが見えますよ。

  テントを張る場所を探します。

 

 多いですねえ。和気もその内に含まれるのでありまして、人のこと言えませんけど。結局、最も奥側というか、南西側に設営することにしました。人の往来が比較的少なく、海にも近いですし。

家族で手分けしてテントを張って、荷物を展開します。おそらく、ですが他のファミリーに比べて質素な装備というか貧相な装備です。みんなすごいもんねえ~。不便するのに、そんなに金かけて。

 子どもは手伝いも適当で、敷地内を走り回っています。比較的安全で、危険なエリアもそれほどないと思いますので、放っておきます。何か遊具があるわけでもないのですが、何かを見つけては遊んでます。

 

須ノ川のロケーション。こんな風景が広がっているところなんです。新緑全開です。

 

 

 

 

 

 

マイナスイオンを全身で浴びられる、というかね。すがすがしさが心も和ましてくれます。

 

 

ふと下を見ると、あらら子亀がひっくり返ってます。キャンプサイトには人工の池があり、外来種のカメが大発生していますので、はぐれてこんなとこにいるのかな?

ん? なんか変。手足は見えるが、頭が見えない。

亀の抜け殻? 甲羅と手足を忘れてお引越し? 蟹スプーンならぬ亀スプーンで誰かが上手に食べたのかしら。

悲鳴を上げるシーンですが、自然の摂理でしょう、仕方ない。おそらくカラスにやられたんでしょうねえ。 

 

はい。お口直しに海岸へ。夏ならシュノーケリングが必須なんですが、まだ寒すぎ。当日は海に入る豪の者はおりませんでした。 

 

 

 海岸線を見ただけでは判りませんが、サンゴ礁が広がっているんです。ま、夏までのガマンです。

 

さて、このような須ノ川公園での1泊旅程でなにをするのか。一家満場一致で、テントでの宿泊およびご当地夕ご飯、ゆらり内海での入浴、暗闇での焚火、カップ麺の朝ご飯などです。遊び道具として、家人は最近凝ってるスケボー、和気殿はLUMIXG8という最近入手した型遅れのカメラ、子どもは本とか任天堂3DSなどの暇つぶし用品を持参。さらには一応の釣道具も。 

自慢するような道具は皆無で、最下層のテントにブルーシートにプラスチックのちゃぶ台でカセットコンロを駆使します。ケトルは家で使ってるのを持って来て。非日常を楽しむ感覚には欠けているようですが、上記にあるように目的がある程度ハッキリしているのです。必要以上の労力をかけないような工夫というか流れが和気一家にはできていると思います。

キャンプといえばバーベキューなんでしょうが、これまでほとんどやったことがありません。特に須ノ川ではまずやらない。愛南での楽しみとしてお薦めは、なんといっても海産物です。これが全員のお目当で、テント設営完了後は御荘方面に繰り出します。「おとろっしゃ市」やダイレックスにて物色します。日によって並ぶモノが異なり、不漁のときはしけてることもありますが。この日は天然ヒラメ刺、カツオのたたき、ハモ湯引き(ミガラシ)をおとろっしゃ市でゲット。行きのスーパーでウドン玉と麺つゆを買ってましたので、これで釜揚げうどんとします。寒いときは温かく、暑いときは冷たくして食べられることや、調理が簡単であることが利点でしょう。昼の残り物を酒のアテにします。刺身をひいて、湯を沸かしてウドンを炊く、の基本2アクションで夕食はコンプリートです。基本的には日が暮れる前に夕食は終わらせます。

夕食の片付けが終わると徒歩で移動して「ゆらり内海」で入浴です。ここも何回来たか数知れず。湯の質については賛否がありそうですが、和気一家はお気に入りです。野営に来たのに、家よりもリラックスできますねぇ。土産物も並んでますので、必要なときは利用します。今回はジェラードを食べた子がいたかな。

テントに戻って、夜の部のお楽しみである焚火をします。とっぷりと日が暮れて闇の中では、人工の灯りで活動するのではなく、揺らめく炎を楽しみます。明るいうちに薪をかき集めておいて、これまた最安の焚火台で焚いていきます。緑の空気は絶えることなく、星空を見上げたりして、結局はずっと酒をかっ喰らってるわけですが。眠気と共に1人また1人と寝床に入っていって、終了です。いつも家人が最後までの残ります。

キャンプ場としては愛媛県内で有数といえる須ノ川ですが。大勢がキャンプをしているため、どうしてもご近所さんによって快適度が違ってきます。遅くまで盛り上がっているグループ、小さい子がぐずっている、いびきがどこまで響くんですかってくらいデカい音、などなど外的要因が安眠のカギになります。動物がゴミ袋を荒らしたことも以前にはありました。今回はそれらの妨害はなく、比較的ゆっくりと眠れました。よかったよかった。 

 

 

目覚めのときを迎えます。やはりまだまだ寒いなあ。

木漏れ日。上の娘によるshotです。

 

もう、息をするのと同じくらいのルーティンであります、朝のカップ麺。銘柄もほぼ全員が決まっています。日常的にはあまり摂らないので、子どもにとってはお楽しみとなってます。

 朝は湯を沸かすのみの調理行動となります。自然の中では食欲が出るのか、ジャンクフードがいいのか、みんなよく食べますねえ。

 スケジュールは何も決まっていません。帰り支度は大仕事ですが、まあ後回しにしておきます。今回は和気殿もよく寝たため、コンディションがよい。酒も抜けている。で、いつもは持ってくるだけで出動しないことも多い、釣り道具を手にすることにしました。

歩いて行ける小さい堤防からブッコミ釣り。エサは大粒のアミエビ。和気はひたすら子どものお手伝いで、彼らにロッドを振らせます。外道中の外道である笹ベラとクサフグが次々釣れます。まあ、獲物の価値はすこぶる低いのですが、釣りとしての面白さは実感できたら、それでよし。子どもたちのキャスティングと、針を飲ませない合わせがまずまずできてたので、それもよし。約1時間でしたが、子どもはまだまだやりたかったようです。

持って帰っておばあちゃん家で料理してもらいました。自分たちで釣った獲物、しかも新鮮なので、おいしかったようです。小骨が多くて食べにくいですが、それも大事です。

 

さあ、名残惜しいですが、そろそろ帰りましょうか。テントを畳んだり、荷物を積みこんだり。まだそれほど暑くないので、まだましですねえ。子どもの成長と共に作業が楽になってきているのも事実でしょうか。一家でのチームプレーが形成されつつあるのかなあ。

 

かくして久しぶりの須ノ川でした。大きなトラブルもなく、安定のクオリティでした。今シーズンは何回くらい来るだろうか。もう少しひねった趣向を凝らしたいところですが。

 



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