半島の料理ははたしてエスニックカテゴリーに入るでしょうか。日本以外のアジアンテイストはエスニカルでいいようにも思いますが、沖縄とか西日本のエキゾチックな食文化はいかがでしょうか。
歴史的にみれば、日本文化は中国大陸からの伝来が多く、そのこと自体は事実として認識することは今さら特に言うまでもありません。しかし、半島の文化とか食文化はあまり伝来してる感じがしませんよね。それゆえに、半島の食文化は中国のそれよりエスニック度が高いのかもしれません。
と、まあ本編とは関係ない話はこれくらいにしておきまして。和気入道の渾身のお薦めであります、今治蒼社川沿いの、コリアタウンでございます。ここがあるおかげで、半島まで旅行に行かなくてもいいや、との結論に至っております。
仕事の合間にたちよりました。ランチタイムですが、ランチサービスとか日替わりはありませんので、あしからず。
13時を過ぎてましたので、たいへん空いてました。ご利用の方にアテンション。作り込むメニューなので、時間に余裕を持ってご来店ください。店内は韓流全開となっています。いつも韓国TVが流れています。
見えにくくて恐縮ですが、メニューを掲載しておきます。さて、今日は何をいただきましょうか。
ホントならば、鍋系を攻めたいところではありますが、そこまでノンビリできませんので、単品でいきましょう。
3人でそれぞれ違ったオーダーを入れました。まずは、共通の卵スープ(けっこう大量)とキムチが出てまいります。
ここのキムチは自家製でして、塩が軽めとなっているのが特徴です。うまみと辛さはしっかりしていますが、浅漬けというか、あっさり目といえましょう。他ではない、独特の逸品です。妙な粘りや混ぜ物がなく、いかにも手作りといった風味です。個人の好みはありましょうが、ぜひともご賞味いただきたいですね。
まずは同伴者のオーダー。石焼ビビンバです。定番中の定番です。
具の種類が豊富で、色とりどり。野菜が多く入ってます。
もう1人がオーダーしたのは、石焼豚肉丼。実は初めて見ました。
刻んだサンチュ山盛りの下に、独自のたれに漬けこんだ豚バラが大量にひそんでいます。味見させてもらいましたが、肉のゴロゴロ感があり、これまた独特なお味です。
そして、和気入道のオーダーは石焼焼肉丼。これまた、お初です。微妙に霞んでいるのは、熱気というか湯気がレンズに襲いかかったのであります。この手の石焼で重要なのは、どれくらい熱しているか、であります。ここのは鬼のように熱していると思われます。
間髪入れずに混ぜます。とにかく、一心不乱に混ぜ倒し。ジュージューと音を立てながら、器壁面に押し当てて混ぜます。卵が焼けていくのは当然として、おこげができていく感もありありです。
数分の格闘の末、混ぜ上がりました。ほろほろの牛肉と豆もやしのバランスがいいですよ。比較的薄味で、思ったよりアッサリかな。とにかく、熱い。それがずっと持続しています。どんだけ火にくべてたんでしょうか。汗をかきかき、キムチをアテにほおばります。さらに暑くなりますよ。
量も十分すぎるほど、満足度も高いと思います。丼と称してますが、石焼混ぜご飯の牛肉版といったところでしょうか。数えきれないほど来ているのに、初めて食べたのには理由がありまして。それは、来るたび毎度毎度、同じもの(冷麺とかキムチ炒飯とか)をたのみ続けてしまうからです。それら別のメニューについては別の機会に紹介します。というか、以前にも紹介してます。よければ、ご覧ください。
帰りに、持ち帰りとして、キュウリキムチ(オイキムチではない)とチャンジャをお願いしました。これで家での楽しみができました。