わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県今治市祇園町「コリアタウン」【和気入道ロケ】ランチタイム編

2017年01月27日 | 食い呑み

半島の料理ははたしてエスニックカテゴリーに入るでしょうか。日本以外のアジアンテイストはエスニカルでいいようにも思いますが、沖縄とか西日本のエキゾチックな食文化はいかがでしょうか。
歴史的にみれば、日本文化は中国大陸からの伝来が多く、そのこと自体は事実として認識することは今さら特に言うまでもありません。しかし、半島の文化とか食文化はあまり伝来してる感じがしませんよね。それゆえに、半島の食文化は中国のそれよりエスニック度が高いのかもしれません。

と、まあ本編とは関係ない話はこれくらいにしておきまして。和気入道の渾身のお薦めであります、今治蒼社川沿いの、コリアタウンでございます。ここがあるおかげで、半島まで旅行に行かなくてもいいや、との結論に至っております。

仕事の合間にたちよりました。ランチタイムですが、ランチサービスとか日替わりはありませんので、あしからず。


13時を過ぎてましたので、たいへん空いてました。ご利用の方にアテンション。作り込むメニューなので、時間に余裕を持ってご来店ください。店内は韓流全開となっています。いつも韓国TVが流れています。

 

見えにくくて恐縮ですが、メニューを掲載しておきます。さて、今日は何をいただきましょうか。


 ホントならば、鍋系を攻めたいところではありますが、そこまでノンビリできませんので、単品でいきましょう。

 


3人でそれぞれ違ったオーダーを入れました。まずは、共通の卵スープ(けっこう大量)とキムチが出てまいります。

ここのキムチは自家製でして、塩が軽めとなっているのが特徴です。うまみと辛さはしっかりしていますが、浅漬けというか、あっさり目といえましょう。他ではない、独特の逸品です。妙な粘りや混ぜ物がなく、いかにも手作りといった風味です。個人の好みはありましょうが、ぜひともご賞味いただきたいですね。

まずは同伴者のオーダー。石焼ビビンバです。定番中の定番です。

具の種類が豊富で、色とりどり。野菜が多く入ってます。

 

 

もう1人がオーダーしたのは、石焼豚肉丼。実は初めて見ました。

刻んだサンチュ山盛りの下に、独自のたれに漬けこんだ豚バラが大量にひそんでいます。味見させてもらいましたが、肉のゴロゴロ感があり、これまた独特なお味です。

 

そして、和気入道のオーダーは石焼焼肉丼。これまた、お初です。微妙に霞んでいるのは、熱気というか湯気がレンズに襲いかかったのであります。この手の石焼で重要なのは、どれくらい熱しているか、であります。ここのは鬼のように熱していると思われます。

間髪入れずに混ぜます。とにかく、一心不乱に混ぜ倒し。ジュージューと音を立てながら、器壁面に押し当てて混ぜます。卵が焼けていくのは当然として、おこげができていく感もありありです。

数分の格闘の末、混ぜ上がりました。ほろほろの牛肉と豆もやしのバランスがいいですよ。比較的薄味で、思ったよりアッサリかな。とにかく、熱い。それがずっと持続しています。どんだけ火にくべてたんでしょうか。汗をかきかき、キムチをアテにほおばります。さらに暑くなりますよ。

量も十分すぎるほど、満足度も高いと思います。丼と称してますが、石焼混ぜご飯の牛肉版といったところでしょうか。数えきれないほど来ているのに、初めて食べたのには理由がありまして。それは、来るたび毎度毎度、同じもの(冷麺とかキムチ炒飯とか)をたのみ続けてしまうからです。それら別のメニューについては別の機会に紹介します。というか、以前にも紹介してます。よければ、ご覧ください。

帰りに、持ち帰りとして、キュウリキムチ(オイキムチではない)とチャンジャをお願いしました。これで家での楽しみができました。

 

 

 


愛媛県松山市平井町「たも屋」【和気入道ロケ】今、明かされるウドンのルーツ

2017年01月18日 | 食い呑み

和気入道は麺に関しては、ルーツから嗜んでおります。それは中国山西省(古称は晋国)にあり、「面之国」として歴史的にも現実としても認識されています。中国では「面」と表記します。中国の面料理はダイナミックでありまして、小麦粉を使ったものは面の1種とします。

「意大利面」は?

パスタのことです。イタリアの麺って表記です。

 

「面包」とは?

正解はパンです。


中国語クイズはこれくらいにしまして、うどんのルーツについて述べさせていただきます。


うどんを漢字で書くと「饂飩」となります。中国で最も近いと言えるのは「馄饨hun-tun」となりましょうか。これはワンタン(漢字だと「饂飩」、うどんと同じ!)です。中国では、地方によって発音が全く異なりますので、伝来経由地での発音がそのまま伝わった可能性もあります。


さらに、うどんとワンタンを繋ぐものに「ホウトウ」なるものが日本各地にあります。ほうとううどんと称している地域もありますよね。これも小麦粉で作った麺です。馄饨を日本語読みすれば、うどんよりもホウトウの方がしっくりきませんか。


うどんとホウトウとワンタン。この変化形は一体?


ワンタンも中国では当然、麺料理です。ただし、ワンタン麺は中国で見たことがありませんけどね。豚挽肉などの具が入ってるのは日本と同じですが、和気がよく山西で食していたのは、あまり肉の量が多くありません。皮がメインといえます。

仮説としては、日本流入後にワンタンに肉が入らなくなったものがホウトウ、そして形状が細長くなったものがウドンと呼ばれるようになった………、といった感じでしょうか。

明治以前は肉食が市中で一般ではなかったこともウドンの発生に関係しているかもしれません。さらにいえば、昔の日本に豚はいませんでした。歴史的にも証明されているって、ご存知でしたか? それは干支を比べれば解ります。12支は中国から伝来したのですが、1つだけ困ったことがありました。最後の動物が日本にいない! そう、中国では12支のトリは豚なのです。当時の英知を結集し、似た動物が当てられたのであります。それがイノシシです。ちなみに中国語で豚は「猪」なんですねえ。

肉がないぶん、麺自体の造り込みが極められていったのが、日本での麺類発展の歴史なのかもしれません。逆に肉食が一般化した現代ではその反動で、ワンタン・餃子は外側の面よりも、具が強調されるようになったのかもしれません。

 

と、本題としての内容はこちら、讃岐うどん「たも屋」です。


四国ですので、愛媛もうどん屋はたくさんありますが、和気入道的には、最も推したいお店です。


午後3時に閉店しますので、ご注意ください。ホントに混みますよ。

この日は開店一番の突入だったため、スッキリした店内となっております。

空間を贅沢に、丸イスであることもセルフらしい。

ドアから入って、注文口でウドン本体をオーダーし、そのまま揚げ物棚から、好みの具をてトングにて取ります。おにぎりなどもあります。

 


オーダーしたメニューに応じた出汁を。ここに「中華そば」とあることについては後述しますね。

レジにてお支払い、最後に薬味スポットです。太っ腹なことに、ネギ、天カス、ワカメ、ダイコンおろし、レモン、しょうが、入れ放題。


 

そして今日のお品はこれです! 釜揚げウドン(大)にかき揚げ。しめて500円也! 素晴らしいクオリティです。

500円ワンコインですよ。まあ、揚げ物なしでも全然イケるのですが。ホントに美味しい。

話は戻って、ここにはうどん出汁で食べる中華そばがメニューにあります。和気入道が通っていた高校の食堂と同じシステムです。まあ、懐かしい。これもイケるのですが、次回に紹介しましょうかね。

 


愛媛県今治市宮浦「よし川」【和気入道ロケ】大三島

2017年01月05日 | 食い呑み

仕事でしまなみ海道を通って大三島に参上です。風光明媚なロケーションは最高です。自転車で通れる(難易度は高め)ことから、サイクリストの聖地と称しています。平日のためか、サイクリストは少なめです。休日とかだとすごい数なんですよ。
日本でも最も潮流が速い海峡を有しており、地元海産物の旨さは特筆ものです。はっきり言っておかしいレベルです。和気入道の親戚に九州の元・漁師網元がおりまして、以前に愛媛に逗留していたときにこんなことを申しておりました。

「いろんな魚食べたけど、同じものならこっちで獲れたものがおいしいな」(意訳)

ということで、大三島に限らずですが、しまなみ海道沿いの島々には美味しいスポットがありますよ。今日はどちらに行きましょう。同行の面々と協議します。訪れた曜日と時間帯の関係から、民宿系はパスします。行列ができるお店はお休み、観光客相手のお店も気がひけます。ということで、こちら。



一見さんはまずチョイスしないでしょうねー、という佇まいの「よし川」でございます。



ファミリーレストランと謳っておりますが、いろんな要素が混在し時の流れを醸し出した店内は、さらに混乱を招きます。褒めてね〜。スミマセン。しかし、すでに来店されているメンツを見渡すと、バラエティに富んでいるというか、地元民が多いのです。現場系にネクタイ族、普通の食堂か? と、さらに褒めてね〜。ここでメニュー激写、切れてる部分は現地にてご確認をば。






まさに、あらゆるニーズに対応するマルチなメニュー構成です。通常は多方面に展開しないことが飲食の鉄則ですが、地域ニーズなども考慮していると思われます。

で、我々のオーダーは満場一致で海鮮丼定食と相成りました。結局、前回と同じなんだよね〜。






彩り鮮やかに盛り付けられている海の幸です。地元産ではなさそうなネタもありますが、バランスをとってのことでしょう。いいじゃありませんか。
特製のタレにワサビを溶いていただきます。よほど人気があるのか、タレはボトリングされ販売されていますよ。お家でも好きな魚介で海鮮丼。
マグロ好きの日本人は限りなく多いでしょう、しかし! ここはお四国、鰹のお国柄。高知のイメージが強いでしょうが、愛媛も負けてません。水揚げは愛媛の方が上だったような。敢えての、挑戦か。好感度上がります。
イカはオリジナルのソーメン。蛸は間違いなく地元産とみた! 素晴らしい。
ハマチ・鯛はブリブリの食感、メインといえます。完成度、いいんじゃないでしょうか。
添え物の小鉢も悪くありません。同行者の一人がエラく感心してました。アラ汁も上品です。

雰囲気とはなんぞや? 日替わりランチを食べている地元のみなさんがたくさんいることって、お上品な内装や豪華な普請と並ぶくらい大事なことかもしれません。行列に並ぶことも醍醐味、されどこれも醍醐味。一度、お越しになってみてはいかがでしょうか。