去年の12月16日、自民党さんが衆院第1党に返り咲いた日の夜に、フェイスブックに書いたもの。
そこを踏まえないと通じにくいところありますが、言いたいことそのものは、いま再掲してもズレてないと思います。
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全国的に「なんとなく自民党」「なんとなく投票せず」の人が多いのは、まず間違いないと思います。自分の子どもやお孫さんがいつか大量被ばくしたり、または外国の子を撃ち殺したり撃ち殺される、ちょっと前まで非現実的だった可能性に、自分たちの一票で現実味を与えてしまったことに、投票しない無関心が(今回は特に)加担につながってしまったことに、まだピンときていない人ばかりだと思います。
「なんとなく自民党」の多くの方、特に地方のシニア層と、アニメや漫画経由でナショに目覚めた方々はどうしても時間がかかります。ここは僕もオトナとして、キツく責める言葉はもろもろ呑み込みましょう。口にしてはイケマセン。強くて短くてシンプルな言葉にほど魅力を感じる人に対して、かえってそれは好餌を与えるようなものです。
世間知らずに暮らしていても損をしなかった時代が、あまりに長かったツケです。
どちらも人間のつくりが質朴かつ善良に出来ているのです。ゆえに偏固なので、自分や家族の身に跳ね返ると分かりさえすれば、「国が悪い、政治が悪い」と、最初から「お上」をアテにしていない者よりもさらに大きな声を上げてくれるでしょう。その時(次の選挙)は、坂を転がるような右傾化に、自ら歯止めをかけてくれることを期待します。
ここで、アメリカン・ロックこぼれ話。
2004年の大統領選の日。反共和党のキャンペーンを続けたREMは、その夜、お祝いのライブを行う予定でした。ところがフタを開けてみると、ブッシュ再選。「イラク戦争を続けてもいいよ」と国民の過半数が「なんとなく」認めてしまった、都市部リベラル層にとっては悪夢のような結果に。
中止が噂されたものの、REMは開催を決行。急遽セットリストを変え、ほとんどの観客が消沈しているライブをこの曲―「世界の終わる日」から始めたそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=u2UhvN0k74w
そう、今まで当たり前だと思っていた常識が、当たり前でなくなった。誰だって戦争はイヤなはずでしょと、わざわざ口にしなくても済んだ世の中の終りです。
悪い意味ばかりではありません。感謝してみたい前向きな気持ちさえ、湧いているのです。
戦後の、なあなあの空気やムードで済ませる世の中を壊してくれたことに関しては、ありがとう。
「会話」ではなく「対話」が大事なのだと、平田オリザが昔から言っていた提言を、ようやく誰にとってもリアルなものにしてくれた。この点についても、ありがとう。
まともなはずなことを言うのに相応の勇気が必要になった、引き締まる世の中にしてくれてありがとう。
「平和」や「個人」が実はドキッとするほど尊くて、ちゃんと主張しなくてはならないものだってことに、改めて気付かせてくれてありがとう。
明日からお互い、がんばりましょう。「対話」をしましょう。
I Feel Fine!
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