すっかり、部屋で映画を見る=配信の習慣になって、パッケージ・ソフトをとんと見なくなった。部屋の隅やあちこちに積んだまま開いていないDVDの映画が何十本もある。もったいないことをしている、と急に気付いた。少しは減らそうと、たまたま目についた『ガンヒルの決斗』(1959)を見たら、パッチーンと面白かった。
映画をたくさん見過ぎると頭でっかちになってしまう、と常に怯えがある僕ですら、いやあ、映画って本 . . . 本文を読む
演劇ユニット鵺的、2024年のザ・スズナリでの新作公演『おまえの血は汚れているか』。10月22日の夜の回を面白く見た。ここ数回の公演はこのブログで長めの感想を出していて、今回もそうしたいのだが、ちょっと書きづらい。
僕が書きたいのは、どうしても主宰者・作者の高木登のここまでの道のりを踏まえた感慨が中心になる。しかし、SNS上では「鵺的を初めて見たらとてもよかった」という感想が多い。そして、その声 . . . 本文を読む
子どもの頃から“SFなのに話ばかりしている映画/ドラマ”に、妙に魅かれてきた。「ウルトラセブン」でいうと、セブン=モロボシ・ダンがメトロン星人と卓袱台を挟んで話し合う場面や、やはりダンと宇宙人の少女マヤがテレパシーで対話する場面。はたまた『惑星ソラリス』の、学者と妻(のようなもの)が宇宙ステーションでふたりきりになる一連。
SF用語でいうところのセンス・オブ・ワンダーでし . . . 本文を読む
久々のブログは、ボブ・ディランについて。このブログでは、これまでもディランのことを数回書いてきた。また書きたくなったのと、キリのいい200回目の更新がたまたま合ったのはなんとなく嬉しい。
ボブ・ディランの長いキャリアのごくごく一時期である、1974年の活動に焦点を絞って考えを巡らせた内容ですが、そこがひとつのヤマであると読む、ひとつの作家論になっています。よければ眺めてみてください。
&nbs . . . 本文を読む