「海角七号」という台湾映画があります。
台湾で8月に公開された今年最高のヒット作で、あの「タイタニック」に次ぐ歴代2位の興行成績を上げた作品です。
台湾では間もなくDVDが発売されるそうですが、先日、台湾旅行に行った際に、友人からいわゆるサンプルDVDを頂き、早速今日見てみました!!
劇中でバンド演奏シーンがあるのですが、友人は台湾の楽器関係の会社に勤めており、この映画のスポンサーとなっていた関係で、貴重なサンプルDVDを手に入れることができたというわけです。
基本的にいわゆるラブストーリーものは得意というわけではないのですが、この映画は単なる恋愛ものでなく、かつての日本と台湾の関係、そしてその歴史の波に翻弄される一組の男女の切ない感情を元に物語が進み、普遍的な人間としての愛情を感じ取ることができる、秀逸な作品でした。
現代の恋愛模様をかつての歴史の中に重ね、普遍的な人間愛を描く手法は、侯孝賢( ホウ・シャオシェン)監督の「好男好女」に通じるものがあります。
時代は変われど、人の気持ちは変わらず。
そんなことがテーマな気がします。
ところで、個人的には終戦後の「台湾と日本の絆」という雰囲気に弱いです。
たとえば日本の引き揚げ。
同じく侯孝賢( ホウ・シャオシェン)監督の名作「非情城市」にも、敗戦による日本の引き揚げシーンがあります。日本人・静子が日本への引き揚げ時に、制限があり持ち帰ることができない大事な着物を主人公のヒロミに手渡すシーン。
戦争中、日本は台湾を植民地とし、二等国民扱いをし、本当にひどいことをしたと思います。多くの台湾の方の心に傷を負わせてしまったと思います。このことは、戦後60年以上経った今でも、我々日本人は忘れてはいけないと思いますし、語り継がねばならないことだと思います。
台湾の方ももちろん様々な感情をお持ちだと思います。しかし、少なからずの台湾の方が日本の引き揚げを悲しんでくれて、今でも思い出として描いてくれることには、日本人としてとてもありがたく思います。
なんと言うか、懐が深いというか。
かつての台湾に、良くも悪くも日本はいたのです。だから、私は台湾のために何かしなくてはと思うのです。日本人として今台湾のためにできることは何か、そんなことを考えています。
話はそれましたが、「海角七号」にもそんな引き揚げのシーン、そして、かつての台湾と日本の関係の一部が描かれています。
私が語ってしまっただけであり、物語自体はそんなに重い雰囲気ではなく、軽快な音楽に載せてリズミカルに展開していきます。
セリフもとても面白いそうなのですが、何しろ舞台が台湾南部の恆春なので、ほとんどが台湾語のため、北京語の字幕を見てあらすじを見ることしかできず、面白みの1割も理解できていないのが残念です。
そしてヒロインの田中千絵さん。素敵でした!!良い出会いでした。
是非次回作も見てみたいです。
そしてこの「海角七号」。
是非日本でも公開して欲しいです。心からそう願っています。
<<以下Wikipediaからの物語の紹介です。>>
台湾が日本の植民地であった1940年代に、台湾最南の町恒春に派遣された日本人の教師(中孝介)は日本名小島友子(梁文音)と言う地元の少女と恋に落ちる。 第二次大戦の日本の降伏の後に、彼はやむを得ず自国に戻るが、 帰国の途中で彼は、駆け落ちを約束していた恋人の友子を、台湾に置いてきたため、後悔や惜別から7通の恋文(こいぶみ)を書き綴った。
彼が友子を置き去りにした約60年の後に、台湾南部で物語りが再び時を紡ぎだす。アガ(范逸臣)は台北で成功を夢見たが、挫折した恒春出身の歌手だった。 彼が故郷である恒春に戻った後に、町議長を務めるアガの継父(馬如龍)は、オートバイ事故の後で休暇中の老齢の茂伯(林宗仁)の代わりとして、アガに郵便配達人の仕事を世話する。 ある日、アガは郵便局に返されるべきであった「非-提出物」(あて先不明)の古い手紙を見つける。それは、もうすでに亡くなった日本人の教師の娘が、その7通の恋文を発見した後、父が渡せなかった恋文を台湾に届けようと郵送したものだった。 興味を持ったアガは、詳細を知るために不法にも、封を破って開けるが、もう古い日本統治時代の住所である「高雄州恆春郡海角七番地」をみつけることはできなかった。
その間、墾丁国家公園の中にあるリゾートホテルでは、中孝介(60年前の日本人教師と日本人歌手である本人の一人二役)が公演するビーチコンサートを計画がもちあがり、アガは継父が「コンサートの伴奏のバンドのメンバーが地元の人から選出されるべきだ」と主張する彼の公的立場を利用し、 かなり職権乱用的に急場凌ぎでアガを中心に6人の地元の人々で、バンドが結成される。そしてこの多くの問題を抱えるバンドをマネージメントする立場として友子(田中千絵)(中国語が話せる恒春に派遣された盛りを過ぎている日本人のファッションモデル)に白羽の矢が立つ。 そして、さなざまなアクシデントやトラブルを経て、アガと友子は唐突に急接近する。 ホテルの女性従業員である明珠(シノ・リン)などをはじめとする多くの人々の助けとともに、友子もアガが小島友子(7通の恋文の正しい受取人)を探し出し手紙を渡す事を、手伝うようになる。 アガは、問題だらけのこの地元のバンドと共に、中孝介のビーチリゾートのコンサートにのぞむのだが....。
今日の一言は、劇中からです。60年前の手紙がクローズアップされるシーンです。
~今日のひとこと~
那些信件非常重要,不管怎麼樣你一定要交到那個女孩手裡.
(その手紙はとても大切なものだから、何としてもその人に届けて。)
台湾行きまであと6日、ちょっと前まであと1ヶ月なんて思っていたらあっという間でした。
日々是忙しいですなぁ…
1年ぶりの台湾なので、中国語勉強し直して、台湾に関する本もたくさん読んで、準備万端で行こうと思ってたのですが、なかなか進まずにおります。
結局ドタバタと十分な準備もできずにおりますが、準備なく気軽に行くのもまた楽しいですし、それを台湾は受け入れてくれるように思うのです。
今回は友人ががっちりガイドしてくれるようで、下手したらガイドブックもいらないくらいです。
まぁ、とにかく、1年ぶりの台湾、盛り上がって行きますよ!
盛り上がるといえば、今月号の中国語ジャーナルには、台湾のモデルの林志玲さんがインタビューで載ってます。
さてさて、台湾熱再燃です!
~今日のひとこと~
這個電視劇,不論大人還是小孩都很喜歡看.
(このドラマは大人も子供も見るのが好きだ)
今日は、横浜中華街へ中華を食べに行きました。
そんな中、中華街にある媽祖廟へ。
媽祖様は台湾でも恐らく最もポピュラーな神様だそうで、海の神様とされています。
現在世界には媽祖廟は、26か国1500余か所の地区に及んでおり、台湾だけでも媽祖廟は八百余か所、媽祖さまを祀る人々は1500万人と言われているそうです。
平日の何気ない昼間ですが、媽祖様にお祈りを捧げるのと同時に、遠く台湾に思いを馳せるのでした。
今年はまだ台湾行ってないし、そろそろ行きたいなぁ。。
~今日のひとこと~
商務艙有幾個人在排候補呢?
(ビジネスクラスには何人のキャンセル待ちがいますか?)
キャンセル待ちシリーズ、続きますね。。
日本において北京オリンピックの聖火リレーが行われました。
しかし、周知の通り、中国でのチベット問題が起因して
会場は異常な雰囲気でした。
そこには、地元住民の存在は全くなく、非常に悲しいものでした。
台湾では今回の聖火リレーを拒否した経緯がありますが、
こんな悲しいものであれば、それは正解だったように思います。
オリンピックが「愛と平和の祭典」であるよう祈るばかりです。
林志玲(リン・チーリン)さんのカレンダー。
台湾の友人から頂いたもので、中華航空の08年カレンダーです。
すごくファンという訳ではありませんが、やっぱり綺麗な方だなぁと。。
最近、台湾ネタが少ないのでアップしてみました。
3月22日(土)、台湾では次期総統の選出選挙が行われ、今まで政権をとってきた民進党に替わり、8年ぶりに国民党が政権を奪取しました。
国民党といえばいわゆる中国寄りであり、個人的には非常に残念な思いがします。
ただ、「台湾国民」が選んだ総統でありますし、台湾に真の平和が訪れるよう隣国から祈るばかりです。
でも、最近問題になっているチベット自治区のことなどを考えても、もし台湾が中国の一部になってしまったら、もう遊びに行けないかな・・・