先日、眼鏡を買った。
まったく買う予定ではなかったのに・・・
夫のメガネが壊れたので買う必要があって、夫に付き合って眼鏡屋に行った。
良い眼鏡が有って買うことにしたのだが、それまで使っていた古いものは気に入っていたのでレンズを取り替えられないかと相談した。
もう二十年近く前のものでダメだろうということだったが、駄目でもともとやってみることもできます。と言われてお願いすることにした。
思いがけず時間がかかってしまったので、店内をブラブラ見て歩いていたら、あるメガネに気持ちをひかれた。
買うつもりはなかったので、値段も気にせずちょっとかけてみた。
すごく良いかけ心地。
そこへ眼鏡屋さんの奥さんが外から入ってきた。
「よくお似合いですね」
とっさに私は「これはすごくいいですね。かけていないみたい。でも色が…。これで金だったらよかったのに。」
断るつもりで言った。
「有りますよ」
気が付いたら買っていた。
後悔はしていない。
本当に今までで一番かけ心地が良い。
9が四つ。
フォーナインというのだそうだ。
トコちゃんの事を思い出した。
何年か前、突然現れて、数日後には泊まりに来ていた不思議な人。
駅に送りに行ったとき、目の前の車のナンバーを指さして
「これエンジェルナンバーっていうんだよ。」
少し説明をしてくれた。
その後すぐに、私は9999ばかり見るようになった。
車を走らせていると横に9999の車、前を見ると9999とか。
トコちゃんに話すと、「そういう事だ」と言う。
しばらく忘れていた。
だって最近は8ばかり見るから・・・
何だったかな? 9は。
そうそう、私には何か使命が有るとか!?
そんな事とは全く関係のない生活をしている私に何をしろと言うのだろう?
そういえばトコちゃんとはこの数か月連絡を取っていなかった。
元気にやっているのだろうか?
忙しい生活をしていて、今日急にいろいろな活動をした。
沢山の仕事を片付けた。
また、二年ぶりに亡くなった幼馴染の店を訪ねてみた。
亡くなる数日前に彼女の店に行って、元気に働いている彼女を見ているのだが、マスクのせいで私だということが分からなかったようだったので、また今度お話ししようと買い物だけを済ませて店を出た。
それから数日後、別の友人に「あの本屋さんは幼馴染だ」と話すと
昨日お通夜で行ってきたという。
信じられなかった。ショックでその日以来その店には行っていなかった。
今日その店に行って、彼女の最期を聞いた。突然の病気で病院に行ったときはすでに手遅れ。 余命三週間とのことで、本当にそうなったらしい。私が見たのは多分後始末をしている最中だったのだろう。
私の家の墓参りにも出かけた。
庭に菊が咲いたら行こうと心に決めていたのだ。
もう一つ。
娘の親友の父上が急病で亡くなった。
こちらは娘の高校時代からの友人の家族であるが、不思議なことに夫と同年同月同日生まれ。
家族構成も似通っていて、誕生日も同じ人が多い。
これは夫にとってかなりショックだったらしい。
眼鏡屋さんご夫婦が素敵で年恰好も我々と同じくらい。
彼らに出会えたことで少し希望が湧いてきたようだ。
いろいろなことのあった一日だった。
もう一つ。本屋さんで梨木果歩の「西の魔女が死んだ」を買った。
一番最初に、梨木果歩を知ったのはこの映画だったのだが、
ひどくつまらなく感じて、読む気もしなかった。
トコちゃんの話を友人に話すと、まるで梨木果歩の小説のようだといわれ、梨木果歩を読み始めた。
ただ一冊、この「西の魔女・・」だけは読んだことがなかった。
図書館には無いし、今度見つけたら読んでみようかと思っていたのだ。
本屋には梨木果歩はこれ一冊しかなかった。
読むのが楽しみだ。
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