
カコン!
あの懐かしい打球音が私の部屋によみがえった。先日ドンキでファミコンカセットが使用できる互換ゲーム機が2980円で売っていたので買ってみた。そして昨日、初代ファミスタを290円で購入した。
電源を入れると、画面中心を右から左へ流れていくボールの絵とともに、あの打球音が鳴った。さっそくLチームで試合をする。この中古カセットの裏には、当時のゲーム雑誌の付録だろうか、各チームの対戦パスワード表のシールが貼ってあった。86年のデータなので、西武対広島の日本シリーズを再現すべくCチームと対戦した。
先発“ひかしお”が、スライダーとシュートを巧みに投げ分け、打っては“あきやま”が特大弾。6番“たお”は三遊間を絶妙に流し打ち。試合は10対2で大勝。シンプルながら操作性の良さは20年前のゲームとは思えない。
調子に乗ってもう1本、89年版も290円で購入した。この年は選手名を使用できず、清原を“きよすく”ともじって使用していた。ダイエーホークス元年のHチームと対戦。“ばなな”と“あっぷる”の強力助っ人コンビに痛打を食らい、最後はベテラン“こふな”(河埜)にサヨナラ安打を浴びてしまった。
最近のゲームはまるでしていないが、ファミスタが復活した今、さみしい独身生活を忘れ、何も知らない子供時代へ現実逃避しそうで怖い。