「あら?」 (*
*) 一瞬思った 
ま… (
) まさかね~
いつも婆は、庭の芝生の上を、背中を少し前屈みになりながら
ゆっくりと歩いて、自分の部屋に向かっていた
だが今は、リハビリセンターにいる婆が、其処に居る筈もなく…

「ねぇ、今---誰か通らんかった?」
「うん…猫」 私の問い掛けに、朝食中の若が応えた
リビングのカーテン越しに庭を見た
すると・・・「ん~?」
赤毛の猫が
ピタッと立ち止まり、こっちをジーッと見てる
目が合った (
) 

【
】

サッシを開ける私の動作と、赤毛の逃走開始の動作がほぼ
同時だった(こういう時は、妙に素早いのよ私)
一目散で逃げていく赤毛ではあったが、芝生から植え込みへと
ジグザグに疾走していた
何度もこっちを振り向き、 もはや
パニック状態と見た

私なんて、テラスの手すりから身を乗り出して 「シッシー」と
払いのけの呪文?を繰り返していただけなのに…
赤毛は勝手に入ってきて、勝手に駆けずり回っているんですわ
右に行ったり左に来たり、気の毒なくらい
ザマス

あまり見かけない赤毛~猫の世間話で我が家を知ったのか?
「入場無料の芝生の庭だけど、家主が怖いぞ-」ってね~
隣のキジ
なら、ちゃ~んと熟知して堂々たる身のこなしだよ
遂に赤毛は、庭の端っこに行き着くと、上を見ながら逃げ場を
確保したとみた こっちを振り向き、思いっきりジャンプ!!
だがしかし、フェンスの隙間を狙ったかもしれないが、無情にも
望みは叶わず 幾度か繰り返すも、ただのカラ振り…残念…
またまたこっちを振り向き、思いの丈を込め…気を取り直して
スペシャル・ジャ---ンプ!

≫≫≫ゴゥォ~~~ン≪≪≪

あちゃちゃ… どした
スッゴイ音がしたもんね
赤毛さん、その場で放心状態 まさに青天の霹靂だわ
赤毛さんったらね フェンスの コーナーにオデコをぶつけてね
暫くじっと座ってた もしかして、プチ脳震盪かぁ~!?
我に返った赤毛さん
ブルッと身震い…
もう一度跳んでみるが叶わず、失意の中おもむろに進路変更~
あなた本当に猫なの?
何でコーナーの柱狙うの?
最後にこっちを見ながら、悲しそうな目をして
肩を落とし
コソコソ逃げる赤毛の猫が哀れにさえ思えてきた

もしかするとあの瞬間、赤毛さんは
キャッと
悲鳴をあげたのかも。。。
ごめんね 家の庭でお粗相さえしなければ、不法侵入も黙認出来たのにね
=以上、ニャーンてことがあった現場から、ノーカットでお送りしました=

===愛猫家の皆さま=== 。。。
。。。
決して猫を揶揄しているのではありませんので、どうか誤解の無いようにお願い致します




いつも婆は、庭の芝生の上を、背中を少し前屈みになりながら
ゆっくりと歩いて、自分の部屋に向かっていた
だが今は、リハビリセンターにいる婆が、其処に居る筈もなく…



リビングのカーテン越しに庭を見た

赤毛の猫が

目が合った (






サッシを開ける私の動作と、赤毛の逃走開始の動作がほぼ
同時だった(こういう時は、妙に素早いのよ私)
一目散で逃げていく赤毛ではあったが、芝生から植え込みへと
ジグザグに疾走していた
何度もこっちを振り向き、 もはや


私なんて、テラスの手すりから身を乗り出して 「シッシー」と
払いのけの呪文?を繰り返していただけなのに…
赤毛は勝手に入ってきて、勝手に駆けずり回っているんですわ
右に行ったり左に来たり、気の毒なくらい


あまり見かけない赤毛~猫の世間話で我が家を知ったのか?
「入場無料の芝生の庭だけど、家主が怖いぞ-」ってね~
隣のキジ

遂に赤毛は、庭の端っこに行き着くと、上を見ながら逃げ場を
確保したとみた こっちを振り向き、思いっきりジャンプ!!
だがしかし、フェンスの隙間を狙ったかもしれないが、無情にも
望みは叶わず 幾度か繰り返すも、ただのカラ振り…残念…
またまたこっちを振り向き、思いの丈を込め…気を取り直して


≫≫≫ゴゥォ~~~ン≪≪≪

あちゃちゃ… どした


赤毛さん、その場で放心状態 まさに青天の霹靂だわ
赤毛さんったらね フェンスの コーナーにオデコをぶつけてね
暫くじっと座ってた もしかして、プチ脳震盪かぁ~!?
我に返った赤毛さん

もう一度跳んでみるが叶わず、失意の中おもむろに進路変更~
あなた本当に猫なの?

最後にこっちを見ながら、悲しそうな目をして

コソコソ逃げる赤毛の猫が哀れにさえ思えてきた

もしかするとあの瞬間、赤毛さんは


ごめんね 家の庭でお粗相さえしなければ、不法侵入も黙認出来たのにね


===愛猫家の皆さま=== 。。。

決して猫を揶揄しているのではありませんので、どうか誤解の無いようにお願い致します