
今日も婆を連れて宮崎の大学病院へ

先週末の、MRI検査の結果を聞きに、出掛けて来ました
診察の予約が午前十時~15分前には脳神経外科の待合室にいた
いつものようにすぐに呼ばれて、Y医師の診察室に向かうはずだ
月曜日だからだろうか、患者さんで溢れていたが診察室は5つ
予約制で順々に流れて行くだろうから、ソファーに腰掛け一寸待とう
背中越しに会話が聞こえて来る 都城弁のおばちゃんの会話
向こうの方では宮崎弁が行き交っているし、隣は標準語と来た
ことばの坩堝~~~大病院ならではの民衆の集まりか?
その会話のいくつかが、私の耳に容易に入って来ては出て行く


二つも三つも、話の中身が聞くとはなしに聞き取れたのだった
私は聖徳太子か? 盗み聞き係は、眼を閉じて順番を待った
都城弁のおばちゃんの会話が、ちょいと耳障りになって来た頃
時計を見たら、優に30分は経過していた
この待合室~さっきから実にゆったりと、時間が流れている
ひとりのドクターは、ひとりの患者に掛かりっきりだし
後から来た患者が、先に呼ばれて担当医の部屋へと消えて行く
すると、都城弁のおばちゃんたちが呼ばれた
たちまち待合室は、静かな空気に包まれた・・・憧れの静けさだ

暫くすると、すぐ隣に腰掛けていた患者さんがこう言った
「もう1時間になるね、座ったまんまだからお尻が痛いよ フ~」
ゲ---1時間も待ってるのか? それはお気の毒
うりゃ? 我らもそれに近い これは他人事じゃないぞ





















ふっかも掛けっせー、みやこんじょ下んだいかい来ちょり
こらどげんなっちょっとじゃろかい? (意味不明なことばの壁?)





















=通訳=

≪二日に渡って都城から来ているのに、どうなっているのかしら?≫
そう憤っていたが、呼ばれるまでジタバタせずに待つことにした
婆も眼を閉じて静かにしている~ まさか、忘れられてはいまい

=TVドラマ「風のガーデン」より=

ウトウトしていた


そこへ診察を終えた、都城弁のおばちゃん達が帰って来た
再び、賑やかさを取り戻した待合室であった
「入院手続きしてあげて」看護士さんに声を掛ける医師~
あれ? K医師・・・都城のおばちゃんの担当医は、婆と一緒!
どうりで待ち長いはずだ
ドヤドヤと、民族の大移動をしていたもの
それから暫~~~くしてから、婆の名前を呼ぶK医師の声~
お尻とソファーが、くっ付いてしまうんじゃないかと不安でした
その時、1時間はとっくに越えていたもの、、、やっとだよー
診察室に入ると、パソコンの画像を見ながら説明が始まった
長~い、長~~い、、丁寧な説明に、婆と私は聞き惚れていた
結論・・・『異常なし!』
それだけが聞きたくて、今までずーーーっと待っちょいもしたぁ-


=文中とは関係ありませんが和めるでしょう?=
婆の、脳腫瘍の手術からもう3年になる
右頬の痺れは、一生の付き合いになると医師は言った
婆の気持ちを察してか、優しい言葉で温かく包み込んでくれた
一年後の検査予約までして頂く・・・ここだけは何と気の早いこと
「担当のお医者さんは、あん人じゃったけ?」帰り際、婆は言った
あなたぁ~担当医の顔も確かめずに、診察して貰ってたのかえ?
K先生が転勤されてY先生と代わってから、今日で3回目
「ヨカニセさんばっかりじゃね」 婆に冷やかすように言った
