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ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

山に勝った!

2008-10-13 15:35:42 | Weblog
身体が喜んでいる ナゼ?
全身筋肉痛…なのに、妙にそれが心地良いから面白い



久し振りに自然の中に飛び出してみた
向かった先は、鹿児島・大隈山系の横岳~
大箆柄岳(おおのがらたけ)・御岳のすぐ近くの山でありました



登る前に、山に向かって一礼! 山の神に許しを乞う為だ
相棒の後ろを遅れ気味に、ノロノロと登って行った



登り初めは、とんがり山--- 名前は愉快でも、かなり急勾配!
木に括り付けられた,ロープに捕まりながら踏破していた



=ズルッ= 足を踏み外す
「うわぁー 」ロープにぶら下がりながらずっこけた
左半身が泥だらけ 山の神の洗礼か?



相棒はと言うと、棒きれを振り回し、行く手を遮る輩に向かって
ブチブチ文句を垂れながら登っていた



その正体は蜘蛛の巣
登山道は、蜘蛛の巣トンネルと化していたのだ

強烈なので、画像はお見せ出来ません!

それにしても凄かった・・・ 二重三重に行く手を拒む山の主
払いのける間じっと待つ私・・・ それが延々と続いた



上って下って~が、何度続いただろう



樹木の間から差し込む日差しが、突然開けてくる度に頂上が
近いと喜んだものの、中々容易に頂上には辿り着けない
それどころか、また下り坂に差し掛かり、ガッカリとなった



頂上近くで初めて人と遭遇~ 御岳からの縦走と言っていた
これから白山に向かうとのこと   ご苦労様です


                【この藪の向こうが頂上でした】
頂上だぁ~ 遂に成し得たこの快挙
二人のほかに誰もいない  さぁ~頂上からのながめは…



これだけを楽しみに登って来たのよ??霞んでぼやけた感じ
本当なら大隅半島が全部見えるはず
残念だけど、いまここに立っている喜びが沸々と湧いてきた



昼食を早々に済ませ、下山の徒につく
「無事に下山できますように」 頂上にある、石造りの
立派な祠に静かに手を合わせた



元来た方角とは反対の道を下りる  これがまた急な坂道
垂らしたロープを頼りに、ゆっくりしっかり下りて行く



今度はズッコケは許されない
正に命懸け~ ドッヒャーなのだ



下りと平坦が交互に続く 朝の登りはじめから、下りるまで
私は何度もカメラを手にした「だってぇ~綺麗だったんだもん」



足元の花たちに、夢中でカメラを向けた 
「ちょっとまって」それが何回あっただろう


     【オオマルバノテンニンソウ】大群落あり

相棒がこぼした「ま~ぁた取材か?」
今日しか撮れない花たちの姿に、夢中でシャッターを押した



「もうすぐゴールだ」その言葉を信じ、先を急いだ
途中大きな滝に出会う
段差はどれくらいだろうか  兎に角大きかった

 
           【ちょっと画像がぼやけてます】

ところが、この後の分岐で思わぬことが起こった
下るはずが上りだしたのだ   道を間違えたのか?



この山に看板はあるが、殆ど番号で記されている為に
何が何だか訳が分からない
手持ちの地図を頼りに進んでいたが、なぜか最後にしくじった



キャンプ場を目指しながら、山小屋に向かっているはずが
ちっとも着かないのだ(キャンプ場が登山口だったのです)



それでも、どうにかこうにか山を出た
林道だろうか、最後まで番号の看板だったのには笑えた



道を右に向かってどんどん進む ここはどこなんだ?
山小屋なんてのはどこにもありゃしない



分岐を間違えたのだもの~あるはずがない
遭難とはこんな事からはじまるのだろうか  ゾッとした



山から弾き出されたはよいけれど、二人は段々不安に陥る
地図と腕時計の方位で、位置を確認~
遠くの山を目印に、さらにキャンプ場を探して歩き続けた



「あっ!人がいた」農作業中の人に道を尋ね、安堵の二人、、、
教えられた道を、キャンプ場までひたすら歩く



「あれはなに?」坂道の向こうに明るい不思議な光景があった
「海だ」 海に沈む夕日なのか  二人で撮影会が始まった



海から昇る朝日は見たことはあっても、海に沈む夕日は見たことが
無かったから、興奮気味にシャッターを押した



無事にゴールしたお祝いに、山の神からの粋な贈り物 
やっと、家に帰れる幸せを噛み締めて、家路を急いだ