「人物の 半分忘れる 三国志」
マラウイでも、中国や中国人という言葉はかなり有名です。
でも中国の歴史はほとんど知られていません。
魏、呉、蜀も三国志演義もです。
マラウイには本屋が少ないので、小説とか読む機会も少ないと思います。
この間、ドミにあった三国志を読み終えました。
三国志を読んでいると、「内部の分裂が国を滅ぼしていく」
というのがよく分かります。
分裂の発端となるのは、忠実な人間に対する妬みです。
最初の方に河北の袁紹がでてきます。
エリート育ちの袁紹には、忠義を尽くす優秀な軍師が
たくさんついています。そのうちの一人が田豊です。
田豊を妬むずる賢い臣下はある時、袁紹に「田豊が裏切る」とデマを流します。
袁紹は愚かにもそれを信じてしまい、田豊を殺すように命令します。
袁紹はこうして優秀な人材を自ら失っていき、それが原因となって
袁一族が滅びていきました。
典韋や呂布のように武力が優れていても、敵の策略を見抜けなければ
うまく利用され、不本意な最後を遂げてしまいます。
その点、田豊のような優秀で忠実な人間は、敵の戦略を見誤ることは
ほとんどありません。
それでも自分が仕えるべき将を見誤っていることには気付けず、
結局、内部の人間の策略によって不幸な最期を遂げていきました。
田豊だったら袁一族が滅びていくことを予想してたと思うんですが・・
全8巻です(長い!)。