
葉山町「はやまクリーンプログラム」から
神奈川県が、早々に「かながわプラごみゼロ宣言」、、
そして神奈川県の市町村も次々と使い捨てプラスチック対策の取り組みを始めたのはいいのだが、、、
なかには気になる取り組みも、、、
カナロコ(神奈川新聞)「葉山のプラごみ、官民でゼロへ ペットボトル販売抑制」によると、葉山町は10月から、プラスチックごみを削減するため、「はやまクリーンプログラム」を始めるそうだ。<葉山町は「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)」の街>
はやまクリーンプログラムは、
(1)町役場の取り組み ←公共施設9カ所に設置された16の自動販売機で、ペットボトル入り飲料の販売をやめる。また職員はマイボトルを使用し、職場にレジ袋を持ち込むことが禁じられる。
(2)町民らへの協力依頼 ←町民や市民団体などが飲食の提供を伴うイベントを町と共催、または町から後援されて行う場合、環境に配慮した取り組みを実践し、終了後に町に報告することを条件に設定する。町主催イベントも同じ取り組みをし、本年度の試行を経て、2020年度から実施する
(3)民間企業との連携-で構成 ←ペットボトル入り飲料の販売をやめた公共施設のうち、冷水機がなかったり古くなったりしている7施設に、2021年3月までウオーターサーバーを無償で配置。また植物由来で生ごみと一緒に廃棄できるストローなど環境に優しい製品の利用を促進する。この取り組みのために町は30日、ウォータースタンド社(さいたま市)と、プラ製品や紙の代替品を開発するTBM社(東京都)と協定を結んだ。
葉山町、ペットボトルの販売抑制で、職員にマイボトルの使用推進ということである。5月に「鎌倉市役所、庁舎内ウオッチング」をしたのだが、、さすがに「鎌倉プラごみゼロ宣言」の鎌倉市は先を行っていた~
世界の脱使い捨てプラスチック対策に比べて、日本の取り組みはかなり遅れているので、今頃やっとどころか、そういう配慮のない市町村が大半なのかもしれない、、街中から山のなかまでどこにいっても自販機だらけ、ペットボトル飲料に限らず、使い捨て容器に入った便利な暮らしのツケが大量のごみ問題、、、、
時代遅れの議会も、
昨日は、「「成田市“マイボトル禁止問題”……地方議会の常識外れの理由は「見当違いの権威主義」?」」という話題もあった。なんと、議会委員会室で、「マイボトルの持ち込みはダメになって、ペットボトルのみになった」というなんとも時代錯誤の地方議会もあるようで、これは当然、議論をする議員さんの持込のことだろう。そもそも、議会の傍聴など、、一般市民や区民は当然飲食禁止のところが多いのだろうが、、、
そして、民間企業との連携もいいのだが、、、
神奈川県が、「持続可能な社会の実現に向け、TBM社とアップサイクルモデル実証事業を開始 」ということで、プラスチックの代替製品となる新素材「LIMEX」を開発・製造・販売するTBM社と連携し、LIMEXを活用したアップサイクルモデル実証事業に取り組むとして、県内自治体・企業・団体・大学等多様なパートナーの参加による「かながわアップサイクルコンソーシアム」(仮称)を立ち上げ、神奈川発のアップサイクルモデルを推進しますなど始めているので~
葉山町も、、神奈川県に習って、このTBM社のLIMEXとの包括連携協定、、、
●「TBM、神奈川県葉山町、環境配慮型の素材活用に向けた包括連携協定を締結 」
LIMEX「のぼり旗」程度なら容器包装プラスチックに混入することもないだろうが、、、
今や、LIMEX、紙やプラスチックの代替品として、「名刺、ポスター、冊子、チラシ、買い物袋、印刷物」と様々なものを製品化しているので、、、紙やプラスチックリサイクルの足かせになるのではないかと危惧する、、、
ほんとうに、、、LIMEX製品のアップサイクルなど可能か?
関連(本ブログ)
■神奈川県の「TBM社とアップサイクルモデル実証事業を開始」について~2018年12月20日
■石灰石を主原料にした「紙」や「プラスチック」の代替品「LIMEX(ライメックス)」とは~2018年06月06日
■東京都、紙やプラスチックに代わる新素材「ライメックス」を東京都トライアル発注認定制度(新事業分野開拓者認定制度)で認定2017年08月19日
はやまクリーンプログラム
1. 町役場の取組み
(1) 町が設置管理する公共施設の売店・自動販売機でのペットボトル飲料の販売を廃止
9施設(役場庁舎・教育総合センター・福祉文化会館・図書館・南郷上ノ山公園・しおさい公園・保健センター・消防庁舎・クリーンセンター)、1売店、16 自動販売機
(2) 公共施設への職員によるレジ袋の持込み禁止
(3) 職員向け環境配慮キャンペーンを毎年度実施
令和元年度は「職員はマイボトルを使おう!」キャンペーン
(4) 町主催のイベントは、「はやまクリーンプログラム」のベストプラクティスにより実施
2. 町民 (団体)、事業者等へ の協力 依頼
(1) 町民(団体)等が主に町内で実施する飲食を提供するイベントについて、町への後援(共催)名義の承認申請への承認条件として「はやまクリーンプログラム」のベストプラクティスへの取組みを位置付け
(注釈) 令和元年度試行。令和2年度実施。
(2) 町内会・自治会等町内関係団体への「はやまクリーンプログラム」説明、環境配慮行動の啓発
3. 民間企業との連携
(1) 商店会連合会をはじめ町内各事業者への「はやまクリーンプログラム」の説明、レジ袋やプラスチック容器の削減に向けた取組みの要請
(2) ウォータースタンド株式会社との協定締結
ウォータースタンド株式会社(さいたま市)と葉山町が県内初のプラごみゼロに関する協定を締結し、公共施設7ヶ所にウォーターサーバーを設置します。ペットボトルごみ削減、マイボトルの普及を狙います。
(3) 株式会社 TBM との包括協定締結
株式会社TBMと葉山町が協定を締結し、紙、プラスチックの代替としてTBM社が自社開発した石灰石からつくる革新的新素材 LIMEX(ライメックス)や、植物由来かつ生分解性のある新素材 Plax(プラックス)の活用等を検討します。
LIMEX(ライメックス)素材は、再生利用においてアップサイクルが可能であるとともに、再生に必要な水や熱などのエネルギーの低減が図れる特徴があります。
(写真左より)ウォータースタンド株式会社、葉山町長、株式会社TBMと協定を締結しました。
SDGsの推進に向け、「かながわプラごみゼロ宣言」を発表します
―クジラからのメッセージ―
海洋汚染が今、世界規模で大きな社会問題となっています。2018年夏、鎌倉市由比ガ浜でシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが発見されました。
SDGs未来都市である神奈川県は、これを「クジラからのメッセージ」として受け止め、持続可能な社会を目指すSDGsの具体的な取組として、深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組みます。
プラスチック製ストローやレジ袋の利用廃止・回収などの取組を、市町村や企業、県民とともに広げていくことで、2030年までのできるだけ早期に、リサイクルされない、廃棄されるプラごみゼロを目指します。また、こうした取組を通じて、SDGsを多くの方々に「実感」していただけることを期待しています。
- コンビニエンスストア・スーパーマーケット・レストラン等と連携し、プラスチック製ストローやレジ袋の利用廃止や回収などの取組を進めていきます。
- 県内で行われる環境イベント等において、プラスチック製ストローの利用廃止や回収などを呼びかけていきます。
- 海岸利用者に対して、海洋汚染の原因となるプラごみの持ち帰りを呼びかけていきます。
プラごみゼロに向けた市町村の取組
市町村の具体的な取組は、次のとおりです。
横浜市 |
〇スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の事業者と連携して、ワンウェイプラスチックの削減に向けたキャンペーンを実施する予定です。 〇ポイ捨てされたプラスチックごみが環境に与える影響や、ポイ捨てをしない・ごみ拾いの重要性などをお伝えするための啓発動画を作成し、市民の皆様に啓発していきます。 〇海外諸都市のごみ分別促進事業等を通じて、海外におけるプラスチックを含む廃棄物課題解決に貢献しています。 |
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○川崎市では「みんなの力でまちをきれいに!」という発想のもと、「ごみを捨てない」「ごみを持ち帰る」「地域の美化活動に参加する」などの意識醸成のため、町内会、商店街、事業者等と連携して、普及広報や美化活動、キャンペーンなどに取り組んでいます。そのうちの美化活動について、Twitterを通じて地域の美化活動イベントなどをツイート、リツイートでお知らせするとともに、それらのイベントへの参加者や日頃から美化活動を行っている方が市のツイートへ反応(リプライ・リツイート)することで、美化活動が市民へ広がり、まちがきれいになることを目指します。 |
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○ごみの発生抑制・減量化に向けて、生活習慣の見直しを図るきっかけとして、市民・事業者・行政の協働によるレジ袋の削減に取り組む必要があります。そこで横須賀市では、事業者が実施するレジ袋削減策が、消費者である市民の皆様のご理解・ご協力により、一層の効果を上げるよう、レジ袋の削減に取り組んでいます。 |
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○ごみの減量化・資源化に取り組んでいる市内のお店に「平塚市ごみ減量化・資源化協力店」として御登録いただき、商店・消費者・行政が互いに協力しながらごみの減量化・資源化を目指しています。今後も協力店の登録数を増やしていくことに努め、包装簡素化の推進やマイバッグ持参の推進によりプラごみ削減に一層取組みます。 |
鎌倉市 |
○「かまくらプラごみゼロ宣言」を行い、神奈川県と連携、協調を図りながらこれまで実施してきたレジ袋の利用廃止・回収などを一層推進するとともにプラスチック製ストローの利用廃止を求めていくことにより、ゼロ・ウェイストの実現さらにはSDGsの目標を達成できるよう取り組みを進めてまいります。具体的には、市民や事業者に対して説明会や訪問指導といった啓発を行うとともに、観光客向けにごみの持ち帰りなどを呼び掛けています。また、市役所としても職員のマイバッグ、マイボトルの使用を呼びかけ、会議でのペットボトルの使用制限も徹底しています。平成31年4月以降は、市役所の自販機でペットボトルの販売を行わないようにする予定です。 |
茅ヶ崎市 |
○快適な環境づくりと美化運動の啓発を目的とした海岸清掃イベント「美化キャンペーン クリーン茅ヶ崎」を年2回茅ヶ崎海岸全域で開催し、プラごみを含めたごみを清掃しています。どなたでも参加いただけます。 ○小学校4年生向けの教科書副教材におけるマイバッグ持参についての掲載や、小学生や自治会を対象とした出前講座において、マイバッグ持参を啓発しています。 ○「ちがさき環境フェア」を毎年開催し、飲食ブースでのリユース食器の利用、来場者へのエコバッグ持参の呼びかけを行っています。昨年のイベントでは、海岸清掃を体感できるコーナーや、リサイクルについて学ぶ環境教室、不要品回収イベント等を開催し、プラごみ削減や資源循環についてPRしました。今年度もプラごみ削減に関するイベントを企画予定です。 |
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○ボランティア清掃用ごみ袋は、植物由来原料を使用し、製品バイオマス度10%以上の材質に切り替えています。 ○職員や市民に対して、マイバッグやマイボトルなどの使用を呼びかけています。 ○職員に対して、マイエコ10宣言を普及啓発しています。 ○環境省主催「プラスチック・スマート」キャンペーンに登録しています。 |
小田原市 |
○広報小田原やごみを考える情報紙ゴミダスを活用して、マイバッグやマイボトルなどの使用と、レジ袋や使い捨てプラスチック製品の使用削減を市民に呼びかけています。 ○自治会や小学校での出前講座で、プラごみによる海洋汚染問題を取り上げ、プラごみ削減に向けた啓発を行っています。 ○職員に対しても、マイバッグやマイボトルなどの使用を呼びかけています。 |
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○マイバッグ、マイお箸などのリユーザブル製品の普及促進と資源分別の徹底により、可燃ごみとして排出されるプラスチック類の減量を進める。 |
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○プラごみの排出を抑制するライフスタイルについて、子供向け講座やイベントなどの機会を通じて普及・啓発を継続していきます。 ○市内を流れる相模川の清掃活動(相模川クリーンキャンペーン)を継続していきます。 ○リユース食器を利用し、地域のイベント時に発生するプラごみの削減に向けた取り組みを行っていきます。 |
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○「あやせエコっと21(家庭編)」では、レジ袋削減に協力した市民に対し、抽選券を配布し、当選者に景品を進呈する取組を行っています。 ○綾瀬市美化キャンペーン(市内一斉清掃)を自治会との協働で実施し、投棄されたプラスチックゴミの回収を実施します。 |
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○「はやまクリーンプログラム」を策定し、プラごみ問題をはじめとした様々な環境課題に向けて活動を進めていきます。 ○海岸でのイベントの際に参加者に向け「かながわプラごみゼロ宣言」の啓発を行っています。 ○既に分別収集を行っている「プラスチック製品ごみ」については、環境面やコスト面についても十分検討し、民間資源化施設の受入れ態勢が整い次第、資源化へ移行します。 |
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○広報紙に同封して配布している「ゴミ野ゲンゾウ見聞録」に「かながわプラごみゼロ宣言」を掲載して啓発を行っています。 ○ごみ減量関連ポスターを募集するなかで「プラスチックごみの削減」をテーマの1つに設定し、取り組みを周知します。 ○エコバッグ(かながわプラごみゼロ宣言のロゴ入り)を作成し、「フリーマーケット」や「産業まつり」のイベントや店舗での配布をしていきます(予定)。 |
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○清潔で住みよい自然環境の確保と美化意識の啓発と高揚を目的として5月30日(ゴミゼロ)に近い日曜日に、公共の場所における清掃活動として「町づくり美化キャンペーン」を行い、プラごみを含めたごみを海岸などで掃除をしています。 ○家庭におけるプラごみの分別方法などの周知を、広報やホームページ、各種イベントなどを通じて定期的に情報を発信します。 |
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○「環境先進観光地-箱根」として、プラごみ等のごみの減量化・資源化に取り組んでいます。 ○観光客へのプラごみを含むごみの持ち帰りを呼びかけるために、観光美化パトロール隊によるごみの持ち帰り運動を実施しています。 ○主要道路、観光地帯のプラごみを含むごみの清掃を観光美化推進協会と連携し、定期的に実施しています。 |
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○プラごみを出さない工夫として「環境フェスタ」や「ごみ減量化キャンペーン」などのイベント等でマイバッグを配布しております。 ○リサイクルされず、廃棄されてしまうプラごみゼロに向け、「もやすごみ」に含まれる容器プラなどの分別について引き続き啓発を行ないます。 |