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   ~ごみ問題の覚え書きとして~

石灰石を主原料にした「紙」や「プラスチック」の代替品「LIMEX(ライメックス)」とは~

2018年06月06日 13時00分39秒 | 紙・古紙関連

東京都 平成29年度トライアル発注認定制度」認定商品

 

ここのところ、やたらと「LIMEX」に関する話題がGoogleアラートで入ってくる~

「LIMEX」とは~
LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムを50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材です。 (株式会社TBMホームページから)

昨日は、株式会社FINEプレスリリース
FINE、石灰石から生まれた日本発のエコ素材「LIMEX」を「Rename」に導入!
 株式会社TBMが開発・製造・販売する、石灰石を主原料とし、木材パルプを一切使用せず水もほとんど使用しない、紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX (ライメックス)」を、「Rename (リネーム)」の製品タグとして導入したことをお知らせいたします。
 これまで販売時に利用していた紙製タグ100枚を、石灰石からつくられたLIMEX製タグに切り替えることで、10リットルの水を守ることができます。すでに流通済みや加工済みの製品を除き、順次LIMEX製タグに切り替わります。 Renameは、世界の水、森林資源の枯渇問題にも貢献します。


また、テレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け発掘!“ 新たな資源 ”(6月5日放映)では、
 株式会社TBMの「LIMEX」を密着取材、地球上に無尽蔵に存在する「石灰石」。この“有り余る資源”を主原料にした新素材が今、紙やプラスチックの代替品として世界中から注目を集めていると放映~
 「カンブリア宮殿」や「テレ朝の羽鳥モーニングショー」でも放映されているようだ~

そして、世界中でプラスチック問題が議論される今、、

今朝のSankeiBizでは、「TBM、紙やプラの代替素材「LIMEX」改良 生分解性素材加え環境性能向上」では、「環境配慮型素材開発ベンチャーのTBMは、石灰石由来の紙やプラスチックの代替素材「LIMEX(ライメックス)」に生分解性素材を採用する方針を固めた。欧州中心に環境規制の強化が見込まれるため、より環境性能を高めた素材の開発に乗り出す。」という報道も~

TBMプレスリリース TBMが新たに生分解性LIMEXを検討開始 2018年5月22日
-石油由来のポリオレフィン樹脂を100%バイオ由来、かつ100%生分解性の素材に置きかえた生分解性LIMEXの検討を開始-

 

「ストーンペーパー」の出始め、2011年頃から気になって仕方がない、、、
LIMEX」はストーンペーパーを改良して作ったものというが、、、いわゆる「紙」でも「プラスチック」でもないとはいうものの、
石灰石(炭酸カルシウム)50%以上 + ポリオレフィン樹脂 + ? = LIMEX(ライメックス)
であれば、、どちらかというと、やはりプラスチックもどき、、とおもうのだが、、、

紙・プラスチックからみれば、LIMEXはリサイクルの禁忌品
各種メディアが、環境に優しい、画期的な新素材、なかには革命的な新素材とまでもてはやすと、何か胡散臭くて、
個人的には、「LIMEX」=結局は半分近くはプラスチック、、逆に、紙からもプラスチックからも紛らわしい迷惑な存在という位置づけである、、そういう意味では、、今後は、石油由来のポリオレフィン樹脂を100%バイオ由来、かつ100%生分解性の素材に置きかえるということが実現できれば、多少はアンドはするものの、、、、

しかし、何はともあれ、「紙」でも「プラスチック」でもないのであれば、、しっかりとその旨を「LIMEX」に表示すべきである。また、「紙のリサイクルに出さないでください。」「プラスチックのリサイクルに出さないでください。」と、しっかりと明記しないと、今後、いろんな紙製品が「LIMEX」に置き換わる可能性もあるので、古紙リサイクルやプラスチックリサイクルの現場では、多大の迷惑を被ることとなる

「LIMEX」も製品の切り落としなど、大量にでればリサイクル可能かもしれないが、いまのところ使い終われば廃棄するしかない。せめて既存のリサイクル現場を混乱させないような配慮は必要、、、、それなのにそれなのに、TBMのホームページには、「ライメックス由来の容器はリサイクル法に基づくリサイクル委託金の供出義務がなく、さらなるコスト削減を可能にします。」と、容リ法逃れの指南までしている現実、、、、

また、製紙メーカーに対する恩義があるわけでもなく、紙の代替としてストーンペーパーやLIMEXが広まるのは自由競争の原理だし、なにもTBMを目の敵にしているわけでもないのだが、、しかし、LIMEXはなにかと気になるというか、引っかかってしまうのは、、 新しい技術革新についていけないだけなのかもしれないが、、企業であるからには、テレビなどの各種マスコミに取り上げてもらうのは当然の戦略であろうが、、、今のご時世、行政受けがいい企業は、ついつい斜に構えてみてしまうのだが、なにかあるのではないかと、、、それ故、行政が率先して取り上げるのはなんだろうかと、、逆に、不信と疑惑でこんがらがってしまう~ ただの妄想であればいいが、、、

環境省などがこの夏から議論を開始するという「プラスチック資源循環戦略」も、、、
プラスチックの削減よりも、さらなるリサイクル推進で容リ法改正論議の繰り返しかと、、危惧する
そして、プラスチックの代替製品の推奨で問題をすり替えるのではないかと、、老婆心がはたらく、大変心配だ、、、


なにしろ、経産省と東京都がらみだけでも ↓ ↓
2013年2月 経済産業省より、イノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」として採択
2014年10月 東京都江東区の東京都立産業技術研究センターに東京ラボを設置
2015年11月 経済産業省より、「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」として採択
2017年8月 TBM、NEDOより平成29年度「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に採択
2017年8月 LIMEXが、「東京都トライアル発注認定商品」として認定
株式会社TBM 沿革から一部のみ抜粋、他にさまざまな賞の受賞なども掲載されている)

近々、都立産業技術研究センター主催イベントでもTBMの講演があるようだ、
TIRI クロスミーティング2018<東京都立産業技術研究センター>
7月13日(金)基調講演 機能性材料●10:00~11:30
 5階 講堂 定員200名
日本発!石から生まれた紙・プラスチックの代替となる新素材とは
株式会社TBM 開発本部エンジニア 平池 佑介

 

関連(本ブログ)
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