FRPに出来ること。

FRPでバイクのカスタムを色々やって見る感じで。

V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。55

2008-09-19 | Weblog


お待たせしました。塗装が出来上がってきたので取りあえず、仮組みしてみました。






アンダーカウルとニーグリッププレートとダミーダクトは6分のつや消しでその他はベンツ用のブラックをベースに色違いのメタリック数種類を加えた物で塗装しました。






外装変更にともない、ハンドルも純正のパイプハンドルからセパレートハンドルに変更しました。ファークを5センチ突き出してトップブリッジの上に付けています。なお、セパレートハンドルは他車種の純正を改造しました。





ブレーキ、クラッチマスターシリンダーともに、XJR1300用の新古品に交換しました。最近は新車からいきなりブレーキを変更される方が多いので助かります。wメーターはまだ取り付けていません。





V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。54

2008-09-19 | Weblog


今回は塗装が出来るまでに車体側の加工を済ませたいと思います。
V-MAXは普通の乗り方をしていても、渋滞等に巻き込まれると水温が急劇に上がってオーバーヒートします。根本的な解決方法はラジエターを大容量のものに変更するしかないのですが、それまでに効果のある方法をいくつか試して置きたいと思います。






定番中の定番で電動ファンのスイッチの作動温度をを105度から98度に変更するスイッチです。9Rの物が定番なのですが今回はたまたま手元にあったマジェスティー125用のスイッチを流用します。






ラジエターキャップの真下に付いているのが温度スイッチです。これと交換するだけの完全にボルトオンです。
クーラントを抜く必要があるのでついでに、高性能なクーラントに入れ替えました。




V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。53

2008-09-16 | Weblog


シートベースにスポンジを張りたいと思います。
本当は車体持込で作る予定だったのですが、夏場でシート屋さんが忙しくて予定がずれて、僕の方も塗装待ちなので車体を渡すわけにはいかなくなり、皮を張るくらいなら出来ると云うことなので、スポンジは自分でやってみることにしました。






これにポリウレタン製のスポンジを張っていきます。自分で作った事はないので皆さんと条件は一緒です。ネットで色々調べて準備しました。材料はハンズで適当な硬さのウレタンを揃えました。硬さは純正と同等品です。






適当にウレタンを接着剤で張っていきます。接着材はG17を使います。張った後ウレタンが復元力で戻ろうとするので、ガムテで固定します。






接着剤が硬化したらその上に必要な厚みになるまでウレタンを積み重ねていきます。今回は一番厚いところで50ミリ位です。今回は真ん中に柔らかいウレタンを使い、フチはシートの形が崩れないように硬いウレタンを使ってみました。






片側を大体削りました。センターを決めて線の断面を決めながら削りました。






左右反転する場合は型紙を作って合わせていきます。






ほぼイメージ通りに仕上がりました。この上に3ミリの薄いウレタンを前面に張るとウレタンの継ぎ目はまったく気にならなくなります。






車体に取り付けてすわり心地とデザインをチェックします。







ウレタンを削るのに使った道具はこれだけです。










V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。52

2008-08-31 | Weblog


次はリアサスです。最近、京都の山奥にツーリングに云ってきたのですが、けっこう怖い思いをしました。フロントはフニャフニャですぐ底着きするし、リアはヘッタっていたのか仕事を放棄してただのバネです。それで交換を決意するにいたりました。






WPにしました。これに決めた理由はデザインもですが、知り合いにWPの専門家がいるのが大きいです。色々聞いたのですが、このサスは元々要望が多かった日本用にムリヤリ開発されてもので、モノサス用のボディーを流用しているのでピストンのパイ数が40と大型で性能的には市販されているものの中ではトップクラスです。






タンクが外側にオフセットされているのでそのまま付きます。ちなみにオーリンズの場合は車体側を加工して逃がす加工が必要です。サスペンション自体は非常に軽いです。






車種別にセッティングが記載されてるので、その通りに変更すればOKです。知らない人に聞くと「社外サス=強化サスで乗り心地は悪い」と云うイメージがあるみたいですが、実際はサス自体のフリクションが恐ろしく低減しているのでサスのバネレートは弱くなっています。つまりはバネは柔らかくなっているので乗り心地は良くなります。もちろんデメリットもあって、代わりに耐久性が落ちていて劣化も早いです。レース用のスペシャルサスはさらにフリクションが低い代わりに、短寿命です。違いはオイルシールの厚みにあります。レース用のサスはオイルシールが市販のより薄いのが使用されています。





取り説の一部です。体重は65キロから75キロまで対応しています。これから大きく外れる人はサスをWMに送って変更すればいいわけです。
僕の場合は体重は75キロ弱なのですが、車体が5キロほど軽くなっているので、このままでOKです。







V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。51

2008-08-31 | Weblog


久しぶりの更新です。
外装を塗装に出したのですが、盆をはさんで塗装屋さんが忙しくてまだ出来上がって来ません。今はV-MAX自体のカスタムのための部品を集めています。
今回はその集めた部品を紹介したいと思います。







ラジアルマウントのブレンボキャリパーです。
知り合いのカスタムバイク屋に相談するとこれを薦められました。
値段と性能のバランスがいいみたいです。デザイン的にもゴツゴツしていかついのでV-MAXには似合うと思います。








下から見るとこのキャリパーの特徴である4パットが良く分かります。以前の2パットと違ってパットが平均的にディスクに当たるので、制動力とタッチが良くなってるらしいです。取り付けには市販のサポートを使います。昔ならここでサポートをワンオフするのに6万は掛かかる所です、本当にいい時代になりました。w
ラジアルマウントの長所はディスクの外形を変更してもオプションのカラーを入れれはサポート自体はそのまま使えるので非常に都合いいです。ディスクはまだ使えるので交換時期が来たら320パイに変更する予定です。

V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。50

2008-08-08 | Weblog


製品が一通り出来たので塗装の準備に入ります。
仕事で塗装をする場合は知り合いの塗装屋さんにお任せするのですが、今回は自分のバイクなので出来る事は自分でしたいと思います。
塗装には大まかに分け「下地作り」「サフェーサー」「塗装」の三工程があり、掛かる時間は塗装以外が八割です。もちろん複雑な塗装は塗り分けやマスキングに時間が掛かるので、単色の場合限定ですが。
なので塗装以外を自分でやれば、コストも五分の一です。
塗装は僕の会社の設備では綺麗に仕上がらないので、強制乾燥の設備を持っている知り合いに頼む予定です。






サフェーサーを塗装して乾燥させています。赤いのは巣穴を埋めるためにラッカーパテです。






シートベースが付くところは塗装をしないのでマスキングをしてサフェーサーを塗りました。






ニーグリッププレートはカーボンで作ったのですが、試作で仕上がりが悪いので塗装する予定です。






ライトカウル、タンクカバー、アンダーカウルを水研ぎで仕上げました。
長い間製品を放置していたので、FRPではありえないぐらい綺麗に仕上がりました。w
FRP型から製品を抜いてから放置すると表面の引けがでます。引けが止まらない内に塗装をすると、当然塗装面にも引けが出ます。
これを防ぐには乾燥しかありません。サフェーサーも引けは出るので一工程ずつ乾燥をきっちりすると綺麗に仕上がります。






普通の製品にサフェーサーを塗装して仕上げるとこんな感じです。面は出ているのですが、これだけ歪が出ています。

V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。49

2008-07-27 | Weblog


ノーマルタンク用のシングルシートベースを作ります。これは僕と同じくV-MAXに乗る友人からリクエストされていたものです。よく考えるとノーマル用の方が需要はありそうですね。うっかりしていました。





ハーディデイトナタイプのシングルシートはタンクの形状が違うので、強度を確保できる範囲で不要な所を切ってあわせてみました。






タンクとシートの隙間を埋める必要があります。






ウレタンで隙間を埋めました。






ファイバーを積層して固めます。




V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。48

2008-07-27 | Weblog


久しぶりの更新です。



ダクトを前から見たところです。サイズは純正から下に4センチ横に6センチ張り出しています。ダクトの中は電気系が詰まっていて、当然ダミーです。
網はアルミ製のダクトネットをラバーでコーティングしたもので四輪にはよく使われているものです。端切れが大量にあるので流用してみました。






グッドリッジ製エアプレーンタンクキャップです。今回はこれをダミータンクに埋め込みたいと思います。






タンクキャップの座面を作りました。右の黒いのがワンオフで作ったマスター型でそれに製品を張って仕上げたのが左のベースです。






座面にあわせてタンクカバーを切り抜きました。






ベースをはめ込んで裏からファイバーで積層しました。






硬化したら表面をペーパーを当てて段差を消します。






一応完成です。もちろんダミーなので小物入れの蓋くらいしか役に立ちませんが、デザイン的には良くなったと思います。

V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。47

2008-07-13 | Weblog


アンダーカウルの続きです。
車体自体は先日、ツーリングと大阪バイクナイトとイベントが縦続きにあったのでダミーダクト以外はノーマルに戻しました。
戻したついでにシングルシートも純正対応版を作ろうと思います。製品のカットを変えるだけで大丈夫だと思うので時間はそんなに掛からないと思います。






アンダーカウルは通常コストを掛けないようにすれば、アンダーフレームに被せる様に作るのが普通ですが、今回はデザイン重視でステー止めにしました。






この取り付けステーと云うのは結構厄介で普通は機械加工で製作します。
すると最低でも100から200個は作らないと駄目なのでどうしても高価になります。
そこで今回はそんなに量産する予定はないのでカーボンでステーを作りました。
カーボンで作るメリットは小数ロットで出来るのがひとつと振動に強く、重量が非常に軽く出来ます。デメリットは大量生産してもコストが余り下がらない事が上げられます。







カーボンステーとフレームの間にはゴムのシートが入って防振対策をしています。







純正のマフラーのみ対応で、完全ボルトオンです。

V-MAXをベースにハーディ=ディトナ風カスタムを作ってみた。46

2008-07-05 | Weblog


シングルシートインナーの続きです。





シングルシートインナーとナンバーステーの生産型が出来たのでゲルコートを塗装しました。






今回は試作なのでFRPで作りました。本番はカーボンの予定です。






製品をカットして車体に取り付けました。






ニーグリッププレートはシートベースにボルト四本で取り付けます。
穴を開けるための罫書きを入れてみました。







シングルシートのマスターモデルをシートベースの生産型にします。






外して仕上げました。この上にスポンジを張って造形して。皮を張ればシートの完成です。






車体への取り付けはマジックテープを使用します。