ロードスターのB6エンジンをハイコンプ仕様にして作成しています。
ヘッドは燃焼室機械加工&容積合わせと形状最適化加工に面研1mm!
仕上がりはこんな感じ!
加工したところは完璧ですが、
オイルラインやウォーターラインを確認するとバリだらけ。
ラッシュの油路もバリで半分ぐらいがつぶれている。
さすがマツダクオリティー・・・パワーチェックでもほぼ間違いなく
カタログ値を20パーセントほど下回っているのは
こうしたずさんな処理の積み重ねなんでしょうね。
ホンダエンジンでは絶対にありえないことです。
このあたりをきれいにして、バルブやバルブスプリングを組込み、
マルハのハイカムを組み込みます。
今回はラッシュを殺してソリッド化するので、
ラッシュ内部にまずは適当にシムを入れて仮組みします。
この状態でバルブクリアランスを測定して、全バルブのクリアランスが均一になるように
しかもすべて規定値の中に入るように、シムを計算します。
そして、カムを外してもう一度ラッシュも外してシムを交換して・・・と地味な作業が続きます。
ただ、これをサボるといいエンジンは出来ません。
今回は圧縮10.9でパンチのあるエンジンにしたいので、こうした基本的なところも
手を抜かずに組みつけてゆきます。
この車の後には、とんでもないオーダーが入る予定です。
NAのままで400PSを狙う、V型エンジンの作成です。
排気量アップはせずにヘッドとピストンを加工し圧縮比をあげ
ほーと言うような作用角のカムを回す予定です。
すでに圧縮比の計算や使用部品の選択、ピストンの加工量は決定していて
圧縮比13.0を狙います。
詳細はオーナーの許可と正式なオーダーを頂いてからですが
見積の段階から静かな闘志がメラメラで、設計するこちらも力が入ります。
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