かなりの間ブログの更新ができませんでしたが
仕事は順調に進んでいます。
あまり代わり栄えのしない内容ばかりでも面白くないかなと
ネタを集めていましたが、かなりコアな内容を紹介します。
昨年の夏の終わりに納車したVQ35フルチューンエンジン搭載のZ33 フェアレディZですが
気温が冷え込んでから、3000rpm前後でぐずつくとの報告を受けました。
当初は気温の降下に伴う吸気温度補正のずれかと思いましたが
A/F計を取り付けて確認してみると数値が9.5と言う、とてつもなく濃い状態になっていました。
12.5前後であわせたA/Fが気温だけで9.5までダウンすることはありえません。
正常時のログ
不具合時のログ
Vproの燃料マップ、純正CPUのVTCマップを確認しましたが
マップのずれは一切ありません。
そこで今回は診断機を接続してバルタイを確認すると
右バンクも左バンクも進角するどころか-17度も遅角しています。
正常時は
アクセルの踏み方により15から30度近くまで進角します。
ん~カム角度センサー壊れたか?
そこでよりコアな機械を接続してセンサーの不良を確認します。
オシロスコープです!
店が所有しているのは2CHなので
片方はカム角センサーに、もう一方はクランク角センサーに接続します。
結果は
黄色い線がクランク角センサーからの信号で
赤い線がカム角センサーからの信号です。
各センサーからは正常に信号が出ていますのでセンサー不良ではありあません。
そこで各センサーの相互関係を日産に聞きましたが
「そんな詳細なデーターは持っていません」
との事だったので
自分なりに考えて計算すると
上の画像のズレの部分は限りなく0に近いか
若干重なっていないといけないと思います。
それがここまで広がってしまっていると言うことは・・・
チェーンの伸び?
走行距離3万キロで・・・?
眠れぬ夜が数日続きましたが、結果は意外なところにありました。
続きはまた今度。