人間は知識や富とは関係なく、だれでも生まれつき、精・気・神という三つの宝物を持っています。
精は生命を構成する基礎的な精微物質です。
筋肉や、血管、骨、内臓、神経、脳細胞などがこれにあたります。
気は、生命活動を維持するために欠けてはならない生的エネルギーです。
そして神というのは、私たちの精神活動のことです。
この神こそが人間の生命活動を主宰するものです。
人間はこの部分の総和から新たな性質が生まれてくるのだと思います。
生き生きしている人間というのは精・気・神を高度に統一して機能している生命体でなければならないのでしょう。
この三つの相互関係を見ると、精は物質(色)であり、神は精神(空)です。
そして気は物質と精神。または色と空の間の仲介者のようなものです。
もし、座標軸で表示するとすれば、
物質(色)の世界をプラス軸として、精神(空)の世界をマイナス軸とすれば、気はちょうどゼロに位置しています。
伝統の気功用語で表現すれば、
『精を練って気となし、気を練って神となし、神を練って虚に返り、虚を練って道に合う』 といいます。