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せろふえ

チェロと笛(リコーダー)を楽しむおじさん

忠実な羊飼い シェドヴィーユ 1番

2018年08月26日 | リコーダー
 1番ハ長調 を吹いてみた。なかなか良い、楽しめた。Moderato , Allegro Tempo di gavotta,Affettuoso,Allegro,Giga Allegroの5楽章。2楽章がフラット二つで、なんだよヴィヴィルディゆずりのいい加減さかと思ったらそうじゃなくてハ短調なのだった。4楽章は途中から出てくる十六分音符が吹けるテンポで。でもある程度速くないとおもしろくない。2018/06/23


バッハ 無伴奏フルートパルティータイ短調→ハ短調 Solo pour la Flutetraversiere par J.S.Bach

2018年08月24日 | リコーダー
 バッハの無伴奏フルートパルティータは、短三度上げて普通にリコーダーで吹ける。(技術さえ許せば(^^;))。イ短調がハ短調になるのでとても難しい。esを含むクロスフィンガリングのこんぐらがってしまうところがたくさんある。
 楽譜はベーレンライターの青いのが、どこでも手にはいるし安いし、いちばん良い。短三度上げる練習にもなる。吉沢実の「踊りのアルバム」(音楽之友社)には短三度あげた、ハ短調版が納められている。(この楽譜、Allemande 17小節目の最後のラにフラットが落ちているが、もう絶版らしく、こんなことを書いてもしょうがない)

 パルティータと呼ばれるが、バッハは「Solo」と書いているらしい。確かに変なアルマンド(前打音がないし、いったいどこで息継ぎすりゃーいいんだ。)だし、ジーグがない。なんとなく、変な、たとえば古いタイプの組曲かと、漠然と思っていたが、そうではない、「おそらくほかの楽器のための物を編曲したものらしい、憶測だが、ジーグはバッハが編曲不能と考えて(多声部で書かれていた?)、ないのだろう」と言うのを読んで、なるほど、と感心した。「Solo」と書いてるのもうなずける。放棄されたジーグを見たい。
 バッハは楽曲形式には明確なイメージがあるらしく、パルティータと組曲(suit)も明確に区別している。舞曲形式もそうで、テンポディガボットなんてのはバッハのガボットの範疇からはずれているのだろう。このアルマンドは確かにアルマンドなんだろうなあ。だから、この曲はジーグがない四つの楽章で、緩急緩急の協会ソナタなのだ、と言う意見も読んだが、バッハがそんないい加減なことはしないと思う。



バッハ 管弦楽組曲第2番 BWV1067 をリコーダーで

2018年08月18日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
管弦楽組曲第2番 BWV1067
  言わずと知れた、フルートと弦楽(と通奏低音)のための「序曲」(というのはフランス風序曲から始まるフランス風の組曲と言う意味)で、序曲のあとはロンドー、サラバンド、ブーレー1,2、ポロネーズ、メヌエット、バディネリーと続く。有名曲で、言わずもがなだなあ。
 フルートはもちろんトラベルソだから、3度上げるとすべてリコーダーで吹ける。全音からリコーダーと通奏低音(鍵盤とガンバ)のために編曲した形で出ている。(こちら)
 名曲で、難しいがとても楽しい。序曲は長くて体力が持たない。ブーレーはなぜ1と2の間で譜めくりがあるんだ?けしからん。ポロネーズとバディネリーは難しいが、超絶技巧ではないし、ともかく名曲。

バッハ チェンバロ協奏曲 第6番 へ長調 BWV 1057

2018年08月17日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
チェンバロ協奏曲 第6番 へ長調 BWV 1057
 これはもうまったくの老人の自慢話だけれど、僕はブランデンブルク協奏曲4番の編曲である、チェンバロ(と2本のリコーダーの)協奏曲(ヘ長調 )をやったことがある。やったことがある、というのはもちろんアマチュアだがバロックオーケストラで、ちゃんとチェンバロと、少額の入場料を取る数百人の聴衆の前でだ。えっへん。
 リコーダー2の方だったから、最初からいきなりこの難しいパッセージで、これはブランデンブルクのト長調とどっちが難しいんだろう、たいして変わらないかな。
 その時の指揮者が、どんどん遅くなる、と言って、設定速度が練習のたびに速くなっていってまいった。後から考えれば、遅くなるのは設定速度でも、ソロでもオーケストラのせいでもなく、指揮が悪かったんだと思う。しゃくるような、つまりオーケストラを先導する指揮でなく、オーケストラに後追いするものだったのだ。だいたい速すぎるテンポを設定すれば、だんだん遅くなるに決まってるじゃないか。でもリコーダー2だったし、音楽は指揮者のものだ、と思い、まあどうにか吹けるギリギリのテンポだったので何も言わなかった。どうにかなってホッとした。





バッハ、ヨハン・ゼバスチャン オルガンのためのトリオソナタ 第6番 BWV530

2018年08月13日 | リコーダー

バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)

オルガンのためのトリオソナタ 第6番 BWV530
 Vivace,Lento,Allegroの3楽章。 2楽章がすごい。冒頭はシチリアーノとしか思えないが、もう、すぐにすごい装飾で、グニャグニャだ。すばらしく美しい。こういう装飾が考えられたらすごいなあ。もっともバッハ自身、教会のオルガンで、「わけのわからない装飾を入れて」なんとかかんとか、教会のえらいヒトに怒られている。あんまり理解されていなかったかもしれないなあ。僕に限らず現代ではみんなバッハが好きで、美しく感じると思うのだが、別に音楽的に進歩したというわけではなく、純朴さ、純粋さを失ってしまっただけかもしれない、などと思ってしまう。


バッハ オルガンのためのトリオソナタ BWV525-530 の編曲

2018年08月12日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)

オルガンのためのトリオソナタ BWV525-530 の編曲
 バッハのオルガンソロのためのトリオソナタは、いろいろに編曲されていて、ホリガー(Ob)らのCDもあるし、僕自身はもうずいぶん昔、有田正広、鈴木秀美らの演奏を生で聴いた。
 リコーダーと鍵盤楽器のための編曲も様々あるようだ。僕は楽譜は4番のみ、ベーレンライターの8077という番号の、リコーダーと鍵盤楽器用のものを持っている。ホ短調をイ短調に移調してある。
 エオリアンコンソートのリコーダー、フルート、通奏低音のための編曲もある。こちらにはMIDIもあるのでカラオケまでできる。
 エオリアンコンソートのMIDI、ベーレンライターの楽譜でカラオケ。1楽章も3楽章も速すぎる!3楽章なんて50%でもいいくらい。MIDIは速度も変えられるのですばらしい。すごく楽しめた。

カンタータ106番「神の時こそ いと良き時」バッハ

2018年08月11日 | リコーダー
 カンタータ106番は、少なくともリコーダー吹きにはとても有名な、とてもきれいな曲だ。リコーダー2本とヴィオラダガンバ2本と通奏低音と歌という簡素な編成で、バッハのごく若いときの作曲、葬儀の音楽だそうだ。
 左の写真はIMSLPのスコアを加工したものだが、見てわかるようにスコアはフラット二つで書いてあるが、リコーダーは本来、左上のように2度上でフラット一つで書いてある。当時オルガンや弦楽器はコーアトーンと呼ばれるおそらくa=465くらいのピッチで、管楽器はカンマートーンと呼ばれるa=415くらいのピッチだったらしく、移調楽器のように扱われているのだ。
 だから、スコアや、どこかでもリコーダー用にカンタータの中から抜き出した楽譜を見ることがあるのだが、吹く気がしない。リコーダー2本で楽しむなら、フラット一つのヘ長調で吹きたい。
 フラット二つのスコアの2度下のリコーダー用がフラット一つというのも面白いところで、どうもフラットは一つ少なく書く習慣があり、スコアは本当はフラット3つの変ホ長調のはずだ。ドリア旋方のなごりだと思うのだが、よくわからない。
 CDはアーノンクールーレオンハルトの全集の一部と、BCJのを持っている。二つを聞き比べるとどうもアーノンクールの方はフラット二つのスコアで演奏しているように聞こえる。フラットの音がクロスフィンガリングのくすんだ音なのだ。BCJのほうはすっきりした音で、ライナーノートにも明言してあるが、ちゃんとコーアトーンとカンマートーンの混合で演奏しているようだ。


次女の卒業式の思い出

シェドヴィーユ 、ニコラ(Nicolas Chédeville, 1705-1782) のこと

2018年08月03日 | リコーダー
シェドヴィーユ 、ニコラ(Nicolas Chédeville, 1705-1782)
 シェドヴィルとするのが正しい、とネットでは書いてあるようだけれど、本当?。Chédevilleのダッシュはアクセントではなくアクサンで、eを「ウ」ではなく「エ」で発音する意味しかないと習ったのだが。ただ、昔の発音のことは知らない(そもそも昔の発音わかっているの?)し、フランス語っぽく口先?でグニャグニャ発音するとシェドヴィルでも良いような気がしてきた。
 18世紀フランスの作曲家、あるいはミュゼット教師。



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リコーダーのレパートリー

忠実な羊飼い シェドヴィーユ

2018年08月02日 | リコーダー
 今の古楽ブームというか古楽の隆盛以前はヴィヴァルディの作とされていた。シェドヴィーユの作品というか、ヴィヴァルディを語った、かってな編曲、改竄(かいざん)とはっきりわかっているらしいのだが、そんなことは当時は割と普通のことだったらしく、あまり非難してもしょうがない。
 2番の冒頭がNHKFM「バロック音楽の楽しみ」のテーマ曲で、ランパルだったか、耳について離れない。楽譜は全音から全曲セットで出ている。
 ついでながら「羊飼い」は、宗教上の指導者のシンボルなのだそうだ。全然知らなかったが、僕自身は中野京子の「怖い絵」で知った。

ヴィヴァルディのこと

2018年08月01日 | リコーダー
 皆川達夫(バロック音楽の楽しみ、現代新書の「バロック音楽」)の影響があるのも確かなことだと思うのだけれど、それだけでなくなんとなくヴィヴァルディは好きじゃない。ほんと、同じイタリアでもアルビノーニなどとてもきれいだと思うのだけれど。  CDなど、聞くのもあんまり面白くない。なんというか内容がないと言うか、感銘を受けない。なぜ?。自分で演奏する場合は、無駄に難しいというか、練習のコストパフォーマンスが悪い。例えばバッハでもあるいはモーツァルトでもベートーベンでも難しいけれど、しょうがない、許せる気がするのだけれど、ヴィヴァルディの練習をする気になれないんだよなあ。
 でもトリオソナタとか(偽作らしいが)忠実な羊飼いなど、なかなかきれいだ。フルートコンチェルトももともとリコーダーの物が多いし、ピッコロ協奏曲は3曲(?)リコーダーのレパートリーとしては重要だ。

歌劇のフルート2重奏曲集 「ドン・ジョバンニ」

2018年07月29日 | リコーダー
歌劇のフルート2重奏曲集 「ドン・ジョバンニ」
   ドンジョバンニからのフルートデュエットは ユニバーサルエディション 17284 と言う番号だ。

  公式HP http://www.universaledition.com/Don-Giovanni-for-2-Flutes-Wolfgang-Amadeus-Mozart/sheet-music-and-more/detailview/UE17284/kid/118047  に曲名はすべて載っている。
Batti, batti, o bel Masetto - Schmale, tobe, lieber Junge
Menuetto
Deh vieni alla finestra - Horch auf den Klang der Zither
Non mi dir, bell' idol mio - Sag mir nicht, o mein Geliebter
Eh via buffone - Gib dich zufrieden
Madamina, il catalogo e questo - Schone Dame, dies genaue Register(カタログの歌)
Giovinette che fatte all' amore - O ihr Madchen, zur Liebe geboren
La ci darem la mano - Reich mir die Hand, mein Leben(お手をどうぞ)
Fin ch' han dal vino - Auf zu dem Feste(シャンパンの歌)
Vedrai, carino - Wenn du fein artig bist(愛しい人、その痛みを治すには)
Il mio tesoro - Folget der Heisgeliebten

 この曲集はもうバロックの1キーのフルートトラベルソのためのものではないのかなあ、音域も高いようだし、調性もフラットが多いようだ。だからリコーダーで吹くのは難しいようだ。

歌劇のフルート2重奏曲集 「魔笛」

2018年07月28日 | リコーダー
歌劇のフルート2重奏曲集 「魔笛」
No. I Der Vogelfa:nger bin ich ja おいらは鳥さし *
No. 2 Dies Bildnis ist bezaubernd scho:n
No. 3 Du feines Ta:ubchen, nur herein
No. 4 Bei Ma:nnern, welche Liebe fu:hlen  恋を知るほどの殿方は
No. 5 Zum Ziele fu:hrt dich diese Bahn この道によりて(3人の童子)
No. 6 Wie stark ist nicht dein Zauberton 魔笛の力強い調べは *
No. 7 Das klinget so herrlich なんとすばらしい音だ
No. 8 Bewahret euch vor Weibertu:cken
No. 9 Alles fu:hlt der Liebe Freuden 誰しも恋の喜びを知り
No. 10 In diesen heil'gen Hallen  *
No. 11 Marsch der Priester  僧侶の行進
No. 12 O Isis und Osiris
No. 13 Der Ho:1le Rache kocht in meinem Herzen
No. 14 Seid uns zum zweiten Mal willkommen
No. 15 Ach, ich fu:hl's, es ist verschwunden 愛の喜びは露と消え *
No. 16 Soll ich dich, Teurer, nicht mehr seh'n
No. 17 Ein Ma:dchen oder Weibchen 恋人か女房か *

 このうち*印は有田らの録音がある。ただし、マイナーレーベルのLPだったので、現在入手はほぼ不可能。(2000.1.30)
 1曲目おいらは鳥さしはとてもいい。変奏がとても良い、難しいけれど。上のパートと下のパートが違うのがまたいい。
2曲目 短3度あげると上のパートに上のaが出てくる。02356膝(ふくら脛)。 音形は十分可能。



リコーダーのレパートリー

モーツァルト 歌劇のフルート2重奏曲集をリコーダーで

2018年07月27日 | リコーダー
モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Wolfgang Amadeus Mozart ( 1756 - 1791 )
歌劇のフルート2重奏曲集
 モーツァルトの歌劇は本当に人気があったらしく、当時のフルート2重奏曲編曲が残っている。魔笛、ドンジョバンニ、後宮からの逃走、フィガロの結婚の4つが残っていてUniversal Edition ででている。もう、キーのあるフルートが生まれているはずだが、当然庶民はバロックからのトラベルソを吹いたのではないか?音域は下がちゃんとdまででとどまっている。調性も#3個〜フラット1個まででトラベルソを意識している気 がする。そういうわけで短3度上げればリコーダーでおおむね吹ける。
 友だちが合本が出ている、と言うのでさがしたら合本ではなくて、ハイライトだった。半分くらいの曲数になっているが、これはこれで価値があるかな。


リコーダーのレパートリー

モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart ( 1756 - 1791 ) ファゴットとチェロのソナタ KV292

2018年07月25日 | リコーダー
 モーツァルトのファゴットとチェロのソナタはオリジナルと、リコーダー二重奏(アルト×2 旧全音リコーダーピースR31)とどちらを先に知っただろう?別々に知って、あるときこれこの曲じゃん、と思ったような気もする。
 リコーダー版はもちろん全音リコーダーピースの方を知っていてずいぶん楽しんだが、あわせも難しいし、結局ほとんど自分ひとりでさらっているのに過ぎない。最近IMSLPにアルト2本ではなくアルトとテナーに編曲されているのが登録されているのを知った。吹いてみるとぼくの記憶=全音と微妙に違う。改めて全音を吹いてみると、原調ですごーく高い音域なのね。でもすごく自然で美しい。上のfisを避けて下げてあるところがあるのだが、その編曲が巧妙なのに感心した。
 アルトテナーのための編曲はリコーダーの美しい音域なのだが、ちょっとだけ違和感がある。オクターブの上げ下げなのに変だよなあと思わせる箇所がある。
 とかくモーツァルトは軽く鮮やかに弾かないといけないのでとてつもなく難しい。3楽章はプロが弾くよりはずっと遅くても楽しめる曲だと思うが、1楽章はある程度速くないとそれらしく聞こえない。


リコーダーのレパートリー
チェロのレパートリー



コレルリ 、 アルカンジェロ  Corelli,A   ヴァイオリンソナタ Op.5-1 ニ長調→ヘ長調

2018年07月23日 | リコーダー

 リコーダーJPのカラオケがあるのだが、冒頭、通奏低音というかドローンの上のソロ、すぐまたテンポが変わり、また同じ。これをカラオケでやるのは無理があるよなあ。むりやりちょっとやってみたが、無理。
 また、一人で吹いていてもあまりおもしろくなかった。分散和音が単純でヴィヴァルディを思い出した。あまり変わらないとはいえ、トラベルソ版のほうがなんとなくおもしろい。アルペジオのちょっとした扱いの違いだと思うのだが。また、ともかくヴァオイリンで弾くテンポでは難しいし、楽しくないと思う。笛で吹くにはもう少し遅くない楽しめない。また息継ぎの問題もあり、ともかくカラオケは難しい。
 画像は1754年のトラベルソ版。(だから短三度あげられるリコーダー奏者はそのまま簡単に吹ける。)


リコーダーのレパートリー