流経大柏 6-0大勝!エース大前 目覚め4発!
全国高校サッカー選手権第6日(6日、準決勝、流経大柏6-0津工、国立競技場)流経大柏(千葉)が6-0で津工(三重)を破り、初の決勝進出を決めた。FW大前元紀(3年)は2000年度大会、国見(長崎)の大久保嘉人(現J1神戸)以来となる1試合4得点をマーク、通算5得点で得点王争い首位に躍り出た。藤枝東(静岡)はMF河井陽介(3年)の4戦連続ゴールで高川学園(山口)に1-0勝利、34大会ぶり7度目の決勝進出。決勝は14日、東京・国立競技場で行われる。
キタ─ ̄─_─ ̄─.。゜+. (○´_ω`从´ω_`●).。゜+. ─ ̄─_─ ̄─ !!!大前が1試合4得点。覚醒したエースが全日本ユース覇者の優勝候補・流経大柏を初の決勝に導いた☆
昨年1月の幕張総合との新人戦以来、自身2度目の公式戦4得点に最高の笑顔を浮かべた。
この日は本来のFWではなく、左MFでプレー。前半26分、ゴール左でパスを受けると、右足で豪快に先制弾。後半は大爆発だ。同6分にはヘッドで追加点、26、28分にも右足で立て続けにゴールを奪う。同31分に「イエローを1枚もらっているので交代したと思います」と、14日の決勝を見据えて“お役ご免”。大歓声の中、ベンチに下がった。
ここまで3試合でPKの1得点のみ。唯一の得点を挙げた久御山(京都)戦後には、急性胃腸炎で病院へ向かった。「薬と気持ちで」克服したが、その分、「今まで以上にゴールがほしかった」。その思いを、国立のピッチで爆発させた。
1メートル66、62キロと決して体格には恵まれた方ではない。高校進学を控え、桐蔭学園(神奈川)などのセレクションにはことごとく落ちた。最終的に流経大柏と麻布大淵野辺(神奈川)の2校から流経大柏を選んだが、「(他の学校を)見返したいという気持ちはあります」。悔しさをモチベーションに練習に励んだ。卒業後にはJ1清水入団が決まっている。
これで大会5得点、得点王争い単独トップ。インターハイ(6得点)、全日本ユース(8得点)に続く得点王“3冠”も射程距離ってかんぢ★(爆)。
■大前元紀(おおまえ・げんき)という男
★生まれ 1989(平成元)年12月10日、神奈川県横浜市生まれ、18歳
★家族 両親と兄
★サイズ 1メートル66、62キロ
★サッカー歴 小学1年時、しらとり台FCでサッカーを始め、中学では町田JFCに所属。DF、GK以外のポジションを経験
★あこがれ アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(20)=バルセロナ。1メートル69、66キロの体格でも世界に通用する姿を、自分自身にだぶらせている
★趣味は多彩 母・恵子さんの影響でバレー、水泳、ピアノ、ゴルフ(打ちっ放し程度)など。本人は「中でもサッカーが一番おもしろかった」
★性格 普段はおとなしいが、大歓声の中では燃えるタイプ。「褒められると伸びる感じですかね」と本人
★夢 高校入学前は選手権出場。高校入学後はプロ入り(J1清水入り内定)。現在はJから欧州、スペイン移籍、そして日本代表でW杯出場。さらに引退後は日本代表監督。「35歳までの人生設計を描いているみたいです」とは母・恵子さん