『ゴジラ対メガロ(1973)』
1973年(昭和48年)3月17日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された特撮映画であり、「ゴジラシリーズ」の第13作です。主題歌歌手にはアニメや特撮の主題歌で知られる子門真人を起用したほか、ゲストメカのジェットジャガーのテレビヒーロー調デザイン、巨大化の描写など、当時の「変身・怪獣ブーム」によって誕生していた巨大ヒーロー番組の影響を少なからず受けているとのことです。監督は福田純さん。登場怪獣ゴジラ、メガロ、ガイガン、ラドン、アンギラス。上映時間は82分
あらすじ
197X年、アリューシャン列島のアスカ島で行なわれた国際核実験は太平洋の全体にも影響を及ぼし、怪獣島やシートピア海底王国も被害を受ける。復讐に燃えるシートピアは、地上人に報復すべく大規模な地殻変動を起こした上、王国の守護神・怪獣メガロを使って地上攻撃を開始。メガロは迎え撃つ防衛隊を壊滅させ、市街地やコンビナートを次々と破壊する。さらに、シートピアは青年科学者・伊吹吾郎の作った等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪し、水先案内を行わせる。だが、ペンダント形のマスターコントローラーにより吾郎たちはジェットジャガーを取り戻す。ジェットジャガーは怪獣島へゴジラを呼びに行く。そして己の意思で巨大化した上、メガロに立ち向かう。しかしシートピア人はこれに対抗して宇宙からガイガンを呼び寄せ、ジェットジャガーはピンチに!そこへゴジラが出現。果たして勝負の行方は?
感想
本作のことは10年前くらいに記事にしたことがあって、それ以来久しぶりに鑑賞しました。
この手の低予算の子供向け映画ってどうしても全体的にクオリティが低いのは仕方ないと思うのですが、さらに本作では終盤に行くほどグダリ方が酷くなっていくのです。
そのため一番の見せ場であるはずの怪獣バトルにも力が抜けているし、シートピアとの決着も”ジャンプの打ち切り漫画”のように曖昧なまま物語が終わるし、ついでにいえば映画が力強い子門正人さんの歌声で終わるのもそういうグダってるのを誤魔化すためにやってるんじゃないかって勘繰ってしまいます。
だからどうしても本作を怪獣映画としてではなく”ネタ映画”として鑑賞しちゃうんですよね~。
特にゲストメカのジェットジャガー。ネタになるのはその悪役顔だけでなく、ゴジラに助太刀を頼むときの野球のサインみたいな身振りとか、急に自我に目覚めて巨大化したりとかなどなど。枚挙にいとまがありません。
なにより本作の巨大ヒーロー的な存在のジェットジャガーがゴジラという怪獣に助けられるという展開こそが一番のネタだと思います。
ラストは何故かジェットジャガーの歌で映画がおわるワケで、鑑賞後にほとんどの客がネタ要素の強いジェットジャガーのことしか覚えてない映画になってます。
ゴジラとジェットジャガーでパンチ パンチ パンチ!
子門さんの歌唱力ならばこんなトンデモソングでもカッコ良く聞こえてしまうから驚きです。でもパンチ、パンチ、パァァンチ!ってところではいつも笑ってしまいます。
本作はゴジラに巨大ヒーローの要素を加算してその時代にマッチしたものを作ろうしたワケですが、結局、怪獣王ゴジラと巨大ヒーローは両雄並び立たずでうまくいかなかったという映画だったワケですね~。
【公式】「ゴジラ対メガロ」予告 人間型電子ロボットのジェットジャガーが登場するゴジラシリーズの第13作目。
低予算映画のため、特撮については過去作の流用映像が多いですね。それでもメガロがダムを破壊するシーンはなかなか凄くてこのシーンは見どころだと思います。
怪獣バトルについては悪くはないのですが、これまでの作品に比べて迫力に欠けています。特に爆発は火薬不足なのかあんまり派手なシーンもなく大人しい印象でした。
でもゴジラのドロップキックのシーンは好きですね~。不自然に滞空時間の長いドロップキックは映像的にもインパクトがありつつ、ネタ的にも最高でした。
登場人物は、ほぼ男ばっかりで華がなかったですね~。ヒロインがいるだけで印象も全然違ったと思うのになぁ。役者の演技はまぁまぁですね。正直ジェットジャガーしか頭に残らない映画なので・・・。
ジェットジャガーはアントニオ猪木と般若を組み合わせて作られたデザインって聞いたことがあります。全然、ヒーロー面してませんね~。
しかも都合よく自我が芽生えたり、巨大化したりします。光線技などはもっていませんが、単体で飛行能力を持ち、それは大いに本作でも活躍します。
ただし、能力は怪獣たちには一歩及ばない印象で結構、かなりボコられていました・・・・。
関連記事⇒ジェット・ジャガーの歌
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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1973年(昭和48年)3月17日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された特撮映画であり、「ゴジラシリーズ」の第13作です。主題歌歌手にはアニメや特撮の主題歌で知られる子門真人を起用したほか、ゲストメカのジェットジャガーのテレビヒーロー調デザイン、巨大化の描写など、当時の「変身・怪獣ブーム」によって誕生していた巨大ヒーロー番組の影響を少なからず受けているとのことです。監督は福田純さん。登場怪獣ゴジラ、メガロ、ガイガン、ラドン、アンギラス。上映時間は82分
あらすじ
197X年、アリューシャン列島のアスカ島で行なわれた国際核実験は太平洋の全体にも影響を及ぼし、怪獣島やシートピア海底王国も被害を受ける。復讐に燃えるシートピアは、地上人に報復すべく大規模な地殻変動を起こした上、王国の守護神・怪獣メガロを使って地上攻撃を開始。メガロは迎え撃つ防衛隊を壊滅させ、市街地やコンビナートを次々と破壊する。さらに、シートピアは青年科学者・伊吹吾郎の作った等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪し、水先案内を行わせる。だが、ペンダント形のマスターコントローラーにより吾郎たちはジェットジャガーを取り戻す。ジェットジャガーは怪獣島へゴジラを呼びに行く。そして己の意思で巨大化した上、メガロに立ち向かう。しかしシートピア人はこれに対抗して宇宙からガイガンを呼び寄せ、ジェットジャガーはピンチに!そこへゴジラが出現。果たして勝負の行方は?
感想
本作のことは10年前くらいに記事にしたことがあって、それ以来久しぶりに鑑賞しました。
この手の低予算の子供向け映画ってどうしても全体的にクオリティが低いのは仕方ないと思うのですが、さらに本作では終盤に行くほどグダリ方が酷くなっていくのです。
そのため一番の見せ場であるはずの怪獣バトルにも力が抜けているし、シートピアとの決着も”ジャンプの打ち切り漫画”のように曖昧なまま物語が終わるし、ついでにいえば映画が力強い子門正人さんの歌声で終わるのもそういうグダってるのを誤魔化すためにやってるんじゃないかって勘繰ってしまいます。
だからどうしても本作を怪獣映画としてではなく”ネタ映画”として鑑賞しちゃうんですよね~。
特にゲストメカのジェットジャガー。ネタになるのはその悪役顔だけでなく、ゴジラに助太刀を頼むときの野球のサインみたいな身振りとか、急に自我に目覚めて巨大化したりとかなどなど。枚挙にいとまがありません。
なにより本作の巨大ヒーロー的な存在のジェットジャガーがゴジラという怪獣に助けられるという展開こそが一番のネタだと思います。
ラストは何故かジェットジャガーの歌で映画がおわるワケで、鑑賞後にほとんどの客がネタ要素の強いジェットジャガーのことしか覚えてない映画になってます。
ゴジラとジェットジャガーでパンチ パンチ パンチ!
子門さんの歌唱力ならばこんなトンデモソングでもカッコ良く聞こえてしまうから驚きです。でもパンチ、パンチ、パァァンチ!ってところではいつも笑ってしまいます。
本作はゴジラに巨大ヒーローの要素を加算してその時代にマッチしたものを作ろうしたワケですが、結局、怪獣王ゴジラと巨大ヒーローは両雄並び立たずでうまくいかなかったという映画だったワケですね~。
【公式】「ゴジラ対メガロ」予告 人間型電子ロボットのジェットジャガーが登場するゴジラシリーズの第13作目。
低予算映画のため、特撮については過去作の流用映像が多いですね。それでもメガロがダムを破壊するシーンはなかなか凄くてこのシーンは見どころだと思います。
怪獣バトルについては悪くはないのですが、これまでの作品に比べて迫力に欠けています。特に爆発は火薬不足なのかあんまり派手なシーンもなく大人しい印象でした。
でもゴジラのドロップキックのシーンは好きですね~。不自然に滞空時間の長いドロップキックは映像的にもインパクトがありつつ、ネタ的にも最高でした。
ゴジラ対メガロ 東宝DVD名作セレクション | |
福田純,関沢新一 | |
東宝 |
登場人物は、ほぼ男ばっかりで華がなかったですね~。ヒロインがいるだけで印象も全然違ったと思うのになぁ。役者の演技はまぁまぁですね。正直ジェットジャガーしか頭に残らない映画なので・・・。
東宝30cmシリーズ ジェットジャガー 全高約310mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア | |
エクスプラス | |
エクスプラス |
ジェットジャガーはアントニオ猪木と般若を組み合わせて作られたデザインって聞いたことがあります。全然、ヒーロー面してませんね~。
しかも都合よく自我が芽生えたり、巨大化したりします。光線技などはもっていませんが、単体で飛行能力を持ち、それは大いに本作でも活躍します。
ただし、能力は怪獣たちには一歩及ばない印象で結構、かなりボコられていました・・・・。
関連記事⇒ジェット・ジャガーの歌
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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