ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『竹取物語(1987)』十二単の沢口さんを見たいなら

2019-02-03 20:41:42 | 映画系
『竹取物語(1987)』の感想

1987年9月26日に公開された日本の特撮映画で総製作費20億円の東宝創立55周年記念超大作。『竹取物語』を原作に、かぐや姫が宇宙人だという設定のもと大伴大納言と竜の戦いや蓮の花型の巨大宇宙船で迎えが来るラストの特撮シーンを取り入れた作品。監督は巨匠・市川崑さん、特技監督は中野昭慶さん、主演は沢口靖子さん。上映時間121分。

あらすじ

今は昔、幼い娘を亡くし悲しみに暮れる竹取の夫婦は天空から飛来した光る竹から生まれた不思議な子どもを授かった。夫婦はその子どもに亡くなった娘・加耶と同じ名で呼び我が子のように育てた。その後、加耶は美しい娘に成長し、その美貌は都にまで轟くようになった。そして加耶は3人の貴公子から同時に求婚され、世に得難い宝物を見つけ出した者に嫁ぐという難題で3人の翻弄する。その一方で加耶は月から来たことが判明し、月から使者が迎えにくるというが・・・・・

感想

あまりに普通で無難な映画なんですよね~。豪華キャスティングなうえ、セットにもお金がかかっているハズなんですが、なんか外連味が足りないんですよ。それに特撮は妙に安っぽいし、キャスティングとセットにお金かけすぎたんじゃないでしょうか?

本作のストーリーってまんま”かぐや姫”なんですよ。それが悪いワケではありませんが、日本人なら誰でもストーリー展開知ってますからね。改悪って言われることを恐れず、もっとアレンジしてもよかったとは思いました。

それから一番の見どころのハズの特撮シーンですが、これがいただけない。

まず、竜との対決シーン。出てくる竜が完全にネッシー!

海から長い首だけだして攻撃してきます(というか、たぶん全身つくってないです)。いきなり中途半端な怪獣映画が始まってなんだか興ざめ。それに竜が空飛んでるとか全身出てくるようにはできんかったのか?

またラストの月からの使者が飛来するシーン。ここが完全に”未知との遭遇”

ようするに空飛ぶ円盤UFOが神々しい光を放ちつつ迎えにくるワケですよ。たしかによく見れば”蓮の花”の形してはいるんですが、似すぎです。

”宇宙人なら円盤型UFOに乗っている”という固定観念から抜け出せないという悪い見本のようなシーンでありました。

TVスポット / 竹取物語


沢口さんは間違いなくキレイです。見所はそこだけと言ってもいいかもしれません。

それに思ったほど下手な演技でもなかったのは意外。この映画って世間では沢口さんの大根役者ぶりが揶揄されてる気がするんですがね・・・。まぁ今の演技と大差ないように思えるので演技の幅は広くないようですが・・・。

むしろ沢口さん以外のキャストの方が棒読みっぽくて違和感ありましたね。特に常田富士男さん、なぜあんなに棒読みっぽかったんだ?

しかも竹取の造役の三船敏郎さんが合ってないですよ。”かぐや姫のおじいさん”ってもっと年寄りで好々爺なイメージなのになんだかすごく気性が荒くて強そうなんです。



↑こういうおじいさんが一般的でしょ?三船さんだと強そうすぎて月からの使者を追い返えしちゃうんじゃないか?って思っちゃいましたよ。

ちなみに三船さんも棒読みっぽいんですよね~。名優がどうして野暮ったい演技してるか不思議ですね。

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市川崑,菊島隆三,石上三登志,日高真也
東宝


まぁいろいろ難癖をつけてみて気づいたんですが、結局、”沢口靖子さんが美しく撮れていればそれでいい映画”だったんでしょうね。

だからあんまり沢口さんに関わらない特撮シーンにも力を入れず、沢口さんの演技がくわれないように三船さんにも野暮ったい演技させたんじゃないかって邪推しております。

とにもかくにも十二単姿の沢口靖子さんがものすごくキレイですから沢口さんのファンならば必見の映画ですよ。


ということで今回はここまで。次回乞うご期待!

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