パンキュッシュな白昼夢

フィクションとノンフィクションの狭間を行き交う白昼夢。

現代版『自虐の詩』。今宵…あなたは目撃者になる!

悪戯

2021-12-19 11:25:00 | コラム

この記事を読んでくれたらわかるけど(下記参照)、

黒抹茶(クロマティ。甥っ子。)が勉強もせず、ギターばかり弾いてるらしい。

妹ロットンが、

「お兄ちゃん、ちょっと注意してよ」って言うからさ…


「黒抹茶!


ギターばっかり弾いてると…


ロックスターになっちゃうぞ!」

って…

注意したら…

「なりたいんだよ!」

と、逆に怒られちゃった。


けど、うれしいよね。

僕の夢を継いでくれるんだから。



身内バカで黒抹茶を褒めるわけじゃないけど、

夢に向かって努力してるって偉くない?

僕が中学年の時の夢は…

『ムツゴロウ王国の動物たちを解放する』

だったもん。

情けないにもほどがあるよね。

しかも、そのころ、

喜んでやってたお遊びは、

他人の家に宅配された牛乳を無断で飲むこと。

家主に見つかって…

「コラ!どこの牛乳飲んでるんだ!」

って怒られても…

「え?…


雪印のだけど?」



って、平気で答えるようなガキだった。

ホントにバカだよなぁ。

申し訳なく思ってます。

 

みなさまの想像通り、僕、

典型的なイタズラ小僧だったんだよね。

よくやったイタズラは落とし穴。

普通の落とし穴じゃ面白くないから、

砂場にヒザまでの穴を掘り、

穴の中に犬のウンコを仕掛けてた。

引っ掛かった人はWショックなんで、

見てる方は二度楽しめるってわけ。

 

ほかには、

音楽の時間の前になると、

先生のたて笛(リコーダー)の口をつける部分に、

アンメルツヨコヨコとかタイガーバームみたいな、

刺激系の塗り薬を塗って喜んでたりね(さすがに瞬間接着剤は自粛しましたw)。

 

 

情けないことに、高校生になってもまだバカやってた。

高校に入って三日目くらいかな…

学校の非常ベルを30回くらい立て続けに鳴らしたら…

無期停学をくらったりたさ。


そんなイタズラ人生の中で…

一番印象に残ってるイタズラは…

爆破ドッキリ。

爆破って言っても…

本物の爆弾作ったり、

放火してたわけじゃない。

暴力教師の家に、

ロケット花火を打ち込むだけなんだけどさ(専門家の指導の元に行ってますw)。

ただ打ち込むだけじゃつまらないから…

まず…

暴力教師の家に爆破予告の電話をする。

「今夜10時にお前の家を爆破するから覚悟しとけ」

と。

暴力教師はこんなイタズラ電話に慣れてるので完全スル―だ。

まったくビビらない。

それを承知で、ロットン軍団は暴力教師の家の近くで、10時なるまでひたすら待機する。

10時になった瞬間に、暴力教師の家に向かって…

一斉にロケット花火を打ち込むの。

30発くらい。

そして、すぐ逃げる。

警察呼ばれたらヤバいからね(スタッフが片付けましたw)

ある程度逃げたら、

公衆電話から、

「明日の同じ時間に、またいただきに行くぜ~!」

と、再予告電話をして終了。

ここまですると、

先生が完全にビビッた手ごたえを感じて…

腹を抱えて笑ってたけど

翌日、

「こんなことするのはお前しかいない」

って、

僕が犯人だってバレちゃってさ、

半殺しにされちまったぜ。

今になってみると…

とっても美しい思い出です(笑)


ちょっと話は変わるけど…

男って好きな女の子にちょっかいを出したり、

イタズラするってよく言うじゃん。

(イタズラって言っても、

変なイタズラじゃないからね)。

僕にもそんな経験がある。

中学三年の時、

一つ年下の女の子を好きになった。

僕は恋愛に奥手なんで、

どうアプローチしていいかわからない。

でも、どうしても、

彼女と仲良くなりたくてさ、

夜、彼女の家に行って、

彼女の部屋に小石をぶつけてみた。

驚いた彼女が窓から顔を出すと思ったからだ。

作戦は成功し…

アプローチ出来た。

気をよくした僕は、毎日のように彼女の家に行って小石を投げる。

そんなことを続けてるうちに、

窓越しの会話が日課になる(ロミオとジュリエットみたいでしょ?美化しすぎか?)。

逢瀬を続けるうちに…

彼女の誕生日が近いことが分かった。

「プレゼントは何が欲しい?」

と聞くと…

彼女はジャイアンツのファンだったので…

「原選手(当時。まだ不倫関係にあった女に1億円を脅し取られる前です。)のサインボールが欲しい。

印刷じゃなく直筆の」

と、中学生にしちゃハードルの高いことを言う。

僕はスポーツ用品店でボールを万引き(違う、違う。ちゃんと買いました)して、

横浜スタジアムで試合を終えた原選手を待ってサインをもらおうと努力したけれど、

結局、チャンスがなく、サインはもらえなかった。

彼女の誕生日、

オレンジ色の三日月が印象的な夜だった。

僕は、なにも書かれてないまっさらなボールを持って、

窓の下に立った。

「サインもらえなかったよ。ごめんね。

記念だからボールだけでももらってよ」

と言って、

まっさらなボールに、

『好きです』

と、一言だけ書いて、

彼女に投げた。

彼女は受け取ると、

部屋の奥に引っ込んだ。

しばらくして、

彼女がボールを投げ返してくれた。

そのボールには、

可愛い字で、

『私も大好きです』

と書かれていた。



この前、横須賀に帰ったら、

偶然、彼女に会った。

お互い家族がいたので、

ほとんど会話はしなかったけど、

別れ際…

彼女がにこやかに言ってくれた。

「あのボール、

まだ持ってるよ」

と。


オレンジ色の月夜の中で…

妖精たちの秘密のダンスを見ちゃったような気分になっちまったよ。

 

『甥っ子とギター』

https://blog.goo.ne.jp/vaisraveena/e/323ec281afab7999bf1f3e3454a5038f

 




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