うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ミモザアカシアの花も咲いている。

2012年04月08日 18時57分27秒 | ランドスケープデザイン

 ある家の道路際に ミモザアカシア の花が無造作に植えられ咲いている。この花を、わたしは矢も盾もたまらず、デジカメでちょっと盗み撮りをした。野放図なカメラ趣味の如き他人のものを被写体に使うなどわたしらしくない。わたしのブログ読者もお分かりのように、写真の被写体は原則的に自前の素材である。そんなこだわりがある。しかしそれならなぜ? 実は、わたしにとって思い出深い樹木だからだ。
 昔、わたしはランドスケープデザイン担当として、都内品川区内の運河べり「天王洲アイル」の都市再開発に関係した時に植栽計画では、 常緑性アカシアを取り入れた。それまで東京では、街路樹や早期緑化機能重視の利用がたまに見かける程度の普及であったが、早春の楽しませる花壇と緑地づくりを目的に10数本ほど採用した。
 この ‘ミモザ’アカシア とは通称名(フランス語)で フサアカシア のことを指す。この種のアカシアは、ほとんどオーストラリア原産、同国内ではあの有名な ユーカリ の木よりは涼しい地域に自生する。マメ科、アカシア属。
 国内でいうところのアカシアとは、落葉性でありニセアカシア(ハリエンジュ)のことであって、北米原産の全く別物のアカシアである。

 ここで、一応、ざっくりと植物知識を整理しておく。「天王洲アイル」では下記の3品種を植えた。
・フサアカシア(Acacia dealbata)- 房アカシア。フランスのミモザmimosa祭に使われる。
・ギンヨウアカシア(Acacia baileyana)- 銀葉アカシア。葉が小ぶりで、生花に使われる。
以上、ともに花期 3 - 4月、花の色は輝く黄色。特に早い春に、1cm未満の球状の花が輝く黄色のたわわになる。
・モリシマアカシア(Acacia mollissima)- 花期 5 - 6月、花の色は地味なクリーム色、タンニンを採取する有用植物。現在では、繁殖力が旺盛過ぎて他の植物を被圧するということで植栽は忌避されているらしい。

               
  ≪撮影:平成12年 4月 8日午前11時頃≫ 写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る。

 ミモザアカシアの花が咲く。春の青空の下で黄金色の花びらが、樹冠全体をおおう様は一本でも豪奢である。にぎにぎしくて明快で華麗、まるでゴールデンシャワーの如し、花万朶の趣きだ。
          
  

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こごみの収穫 | トップ | 公園の花も咲いて、いよいよ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミモザの花 (とも)
2012-05-27 14:41:35
私の家でも咲きました。
剪定してもすぐに伸びますね。
なかなかアカシアの
ブログがないので安心しました。

コメントを投稿

ランドスケープデザイン」カテゴリの最新記事