うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

自費出版 その 3

2019年10月21日 09時43分07秒 | 自分史・出版のこもごも
自費出版についてですが、出版担当者と打合せをしていく中で、最終的な原稿であるテキストではページ数の半分削減やせっかく自前で準備したカラー、縮小画像が使えないなどと色々な問題が出てきて修正が必要になってきた。わたしにとって今までも結構心理的に重いのだが、ウーンと頭をかかえ込む。予定では判型が四六判、400ページ以下です。本の題名は仮ですが ≪うざねはかせの身辺雑記≫ である。
 とりあえず、本文以外ではあるが、梗概とも言える【まえがき】をアップする。いつ、出版するか、年内は厳しそう。このブログ購読者で、物好き(!?)で興味のある方はメール(hah05551@ams.odn.ne.jp)にて住所・氏名・連絡先を記入の上ご連絡ください。なお、頒布価格は¥2,000以下を予定しています。

まえがき
『わたしは、元々、日記風なものをつけるのが習慣になっていた。それは東北の岩手県の高校を卒業して上京以来、二十歳前後くらいからだったと思う。その頃は大学ノートを利用していてまるで三年連用日記の如しで数十冊に及ぶ。それがWeb上のブログにつながる下地になった。その結果、今では単身赴任で身についた些細な習慣だが、単に小遣いや買ったもののレシートをノートに貼付けたり、天気のみの内容になった。
 その頃のわたしは、対社会的には井の中の蛙で、その食い違いにわたしは20代後半まで右往左往し続けた。時代の社会背景にはベトナム戦争反対運動があり、大学紛争がある≪70年安保≫の世代である。それらが、わたし個人に遡及したとは一概に言えぬが周囲との違和感、孤立感、内面的な葛藤がわたしを現実的には迷走させた。都内の大学へも2度入り、専攻は文系であるが、どちらも学費未払いになり中途でやめた。それらは結果的に生活に追われて学費どころではなくという理由だ。しかし以前もその後の人生においても誰からも物質面、金銭的な援助は受けていない。
 やがてわたしは、人にとっては、俗世間の観念や既成概念にとらわれずに、何事においても生活第一でありその生きていくこと自体の日々の生活感に哀歓や機微、身近な周囲の人との幸せが大事である、と気付く。それでは生活費を得る進路はと言うことになるが、わたしは土をいじったり植物である生き物が大好きだと思いあたり、就職の道を造園という新分野に決めて職安(現在のハローワーク)で探し千葉市内の造園会社に勤め始めた。建設業界というプリミティブなものを造り生み出し目の前に形になって残る、という業界にひかれたのである。
 このことによって、それまでの自らの夜郎自大的な放恣な行動とそれに相反する隠々滅々な内面を隠した生き方ではなく、オープンで自立的な生き方をする契機となった。新たな進路はほかとくらべて年齢面、人生設計上からはどちらかと言えば遅いスタートであった。その直前に、わたしは地元千葉で生涯の伴侶を得て結婚した。そして子供が生まれ家庭を持つ。現在は人材派遣会社に所属し施工監理職についている。国内のあちらこちらに赴任し、造園から土木の技術者で給料をいただく立場にいる。
 今までは、プライベートに限ると20代の頃に大学の文学サークル誌に短編小説、孔版印刷の個人の雑文集、次いでその頃に出回ったワープロにより平成9年に“自分史”、また平成16年に極私的造園設計経歴書“緑の仕事(自叙伝ふうに)”を冊子にまとめたものである。また、当時の造園会社在社時に設計室として、ドラフターによる北鎌倉の邸宅庭園や品川区内の天王洲アイルPTを含む自作作品の“設計図集”を発行したことがある。
 このブログ(GOO)はあるホームページ制作会社の女性担当者からすすめられて始まった。わたしの ≪うざね博士のブログ≫ はコメントが少ないのが特徴であるが、その代り過去の記事を辿ってくる購読者が多いのに驚いた。ブログは始めてから14年目で、現在の毎日のアクセス解析を見るとPV(閲覧数)も多く、UU(訪問者数)はコンスタントに250前後はカウントされる。
 このような言わばブログを底本としてこの本が生まれた。わたしのブログは一般公開の記述主体で写真が多いのだが、媒体量の大きさもあり今回は大部分を省略している。この文章の始まりは長年勤めた造園会社を業務縮小に伴って退社、千葉県のあるプログラムにより起業して、自営後の55歳の時からとなる。ここでは時系列にしたがって年代記風に叙述されている。年齢的には55歳から69歳にあたる。内容はおもにコラム主体だが、完成度の高いものにした。ともあれ、わたしの人生上の来し方行く末として眺めると、わたしにとって、ここで本を作ることは物心両面の自己完結の一部を目指したものである。
 俳句は303句を収録。これは私の場合は40代過ぎてから心の内から湧き出したもので、俳句作りは意識的なものではない。学習的な要素は全くなくて、季語を調べ歳時記を読んだり句会に出たり吟行に参加などということではない。ただただ、日常の暮らしの口吻が残る俳句を、ということである。句の中身は、子供のこと、国内外の旅先でのこと、東日本大震災、亡くなった弟、遭遇した巨木、日常茶飯の事柄である。
 この本の内容は期せずして多岐にわたっている。俳句のほかに読書メモ、起業、公私の対外活動、ガーデニング教室開催、現地踏査、旅行記、草花や庭園、屋上緑化PT新規事業推進業務、公共の公園などの造園設計・工事・メンテナンスがらみ、樹木医活動などがあり一部には技術的な文書も含む。また、趣味的には10年以上にわたるわたし独自の山野草の‘ギボウシ’研究があり、収集、栽培、販売をおこなっている。
 また、ここではブログ特有の性質故に支障が出ぬように、個人情報に政治や宗教、男女間の恋愛事情に類することは当然ながらオミットしている。
 以上、風変わりでつたない内容ではありますが、どうか、皆さまの忌憚のないご感想をお待ちしております。  令和元年10月21日』

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