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そのあとにお礼として、行った先の山口県萩市山中のお寺(臨済宗・雲林禅寺)にギボウシの〈寒河江〉と長崎県の対馬の民宿(民泊たちばな)の主人にも同じく〈寒河江〉を宅送した。また、瀬戸内海の周防大島町の宮本常一記念館へのギボウシの〈セトウチギボウシ〉も提供した。前者2件は単純に御礼であったが、後者の〈セトウチギボウシ〉は自生地として地元の行政当局が知らずにいたので現物の寄贈品ということである。現在は記念館正面の緑地へ植えられている。お近くの方はご覧になっていただきたい。なお、この品種が絶滅準危惧種であったことは調べていて初めて知った。まあ、わたしの持ち出しもあるがそのやり取りも今は済んだ。
対馬と周防大島町の宮本常一記念館へは、宮本常一さんの戦後直後の離島振興法制定直前に踏破歴時の発行した書物の仲介目的もあり、頻繁に連絡を取ったもの。また対馬は日本国内では稀な ヒトツバタゴ(ちなみにこの植物も絶滅危惧種IAである)の群生林(植生的には隔離分布とされている)について、民宿の主人から思いがけずにその苗10株を送っていただいた。それを受けて、わたしはわたしで地元の樹木医仲間とその特性や試験栽培を兼ねて調査、協議中である。このことは別記したい。対馬へは ツシマギボウシ という自生種も問い合わせている。
わたしは関東の人間、どちらにしても遠方過ぎて再訪は難しい地域だ。せめて機会が巡ってくれば、周防大島町とその近辺はじっくりと伺いたいものである。
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PS:画像はこの間のわが家の開花した植物である。