うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

伊藤比呂美さんの 「女の一生」 を読む

2014年11月19日 05時07分08秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
昨日、夕方過ぎ、帰り際にコープのスーパーに寄り、煙草、コーヒーに入れる牛乳、レーズン入りの食パン、それに思いついて神宮館の平成27年の暦をもとめた。すでに歳末が迫っている。毎日の通勤に際し田舎の山間部を走るが、わたしはいつも乗り合いのライトバンの運転をする。コースは片道40キロ弱の距離、上り下りやカーブが多くて、助手席に乗るよりもわたし自身にとってもいいのだ。身体を揺さぶられるより揺さぶる方が好き、か?

 それはともかく、この間の日曜日に伊藤比呂美さんの 「女の一生」 を読み終えた。これは週刊文春で酒井順子さんが薦めていた本、久方ぶりに岩波新書を手に持った。わたしにとって、岩波書店の出版物はここ数十年来、大嫌いであったがやむを得ない。
 この本はわたしにとっては読みやすく書き流したという印象もあるが、(章立てとか記述にも安易さを感じるが、)詩人で女性特有の書きっぷりには好感が持てる。なにより感覚主体の文章だからだろうか。60年ほどの波瀾万丈の人生を経てきているらしいが、男とは違って身構えないし理屈っぽくないし、今までの実体験をもとに表現されていていい内容だ。ウソのない仮借のない表現、人生というか来し方について率直という微妙な境地の核心を語っているように見受けた。
 読書の世界では性別は無関係でありこの本を特に女性にわたしも薦めたいが、どうだろう、さしあたって、家内になるのだが。
           
       
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