うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ギボウシ・アバダバドゥ変異株の今年

2013年06月02日 18時28分46秒 | ぎぼうし栽培日記
ここでは、ギボウシ・アバダバドゥ変異株の生長の移り変わりを昨年の記事から順にアップする。わたしとしては、ギボウシ特有に見られ、品種特性がなかなか形態的に安定しないとは言われながらも、この変幻する草姿には、なんとも玄妙なからくりを感じる。なんとか、どうにか、この突然変異種の保存を心がけていきたい。
  ≪撮影:平成13年 6月 2日午後15時半頃≫
          

【昨年の記事】
 以前に記事で書いた、アバダバドゥ変異株を先日株分けをしたのでお知らせする。本来の青葉に対して、派生する草茎ごとの根株自体を3分割に切り分けし、切斑(キリフ)もの、黄緑葉のもの、青葉のものにする。黄緑葉は今回明らかになったもので、非常に不思議な気持ちである。せっかくだから、このままこの形態が遺伝的に安定していくと面白いことになる。
 なお、その後また新たに ゴールドスタンダード の芽変わり、フレグランスゴールド という品種の淡緑葉の葉の主脈部分に濃緑色のしこり状斑点が入る株が見つかった。

 ところでここでは、変異そのものの現象については、珍しい事例になるので重複を承知の上で前記事を下段に再掲載した。
  ≪撮影:平成12年 5月20午前11時頃≫
                                        

5/7付け記事*** ※ *** ※ *** ※ *** ※ ***  
 ここではギボウシのなかで、アバダバドゥ の変異をアップする。切斑(キリフ)という斑入り葉が出現したもので、芽変わりという現象であるらしい。通常は アバダバドゥ の葉の色は青葉一色でありこのような突然変異は珍しい。
 切斑(キリフ);葉の中心線を境にして片方が全緑、もう一方がうぶといったタイプの斑で、覆輪や掃込み斑、縞斑などの生育過程でも時折り出現する。葉一枚だけの切斑もあれば、その枝全部が切斑でそろっていることもある。模様が単調であるためあまり好まれないタイプの斑である。
 ーー参考資料・「斑入り植物の観察と栽培」 広瀬嘉道著 ニュー・サイエンス社ーー
 この品種は栽培歴4年目になるが、在庫6株の内の1株だ。実は昨年からこのようになっていた。今回、根株を確認すると、どうやら、増えていて今年の春は3芽に分けることができそうなので、芽変わりした変異種1芽を分離してどのようになるか見ていくことができる。遺伝的にこの形質を安定させることができればしめたものだが? そうすれば新品種の誕生・・・?
 わたしの経験では、以前に 寒河江 にもこんな現象がみられて、なんとかこれだけ保存しようとしたがうまくいかず、一回限りで斑入り葉そのものが消失したもの。その後、変異種のこの株の採取した実を播いているが、いまだにこの形質を確認できていない。
 そのうちに、今後の経過をレポートしよう。
          
          
      *** ※ *** ※ *** ※ *** ※ ***  

 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ギボウシの詳細な単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ昨年の 6/4付けブログ記事をご覧ください。
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