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先月半ば過ぎにある公園のギボウシが咲いているのに出くわしたので画像をアップする。ギボウシの系統分類上は、小葉で小型種で原種、タチギボウシ系の強い特徴を残しているようだ。多分、これは自然交雑した株で実生で繁殖させたもの、白い糸覆輪のヘラ状で淡緑色の葉だ。ギボウシは遺伝的に不安定で変異種が簡単に出てくる。
ギボウシは造園的には原則的には無銘扱い(品種名不明)にされていて、グラウンドカバープランツ材料になっている。ここでは、原種によく見られるように草姿にくらべて花茎も大きくしっかり屹立していて、早くも青い花を群がって咲かせていた。
なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。
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ひとつは、千葉では珍しくて山林から移植して保存したカスミザクラの株立ちの根元、水輪まわり、もう2箇所は入口ちかくでフイリヤブランと組み合わせたもの。
まあ、正直にネタばらしをすると、これは二年前の夏に新規の基幹公園工事で植えたもの、元の植栽設計プランがあまりにも大まか過ぎるので、植栽内容・数量を変えず、ひそかにしかし確実にわたしが全面的にプランニングをし直した。高中木を除き低木、地被、草花についての植物の特性を考えた植栽密度、配置、それに情緒的な四季感演出とエリアごとのメリハリ。その内容は施工図レベルではない。こんなことは、当時のわたしの立場としてはあまりすすめられる行為ではなかったが、造園会社の担当者に承諾を得た形でおこなった。
現状ではランドスケープや造園設計のコンサルタントには、なかなか、植物そのものに詳しいスタッフがいない。あるのは学校の教室、あるいは植物図鑑で学んだ能書きのみで、その植物の特性を生きた知識で持っている人は少ない。その場合は、デザイン能力はどうしても植栽の機能面にのみ目を向けることになってくる。どの世界でもあるいはなんでもそうであろうが、国家試験免状の有資格者や専門課程を勉強した経歴でなくて、実際的に個人の家の庭づくりや山野草を専門にしている方の方がよく知っている。これは、植物が好きでないとやっていけない、なかなか面倒でやっかいな職域、領域ではないだろうか。
とは言え、この配植でも寒い時期は落葉後に地べたがむき出しになりシーンとして鑑賞出来ないのが残念だ。
●今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
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