うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

金木犀の香り

2007年10月09日 07時12分17秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
そろそろ、秋。
  おとといの朝、まだ薄暗い玄関のドアを開けたら、わたしの鼻腔に金木犀の甘い香りが飛び込んできた。金木犀が2本。わが家の庭は北向きで日照も良くなく植物の育ちがいつもは近所よりも遅れるのだが、今年は同じらしい。
 金木犀はトイレの臭い消しなどと、世の商品のイメージが先行しがちであるが、そんなことはない。日常の煩瑣な雑念、他人の受け売りの想像を捨て去ればいいのだ。実物を見ず本とか画像でのみで分かったつもりになるのではなく、みずからの日常の暮らしの中の感覚でものをとらえればいいのだ。
 わたしにとって、鼻から頭蓋に抜けていき気持ちがやさしくなれるのだ。甘い、なにか焼き上がったばかりのお菓子のような誘い込む甘さだ。

 昨日は思い立って、3メートルはある実生で育てたホルトノキ、隣のはみだしたトウネズミモチの剪定をする。主庭の生垣用に植えてあったプリベット(西洋いぼた)を切り詰める、伸びすぎで、これで今年は二度目か。
 それから、回収してきたブッドレア、ぎぼうし、風知草など信楽、常滑、テラコッタ、プラ鉢の6鉢を水洗いする。前に預けておいた場所が、軒内で風通しが悪くすす病にかかり見苦しくなっていたのである。
 途中から雨がひどくなったが、作業を続行しておこなう。所要2時間か。

 心配していた今日の朝、まだ金木犀の香りがする。金木犀は花の成熟が早いし、雨で米粒ほどの黄金色の花蕾が落ちたかと心配していたのである。
 曇り空の中、わたしの気持ちはきりりとする。これから秋色が濃くなり、いよいよ紅葉の時季だ。
                 
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