歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

人間とか

2004年10月09日 | ◆真面目な考察・・・?
少し前、とある尊敬するファンサイト管理人様がつぶやいてたこと。

たとえばホムンクルスが小さい子供の姿だったら、殺せるのか。

アニメへの感想だったと思うのですが。
アニメ見ないので、原作ベースで考えてみた。

大佐は、殺せるだろうなと。
ホムンクルスが自分と同等がそれ以上に強いなら、その姿に惑わされることなく。たとえ女でも子供でも。
彼は人をその能力で判断すると思う。
だからエドを子供扱いはしない。初めて会った11歳のときでも。10歳のアルにも。
14歳のアルに対しても、来るか?と。危険な追跡への同行を許す。
子供だとわかっていても能力に応じ一人前に扱う。
それでも相手が子供だということを忘れているわけではない。だから時にヒューズの死をごまかしたりと下手なこともする。その矛盾は中尉にも多分少佐にも明らかで。
それでも、彼は、姿に惑わされることなく。
きっと、子供でも殺せる。

それがホムンクルスでなくとも、殺せるんだろうな。イシュバールの英雄という呼称は賞賛ではない。


ヒューズは、殺せない。


エドは?
エドは、相手がホムンクルスであれ鎧であれ人間だから、殺さない。


エドは言う。空洞の鎧のスライサーに。
あんたたちは人間だ。
殺しはいやだ。

ホムンクルスのラストは言う。
人間は愚か。
私たちは人間。


エドの言う、人間、は、同胞の意味。自分と同じ生き物だ。意思と尊厳を持つ。


ラストの言う人間、は、そういう意味ではない。

人間は生物のピラミッドの頂点。
言語、技術、思想。精神活動により自然界に無いものを創りだす。
生存と繁殖だけが生きる目的ではない、生き物。


ホムンクルスは人間だ。
でも同類ではない。

だからホムンクルスは人間を殺すことを躊躇しない。仲間でないなら殺せる。それもまた、人間。

じゃあ、ホムンクルスは仲間を殺されたら泣くんだろうか。




どうにもこうにもまとまりのつかないつぶやきで、すんません。
たかが漫画を現実に引っ張って考えるってのは、どーだよ、とも思うんですが。
でも、テレビに映る現実だって、漫画みたいなもんだし。

エンヴィーには泣いて欲しくないな。
少年漫画のさっぱり感のために。心情描写は味方側だけでいいんだ。ライトに。B級テイストなハリウッド映画みたく。
たかが漫画。さらっと読んで楽しくて終わり。それが好きなんだもん。


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