歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン!!(雑誌ネタバレ有り)

2006年03月11日 | ◆小ネタとか突っ込みとかつぶやきとか
「鋼の錬金術師」◆
私イラスト集買う!絶対買う!あの書き下ろしイラストのために買うよっ!!

買うなんて当然じゃん?って?いやいや、私、ストーリーは追いかけても絵を追いかけるタイプでは無いのですよ。制約あってフィギュアも買えない、だからRED、BLUEの小冊子も涙を呑んで諦めたけど(誰か見せて・・・)、イラスト集1も友達に見せてもらったきりだけど、でも2は買うよう!!
あの小説4巻巻末イラストのカラーのために、買うよっ!!

ところで!
面白かったよ今月号も!
もっと、地味な展開かと思っていたんだ。過去回想とかさ。
いや上手い!やっぱ上手い!分かってるつもりなのにいつも荒川先生は上をゆく!
ほら、どっかのインタビューでさ、イシュバールを描かないと読者も納得してくれないだろう、でもまた主人公が何ヶ月もでなくなったりして、とか、話してらしたじゃないですか。
荒川先生のインタビューは、けれどすんごいブラフなんだよ!知ってたのにまたやられた!
うん、つまりね。
そうおっしゃっていたから、イシュバールは時間を遡って、エド達と切り離された、過去時間軸で、描くのだと思っていたの。
でも、ちがうね。この導入部から見て。
スカーはマルコーから、アルはノックスから、エドはホークアイから、イシュバールを聞くんだ。
これなら、エドやアルも続けて登場させられる。
そして「戦争を知らない」少年たちに、記憶となった戦争を語る、そういう図式ができあがる。戦争をリアルで描くんじゃなくて、戦争を語らせるんだ、きっと。
語られた戦争しか、だって、荒川先生も知らないから。

上手い。
あのインタビューから、うーんと、1年くらい?その間に、荒川先生は考えたんだ。過去と現在を同時に描く方法を。現在に生きるキャラに同調して読む小中学生読者に、月間連載として飽きさせない方法を。

そして、イシュバールを語る三人の、その視線が交差する点は。彼だ。
イシュバールの、中心。そこに立つのはきっと、焔の錬金術師。

・・・・・・って、まだイシュバール編始まってないから!
これ、私の思い込み度100%だから!
ちょー見当違いの方向にボールぶん投げてる可能性むちゃ高いから、あんまマジ読みしないよーに!!



えーと。

びばリザシャワーシーン!!<話の切り替えがそこかよ!

いやでも、ちょっと「おお!」って思いましたよね濡れ髪絞ってるホークアイ。
そこに訪ねて来てるのが微妙なお年頃なエド君ってあたり、ちょっとにやけて期待しちゃいますよね!
そんで。
あの刺青ですよ・・・・・・!

ぐっわー!
ああもう!ああもうー!!私、お釈迦様荒川弘の手の上で、踊りまくりの孫悟空でございますわよ!

や、も、この背中と。
そしてマスタングの台詞「本当の化け物と戦っている時にこそ」とで。
や、やられた・・・。
ロイファンでもない私でさえ、やられたちまったんだもの。
いわゆる軍部好きの方々の、色んな色の叫び声が、今から聞こえてきますですよ。

アルと女の子たちもよかったー!ノックス親父もよかったー!
「病人は万国共通で病人だ!」って怒鳴る医者ノックス好きだー!

はー、幸せ。
鋼を読めて、も、しあわせ~♪


そんでそんで!
上海も面白かった!期待に違わぬ面白さ!あのオタク凸凹のTシャツが「マジカル☆ピナコ」ってあたり、もー!好きー!!
しかも次号に続くなの?!(知らなかった)うわー楽しみー!!


今月号、大大大満足でした!


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9 コメント

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反応箇所が一緒です! (愛音)
2006-03-11 18:49:15
歌猫様こんばんは!

4巻巻末のカラーイラストはファンにとってはたまらない一枚ですよね!

今月のガンガンで見た瞬間飛び上がりそうになりましたよ。

あの絵のおかげで、今日ずっとアルの事ばかり考えてしまってどうしようという感じです(笑)

大きいサイズで見るのが楽しみですね。荒川先生もどんなコメントつけられるのか気になります。



>そして「戦争を知らない」少年たちに、記憶となった戦争を語る、そういう図式ができあがる。戦争をリアルで描くんじゃなくて、戦争を語らせるんだ



この部分、すごく「ああ、なるほど!」と頷きながら読ませて頂きました。

読者の私達も同様に、語られた戦争しか知らないですもんね。

ただ悲惨な情景が広がる戦場を見るのでは、どうしても「過去の出来事」として客観的にしか捉えられないかも知れませんが、そこに立ち会った人間自身が語る事によって私達が感じる事のできない「痛み」の部分もより強く伝える事ができるのかな、と思ったりしました。

私はこうした作者の意図や伏線を読み取るのがどうも苦手なので、表面から一歩踏み込んだところを毎回上手く捉えてわかりやすく説明して下さる歌猫様には感心しきりです。ありがとうございました。



リザさんのシャワーシーンには私も文字通り「おお!」でしたよ!

私もあの先はにやけながら期待しようと思います(笑)

それから、原作の大佐は本当にかっこいいですよね。

本当に無能でどうしようもない人だと思わせる時があるかと思うと(そしてそっちの方が主なのが更にいい)、たまにこうして何の前触れもなくやってくれるのでなんとも見過ごせないキャラです。

(だってアニメの大佐は完全にお笑i/略…笑)



長々と大変失礼致しました。毎度心に留まる記事をありがとうございます。
返信する
何度もすみません (愛音)
2006-03-11 20:03:36
トラバとリンクのご報告に参りました。

こちらの記事について、私の今日付けのガンガン感想にて触れさせて頂きましたのでトラバ致します。

それでは、これからも歌猫様の鋭い考察、先日の宝塚のように愉快な発想共々楽しみにしております♪
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私イラスト集買いました! (BELL)
2006-03-11 23:44:05
歌猫さんこんばんは!



私、イラスト集買いました!ていうか、書き下ろし絵のためだけにゲームの攻略本まで買ってしまうぐらい先生の絵が好きなんです~♪もちろんRED・BLUEも買いました!(買う時恥ずかしかったけど)見ます???



 そして、びばリザシャワーシーン!ですが、先月に引き続き読者サービスか?と思ったとたんあの背中ですからね!そして妙齢の女性の部屋を夜遅く訪ねる微妙なお年頃の少年(笑)来月のエド君の反応が楽しみですね!人間に化けるホムンクルスかもしれないと思われて銃乱射されたりして…



いつも思うのですが、歌猫さんの記事を読むと、いろんな事に気が付くことができてとってもうれしくなります。
返信する
お久しぶりです。 (月子)
2006-03-12 01:21:34
 こ、今月も凄かったですね!荒川先生は本当にお話の作り方が上手すぎますよ!なんですかあの展開は!あのカラー扉からはカケラも想像できない展開。

勢いよく話が進んでいる訳ではなく、次に繋がる準備の様なお話だと思っているのですが…それでもこの、どうしようかと思ってしまう内容!伏線!…転がされております。ええもう、手のひらの上でコロコロと。むしろ望んで転がりますとも!ああもう、本当に今回の大人組にはやられました…



 歌猫さんの考察も毎回素敵です!今回は

>そして、イシュバールを語る三人の、その視線が交差する点は。彼だ。

イシュバールの、中心。そこに立つのはきっと、焔の錬金術師。

 の部分にやられました。この部分を読んでからもう一度本誌を読むと、大佐が数倍格好良く見えます。彼が何を背負っているのか。中心に立つということはつまり、一番重いものを背負っているということなんだろうなぁと漠然と考えております。中尉の背中の刺青といい、イシュバールにはどんな謎と答えが眠っているのか。来月が待ち遠しくてしょうがないです本当。



 それでは、勢いのままのコメント失礼いたしました。これからも歌猫さんの硬軟取り揃えた考察、楽しみにお待ちしております。
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コメントありがとうございます! (歌猫◆管理人)
2006-03-13 07:01:25
愛音様BELL様月子様、コメントありがとうございます~!

愛音様トラバ記事もありがとうございます!

ででも、「戦争を語らせる」は私の思い込みかもしれませんので、もし次号違っていたら薄笑いで流してやってくださいませね(汗)

>本当に無能でどうしようもない人だと思わせる時があるかと思うと(そしてそっちの方が主なのが更にいい)、

そう、そっちのが主なのが、いいんですよね!

エド達もですけど、辛いとか暗いのを前面に出さないんですよね。だからこそちらりと見せられた時にズンと来るんですよ!ああこの荒川先生の抑制とバランスが、大好きです!



BELL様こんにちは!

私も絵も好きですが、所有したいというのとちょっと違うんですよね。でも荒川先生のカラー絵の、物語がありそうな感じは大好きです!表紙とかよりカラー扉の自由に描いてる感じが好きv

リザシャワーシーン、ほんと荒川先生は必然性の無い読者サービスはしない方ですよね・・・。つい先月のエドシャワーシーンと並べて考えて油断したところにあれですもの!あーもー来月どうなるんだろう!

コメントありがとうございました!



月子様こんにちは!いつもありがとうございます。

>今回の大人組にはやられました…

そう、今回は大人組の話なんですよね!大人が真っ当に大人らしく描かれている、そこがまた大人も読める少年漫画なんですよね。一人一人のキャラが背景も含めしっかりしてる。だからどの視点に立っても話が薄くならないんだよ、すごいなー。

イシュバールの中心、は、その、ほんと思い込みで格好つけて書いてしまったものですので、全然違ったらごめんなさい!

>謎と答えが眠っているのか。

そう、謎には答えがある。その答えを誤魔化さずにしっかり描いてくれるから、安心して期待できるの。

コメントありがとうございました!

返信する
お言葉に甘えてお邪魔します! (anna)
2006-03-13 16:16:23
来てしまいました。やっぱり。



>そこに訪ねて来てるのが微妙なお年頃なエド君ってあたり、

>ちょっとにやけて期待しちゃいますよね!

ね!ね!

そう、問題はそこじゃないだろう、と言われそうだけれども。

ついにやっと…しちゃいますよね。

中尉は髪の毛で胸隠した状態でエドを迎えてみるといい…!

とか…なんかすみません(笑)

って、ほんとに問題はそこじゃなくって(笑)

今回はよく悶えた回でした。

マスタングの(珍しくも)大人でシリアスな発言に悶え、

中尉のくびれに悶え、その刺青の謎に悶え…

なんなんだ、これは!ですよもう。

とりあえずアルフォンスが、女の子に挟まれておどおどしてみたり、

女の子にひっこんどけ!と言われてみたり、

普通の男の子でなんか可愛かった(笑)

最近の漢っぷりむんむんなアルもいいんだけれど。

ていうかノックス先生ナイスキャラですよね。

病原菌云々、今月号最大のツボでした。

病人は―!って怒鳴ってる割に、その病人の頭ガツーンやってるとことかいい(笑)



それより上の記事についてもいろいろ言いたいんですが、

毎度の事ながらあまりに長くなるのでやめときます(笑)

その部分につきましては、トラックバック・抜粋させていただいて、自ブログで語らせていただきました。

なんだか久しぶりですごく気持ちよかったです。

考察の契機になります、素敵な文章どうもありがとうございました。

無断で先にトラバ・抜粋したものをあげてしまって申し訳ありませんでした。

遅ればせながらもここに報告させて頂きます。

では、いつもながら長々と失礼致しました。
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コメントありがとうございます! (歌猫◆管理人)
2006-03-14 07:01:04
ようこそanna様!

中尉「御手洗いに行ってきました」とかスカっと言えちゃう方なんで、エドがどぎまぎするくらいさばさば部屋に迎え入れてくれるんじゃないかしらと期待~v

それでもブラウスくらいは羽織るだろう、じゃあどうやってエドはあの背中の刺青を見るんだろう(もう見ること前提)・・・濡れ髪でブラウスが透けて、と、か・・・?なんて色々想像してしまいます~(笑)

アル。

>普通の男の子でなんか可愛かった(笑)

うんうん!そうだね!

そういえば最近男前なアルが多かったけど、今回は強い女の子とか頑固医者とか、アルにとっては幼い頃から絶対勝てない、と刷り込みされてるよーな相手だったから(笑)対応が可愛かったv

トラバ&リンクご紹介もありがとうございました!
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Unknown (ひまいち)
2006-03-24 22:21:23
こんにちは、ひまいちと申します。

歌猫様のこの記事を読んでから、↓の部分がぐるぐるしてしまっていることに気付きましたので、賛同コメントをしたくてずっとうずうずしてました(笑) すごくいまさらですみません……



>スカーはマルコーから、アルはノックスから、エドはホークアイから、イシュバールを聞くんだ。

>戦争をリアルで描くんじゃなくて、戦争を語らせるんだ、きっと。



この視界の広さ、すごいなあと思います。

歌猫様の記事はいつも、お話を構造まで見てらっしゃるのだなあ、これは既に作り手の視点だなあとワクワクさせられます……

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コメントありがとうございます! (歌猫◆管理人)
2006-03-25 08:31:27
ひまいち様こんにちは。

今更なんてそんな!いつだってどの記事だって、コメントってすごく嬉しいです。ありがとうございます!

ハガレンってすごい魅力的な作品で、謎もいっぱいで、いくらでも思い巡らせてしまいます。特に賢者の石とは何か、を考えて以来、物語においてどういう位置付けか、という視点が癖になりました。クセになるんですよ、高い視点って面白んですもの!

望外のお褒めの言葉を頂き、恐縮です。

でも所詮たかが一ファンのお喋りですし、次号全然違う展開ってオチもありますので(笑)そのときはさらっと流してやってくださいませね。

ご訪問ありがとうございました!
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