エンヴィーの性別って？

以前、雑誌感想で書いてたネタだけど、改めて。


エンヴィーって性別無いですよね？っていう質問が、Yahoo知恵袋に載ってて。
うん、そうだよーと書こうと思ったら、ケータイからは２５０文字しか送れないんで、うまくまとめらんなかった；
んで、ココで吐き出す（笑）


エンヴィーは、少年に見えます。けど、原作の彼（彼女）に性別は無い、です。

根拠は、パーフェクトガイドブック４３ページ。
「ゆえに彼（彼女？）の本当の姿なのかも、いまだ明らかにされていない」

パーフェクトガイドブックは、ナントカ診断とかクイズとか、企画モノがお子様向けで、購入当初は軽く見ていたんだけど、実は相当詳しい資料。
ホムンクルスが生まれた順序や、トリシャが未婚の母であること、錬丹術など、かなり早い段階で先行ネタバレがある。
昨日ガイドブック２を見ていたら、国家錬金術師の三大制限に「人をつくるべからず」があるのは「個人が強力な軍隊を作れないようにするため」と載っていた。
わあ、１９巻のネタは既に記されてるんじゃん。
や、言ってみれば当たり前な事柄を、ああも強烈に見せる、荒川弘先生の演出力がすごいんだけどね。

という訳で、「彼（彼女？）」と書いているのは、意図的。
つまり、男か女か分からないのが「公式」ってこと。

（8日追記：私は男の子のエンビが好きだったのに～（泣）というあなた、大丈夫。「だから私が好きなのはアニメエンビv」で万事ＯＫ！　この話は原作限定だからね♪）


でもって。
ここからは私の個人的意見。
たぶん、エンヴィーは、「完全なる存在」の失敗作なんだ。
グラトニーが「真理の扉」の失敗作であるように。

錬金術において、両性具有は、「完全なる存在」を示す。
クセルクセスの壁画でも、完全なる存在として「交わる雄と雌の竜」が描かれていた。
そして、エンヴィーの本性は、巨大な竜だ。しかも、脚が４本。
あれは、「交わる竜」なんじゃあないか？
（虫けらになっても、手が４本、萎えた足？が４本）

両性具有の失敗作。
であるがゆえに、エンヴィーは「無性」なんだと思う。


ところで、錬金術系の話では、「男でもあり女でもある」ことを大抵、「両性具有」と書き表してるようだけど。
荒川弘は「雌雄同体」と書いてるのよね。
厳密な意味は調べていないんだけど、両性具有は神話的、雌雄同体は生物学的だな、って思う。
そして雌雄同体という単語を選ぶトコが、何だか荒川先生らしいなあ～なんて思うんです。

でもさ。
私がマンガ家なら、「嫉妬」は、女キャラで描くよ。
だって、嫉妬は女のものでしょう？（男の嫉妬の方がそれが嫉妬だと本人が認めらんない分強烈だとかそうゆー話は置いといてさ）
あと、ホムンクルス７人のキャラバランスから言ってもね？
でもそれを、「少年」に限りなく近い容姿で描いてしまう、その、荒川弘らしさが。
私にはとっても微笑ましいのです♪