サウンドトラック買いました!
あ、このバイオリンの物悲しくも美しいメロディーは「リゼンブールの子守唄」なのかー、とか、それに歌詞がついたのは「トリシャの子守唄」なのか!とか。
よく使われるドキドキする感じのこれは「真実の螺旋」、この怪しげなメロディーは「潜む」かー、とか、タイトルをメディアプレーヤーに書き込みながら英和辞書ひいてワクワクしています。
「全は一、一は全」は、千住さんには、こんな美しい旋律なんだ…とか。
盲目の錬金術師の曲が「Happines」ってつけられてて、うわー!って思ったり。
重みのある豊かな旋律が多いです。
最初の「鋼の錬金術師のテーマ」は不安感と期待を掻き立てる重厚な楽曲。あの全編夜景のオリジナル1話で朗々と鳴ってた曲です。
これが鋼の「テーマ」かと驚きました。
重厚なストリングスで奏でる千住さんのイメージは、私とぜんぜん違う。
わー、千住さんは鋼をこんな風に感じているんだ~って、音楽だけで聞いて、初めて感じました。いやー面白いなあ!
「HOME 丘の上の家」は、軽くて優しい曲。ああ、かつての家はトリシャの思い出で、今のHOMEはロックベル家なんだな、とか。
最後の「序奏 兄弟の絆」は希望に満ちた美しい曲。テーマの重さと対照的。鋼の重さと兄弟の未来が、こういう曲で描かれるんだーと、うるうるします。
締めの「LET IT OUT」は大好きなイントロがカットされてるのが残念!あれは、あのイントロあっての福原さんの大らかなぬくもりある声なんだよう~。
ジャケットは、私はこのエド大好きだけど、こういう、自由な感じにエドが描けるようになったFAスタッフを喜ばしいと思うけれど、でも、この曲にこのジャケは、軽すぎるなあ、と思う。
私だったら…なんて言うの、すっごいおこがましいけど、でも私だったら、ここ、草薙の背景絵にする。
キャラ無し。
音楽は背景のように、物語の空気を作っていくものだから。そしてそれ単体でも、鋼とまったく切り離しても美しいものだからさ~。
それなら、アニメ絵なんて恥ずかしい、って思う人も買いやすいんじゃん?
けどそれだとアニメ的需要は無くなっちゃうか~
千住氏のコメントが、真面目な音楽のと同じに(いや鋼も真面目だが)、硬くてびびった(笑)
さらっと、二回目のアニメ化とか、前作の音楽に対するイメージが「皆様の感覚にしみわたっていることは承知の上で」とかも書いてらして、何気ない振る舞いは自分に自信がある人こそだな、とか。自分を信じられる人は強いです。
作品については、「生と死、科学と医学、後悔と挫折、希望と勇気、戦争と平和、人と獣、人類のタブー、不老不死、創造と宗教」「人間の根源のテーマ」
…うん。深い。
たかが少年漫画だっつーに、なんつーもんを描いてるんだ、鋼。
「トリシャの子守唄」と「賢者の石」は歌詞がついています。ラテン語だそうです。そろそろどこかに訳が出てると思うから、時間できたら探しに行こう♪
そして!
まだCDを買ってない、あるいはレンタルして聞こうかな、と思っている原作ファンかつFAファンのあなた!
読むべきは、ジャケ収録のコメント以上に、今月のアニメ誌ニュータイプの千住明インタビューだ!
「実は今、各国に出かけるたびに、その国で翻訳された『鋼の錬金術師』のコミックスを買ってきています。そのうち世界中のバージョンを混ぜて全巻そろえる予定です(笑)」
うぉう!!!
一流の人は誰もがその作品に正面から向き合い全力で理解する。どんな作品だって係わる人が自作を誉めるのは当たり前だ。それは宣伝とかじゃなく本当に作品を愛しているからだ。
しかし。
仕事として愛する、以上に、千住さんはハガレンを楽しんでくれた!!
だって仕事じゃ言わない、リップサービスでも言えない。「今」「買ってきています」「全巻そろえる」
やったー!やったー!うれしいなー!!!
これほどジャンルを跨いだ一流作品に触れてきて、すごいキャリア持ってる人。
「この地上で恒久的に耐えうる楽曲を作りたい」と言えちゃうくらいの人。
そんな人が、私人として、鋼を面白いと思ってくれる。
やーん、うれしいーv
千住さん、鋼を好きになってくれて、ありがとう!!!
千住さんのサントラ、私も買ってきました。そして私も、英和辞典を首っ引きで調べました! (ついでに、字の小ささにも苦労しました・笑)
「トリシャの子守歌」「賢者の石」の歌詞はラテン語なんですか! ありがとうございます
。まぁ、「子守歌」の方は、最初は、「静かに眠っている愛しい子供達」みたいな内容っぽいなぁと似たような英単語からアタリをつけたんですが、どなたか早く訳してくださればいいですね(←あくまで他力本願)。
あ、曲名の一つ、「真実の螺旋」は「真理の螺旋」の方がよくはありませんか?(私の英語力はいい加減です…)
それにしても、千住さんの音楽は、重厚で本格派でした。
前作大島さんの音楽は、映像とピッタリ合っている、もう、流れるような自由闊達さと抒情性があって好きでしたが、千住さんの「あくまでも正統派」的な真っ向勝負みたいな作り方もいいですね(ものすごく偉そうな言い方…)。
そして、そうですか、NTにそんなことをおっしゃっていたんですか、千住さん。それはぜひ買ってこなければ!と改めて決意いたしました。
で、私も最後に一言。歌猫さま、いつもいろいろなご感想・ご解説、そしてご紹介、ためになります! 「歌猫さま、鋼を好きになってくれて、ありがとうございます!」
重厚ですよねー!
私、このBGMをあわせるの、三間さん大変だろうなあ!とか思っちゃう(笑)だってどーんって大きいから、使いまわしがきかなさそう。もちろん、ここぞ!という場面ではぐわーっと盛り上げてくれるんですけれども。
1クールの頃にBGMがうるさいと文句が出てたけど、うるさいというより、合わない、だったんだなーって思います。1話のコンテ見て曲作ったそうだけど、1話って別物じゃないですか。2話以降のコンパクトな作りとこの曲は、なんか違う(笑) 最近はバッチリですけどね!
truthは真理だと錬金術に限られちゃうけど、謎解きとかの部分もあわせれば真実でもいいのかなーと。どうでしょう?
NT、ぜひ買ってください!荒川弘先生のコメントも載ってるし!(1行だけだけど)
こちらこそ、いつもありがとう~v
僭越ですが、気になったので一つ。
「リゼンブールの子守唄」ですが、旋律は最初がビオラ、途中からヴァイオリンにバトンタッチ、後ほど2つの旋律楽器によるユニゾンになっています。最初の「ミ」の音は、ヴァイオリンで出せる最低音より下なのですよ。音色もあの音域に最も適した、ビオラらしい音です。ヴァイオリンであの音域を出そうとすると、ものっそい気合の入った音になっちゃうんですよ(笑)。中々旋律をもらえないビオラにとって、かなりオイシイ曲なんですねー。
初めてコメントします、yamaです。
私もサウンドトラックを購入しました。
千住氏の音楽は昔から大好きでしたが、今回の作品はより特別なものになりそうです。
千住明の持ち味が最大限に発揮された一枚だと思っています。
私の特に好きな曲を挙げると、メインテーマは言わずもがな、
「壁の向こう側」
「前進(Next Chapter)」
「第五研究所」
…です!(暗い曲ばっかり 笑)
歌猫さんはどうですか?
Happinesとレクイエムが同じメロディ?!びっくりしてサントラ聞き返して、わー同じだ~!と感動してるうちに時間切れになって…コメレス遅くなってごめんなさいっ!教えてくれてありがとうv
すごい…深いなあ。真理を追い求めるのを止めたときが錬金術師の死だ、と、ホークアイ師は言っていたけど、だから盲目の錬金術師は錬金術師としては死んでいて、しかしそれが彼の幸福だ、とか、そういう意味合いもまた含んでいるのかしら…。
リゼンブールの子守唄の、バイオリンとビオラの役割も教えてくれてありがとう!
ほんとだー。最初の旋律は右から聞こえてくる。
ビオラって、女声のアルトですよね。ソプラノと比べると地味だけど、温かいふくよかさ(あるいは深い迫力)を持ってる。
そんで、左からバイオリンの明るめの音色が来て、ユニゾン。うわー素敵。
何でも、知識があるともっと楽しめるんですよね~。ありがとうーv
yama様こんにちは!初めまして!
「壁の向こうへ(困難を越えて)」、私も好き!最初、拍の取り方が遅いのがいいですよね。打ちひしがれていたのが、すこしずつ顔を上げ、決意を深めて、そして立ち上がり前へ歩みだす。一曲でドラマだなあって思います。
でも一番好きなのはやっぱり、「序曲 兄弟の絆」ですね。映画音楽っぽい、希望に満ちた、広々とした風景に明るい光が差す感じ。
あとHOMEの2曲も好き。帰り道はなんとなくうきうきしてて、ロックベル家では優しく楽しい、憩いの時間を過ごすんだろうな、って。
ふふふ、兄弟中心で聞いちゃいます。エドで聞いて、それからアルで聞くの。同じ曲でも二人それぞれ表情が違って、自分の脳内なのに面白いなあ、なんて。
このアニメの存在位置をよくわかっている人だなぁと思いました。何度もスタッフと打ち合わせを重ねたのだろうと思います。
そして、本当に、自分に自信があって、技術も備わってる人は、前作がどーのこーのとか、関係ないというか、動じないんだな、と思いました。この方のお人柄っていうのは、まだよく存じないのですが、少なくとも音楽に対しては器の大きい人だなぁ・・・と思います。
ニュータイプインタビューつきですか?!最近アニメ誌からは遠ざかっていましたが、それは買わねばー!
あの。アニメ感想拝読しております。ありがとうございますっ!観てくれて、ありがとうっ!
>自分に自信があって、技術も備わってる人は
うんうん。
「芸術」と「大衆芸術」の違いって、つまり「歴史と対峙するか」「今と対峙するか」の違いなんだなあ!って思いました。千住氏は今世界中で流れている音楽の中の自分の位置、だけでなく、バッハやモーツァルトやそういう歴史上の音楽の中の自分の位置、を、考えている人。そういう、すごい高い視点(己にとってはものごっつう厳しい視点)を取れる人だから、ミチルさんも自分も、歴史から見ればちっぽけだけなものとして相対化できるんだろうね~。
だからこそ!そんなどーんと高い視点を持ってる人が、荒川弘のマンガを面白いと思ってくれる!そこがもうもう、嬉しくて嬉しくて…!!
サントラ聞いてからアニメ観ると、音楽が具体的に何を歌っているか聞こえて、また面白いです!ほんっと、たかがアニメがこんなに色々な楽しみ方ができるなんてv 幸せーv