牛熊日記

趣味や関心事を中心に日記をつけてみます。

日本の格付会社もついに日本国債を格下げか

2011年11月30日 16時34分16秒 | 日記

ムーディーズやS&Pという格付会社による、日本国債の格下げはニュースなどでも報じられていたが
実は日本国内の格付会社による日本国債の格付けは、最上位のトリプルA(AAA)のままであったのをご存じであろうか。
その日本の格付会社のひとつ株式会社格付投資情報センター(R&I)は、
日本の発行体格付をモニター(格下げ方向)に指定すると発表した。
つまり日本国債を格下げするぞ、との宣言?とも言えるものである。
R&Iの発表によれば、「年内に新たな格付を公表する。格下げする場合も、その幅は 1 ノッチにとどまる可能性が高い」そうである。
つまり今回、日本の外貨建て・自国通貨建て発行体格付けAAAを引き下げ方向のレーティング・モニターに指定し、
特別な事情が発生するなどしない限りは、年内、つまり1か月以内に日本の格付けを1ノッチ引き下げる可能性が高いということになる。
国内の格付会社も、ついに自国の国債の格付けを引き下げるということは、大きな出来事と言える。
ただしR&Iは以前に日本国債の格下げの可能性を指摘するなどしており、
債券相場そのものには、いまのところ大きな影響は出ていない。しかし、ひとつの象徴的な出来事ともなる。
ただ、明日は10年国債の入札も予定され、なぜこのタイミングでの発表なのかという気もしなくもない。
しかも月末の発表というのも何かしら理由があるのであろうか。そういえばムーディーズなども月末に格下げを発表することも。
そして、今回の発表は債券先物の大引けを待ってということでもあったようである。

信用不安を自ら起こしてどうする

2011年11月29日 15時57分49秒 | 日記

自分でテレビに出ておきながら(ほんの少しでしたが)、文句を言う筋合いはないといわれそうだが
いまだにテレビに出ている政治家や大学の教授が、
日銀による国債引き受けで金をばらまけば、デフレが解消し問題が解決すると言っているらしい。
また、日本国債はどれだけ増発しようが、国内資金で吸収できるので問題ないと唱える人もいる。
欧州の信用不安は他人事で日本には関係ないと言うのであろうか。
日本の国債が国内資金で賄えるのはそろそろ限界に達しつつあることは自明の理であり、
それがあと10年持つといった保証はまったくない。
増税などしなくても、日銀が国債を引き受ければ問題なく、ついでに物価も上昇するというのは
非常に危ない賭というよりも、破滅的な結果が待っている最悪の政策である。
仮にいま政府・日銀が、今後発行される国債のほとんどを日銀が引き受けると宣言すれば
その時点で、日本国債には急激な売り圧力がかかり、長期金利は一気に急上昇しよう。
欧米そして日本で、なぜ中央銀行による国債直接引受が禁じられているのか
その理由がわからないという市場参加者がいるとは思えない。
手元にある国債の価値が目減りする前に我先にと国債を売却してこよう。
そうなれば、日本でもイタリアというよりもギリシャ同様の悲劇が起こりかねない。
国債の発行も流通もなにもかもが、信用の上に成り立っている以上、
その信用が壊されれば、これまでこつこつ築き挙げてきたものが一気に崩壊する。
そういったことをメディアは正確に伝えることも重要なのではなかろうか。

久しぶりのテレビ出演で訴えたかったこと

2011年11月28日 19時13分36秒 | 日記

27日のフジテレビ、「新報道2001」の冒頭に、ちょこっと出演(ビデオ)させていただいた。
twitterやFacebookにて告知させていただいたので、見ていただいた方もいらっしゃった。
ただ、予想はしていたが、出演時間はほんのわずかであった。
そのためのビデオ撮りは1時間以上かけていたのだが。
しかも、担当ディレクターにはわざわざ都会から離れた我が家までお越し頂いたのである。
もう少し気の利いた台詞、ではなく受け答えができなかったものかとも反省。
しかし、すでに四半世紀前の出来事を思い出すのもなかなか大変なのである。
タテホショック時は確かに債券ディーラーとしてバリバリ相場を張っていた。
89回債主体のディーリング相場はピークアウトしていたものの、まだ余韻はあった頃でもある。
しかし、このタテホショックでさらに債券ディーリングが縮小していったことも確かであった。
今回のインタビューで一番訴えたかったのは、何かのきっかけで相場の地合が変わることである。
ドイツの札割れ後の動きもひとつの典型であり、円債もやはり動きが変わった。
ただし、今回の日本国債の下げ相場は信用不安が背景というより、テクニカル的な要因が大きいと思う。
しかし、今後、何かのきっかけで日本の信用不安が突如高まる懸念は十分にありうる。
そのあたりを訴えたかったのだが。また、どこかでそんな話をする機会があればと思う。

週刊エコノミストの特集

2011年11月21日 17時35分39秒 | 日記

今週の週刊エコノミストの特集は、「欧州発 国債ドミノ暴落」である。
http://mainichi.jp/enta/book/economist/
今回の国債の特集でも、「1カ月で1割以上急落したイタリア国債の先物価格」との記事を書かせていただいた。
欧州のソブリン危機はすでにイタリアやスペインに及び、一般のニュースでも取り上げられるなど
かなり注目されているだけにタイムリーな特集ではないかと思う。
今回、私はその欧州での国債先物に関して書いているが、
読んでいただき、感想などいただければうれしい。

夜明けのスキャット

2011年11月17日 17時40分54秒 | 日記

欧米で、由紀さおりがブームだとか。
由紀さおり&ピンク・マルティーニの「1969」というアルバムが欧米でチャートを席巻しているとか。
由紀さおりといえば、紅白でお姉さんと童謡を歌っている歌手との印象の人が多いかもしれないが
1969年に発売されたレコード、「夜明けのスキャット」が大ヒットするなどヒット歌手でもある。
特にこの「夜明けのスキャット」がラジオで流れたときは、まさに旋律が走った。
たしかこれがTBSラジオの番組のオープニングで流れされた当初、歌っている歌手を明かさなかったような記憶がある。
それが由紀さおりと明かされて、童謡歌手時代を知っている人は驚いたようであったが
当時11歳の私は私は誰だこの人、といった印象であった。
しかし、ほとんど歌詞のないこの歌は非常に新鮮でもあり、大きなヒット作となった。
その「夜明けのスキャット」を含む1969年に流行ったブルーライト・ヨコハマなどを由紀さおりが歌い
演奏はピンク・マルティーニというジャズ・オーケストラというアルバムが欧米でヒット。
日本でも輸入盤で売れているとか。久しぶりに「夜明けのスキャット」が聞きたくなった。

TPP48?

2011年11月12日 19時22分06秒 | 日記

残念ながら今年の流行語大賞の候補に入らなかったTPPだが、
今朝のテレビでは街角インタビューで、TPPの意味を若者に聞いた答えに、
「人気グループ?」「韓流の新しいグループ名?」というものがあった。
とはいえ、新聞を読んでいれば嫌でも目に入るはずである。
私も高校生の次女にTPP参加に賛成か反対かを問われた。
当然、賛成だと答えたら、怪訝な顔をされた。
新聞報道では賛成論調が多いものの、テレビなどでは賛否両論を流している。
国会議員の間でも意見が分かれ、どちらかと言えば反対派の声が強いようだ。
次女も農業のことや医療のことが心配であるらしい。
関税を無くすという壮大な実験は、昔、欧州の方でもやっていた。
通貨まで同じにしてしまったら、一部の国の信用不安で壮大な実験にガタがきつつある。
しかし、国と国の障壁を無くしたことで、それぞれの国が衰退したとは思えない。
欧州の信用不安の高まりで、いまこそ国と国との関係が問われているとも言える。
日本が生き残りをかけるのであれば、閉じこもらずに門戸を開くべきではないかと思う。

イタリアの10年債利回りが7%台に

2011年11月09日 18時42分48秒 | 日記

ベルルスコーニ首相の辞任表明を受けて、イタリアの信用不安は一端落ち着くかなと思いきや
イタリアの10年国債利回りが7%超えた。
7%というのは、アイルランドやポルトガルが金融支援を余儀なくされた水準でもある。
ECBによるイタリア国債買いも入っているようだが、とにかく動きが速すぎる気がする。
そんなにイタリアの財政状態は悪くはないはずだが、
いったん信用を失うと怒濤のような市場の攻撃に晒されてしまう。これも相場の怖さかと。

給湯器設置の買い換え

2011年11月08日 19時14分31秒 | 日記

壊れた給湯器の買い換えについては、プロの方からのアドバイスもいただいたが
結局、ネットで検索してとりあえず大丈夫そうかなと思った湯ドクターというところにお願いした。
電話して翌日、さっそく業者の人が直接確認に来た。地元で請け負っている業者のようである。
そこであらためて機種の選定等を行って、最終的な見積もりを出してもらうことに。
値段は地元のホームセンターでの見積もりと比べて、やや割安とのイメージか。
在庫があれば3日後ぐらいに取り付けと言われたが、実際に予定日にその請負業者が取り付けにきた。
取り付け工事はおおよそ3時間程度で終了。これで給湯器の買い換えは無事に終了した。
湯ドクターの電話での対応等は問題なく、ネット上での評判通りであったかなと思われる。

市場の焦点がオリンポスからオリンパスに

2011年11月08日 13時23分07秒 | 日記

カメラメーカーというよりも、医療器具メーカーとも言うべきオリンパスの社名の由来は
ギリシャのオリンポス山(Mt. Olympus)から来ているそうで、
「世界に通用する製品を作る」という熱い思いが込められているとか。
しかし、その名前の由来の山のあるギリシャが財政赤字を粉飾していたことが欧州の信用不安を招く結果となったが
Olympusの名前を頂く日本の会社も、どうやら粉飾決算をしていたことが明らかとなった。
1990年代から有価証券投資などの損失を隠し、買収資金などを損失穴埋めに流用していたそうである。
そのような噂はすでに出ており、たしか先日の湯島のやきとん会合でもその話題が出ていた。
しかし、昔の飛ばしと呼ばれたような手法が、現在まで使えるのかが論点となっていた。
そのあたりは今後、明白になってくるのであろうが、
これによりギリシャと同様に、オリンパスそのものの信用は大きく毀損されよう。
いくらギリシャのように由緒ある歴史を有していようが、
いくら高度な胃カメラ技術を持っていようが、信用が失われればそれまでである。
そういえば今日の官邸メルマガは、国家の信用を守る責務というタイトルであったが、
信用を守ることがどれだけ重要なのかを、国のトップも企業のトップもあらためて認識すべきであろう。

なぜイタリアなのか、日本も他人事にならず

2011年11月07日 17時37分41秒 | 日記

ギリシャの次はイタリアだとして、今日もまたイタリアの10年債利回りは上昇している。
たしかに政治の不安定さは懸念材料ではあるが、
だからといってイタリアの財政の持続可能性がそれほど後退しているようには思えない。
しかし、国債利回りの上昇はそれによって財政を圧迫させることにもなりかねない。
欧州で起きているのは、「信用不安」と呼ばれるように、国の信用が不安視されている。
いまはユーロ圏の国に目が向けられているが、何かをきっかけに
日本の財政が不安視されてしまうと、それだけで日本の国債の利回りを上昇させかねない。
ここにきて日本の国民が、マスコミが連日報じているギリシャやイタリアの情勢を見て
日本の債務についても不安を強めてきているように感じられる。
漠然とした不安で留まっているうちは良いが、本格的な不安が強まると非常に危険な状態に陥りかねない。
市場は常に弱いところを突いていてくる。
ギリシャはとにかく、イタリアで起きていることはまさに他人事ではない。