牛熊日記

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「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」のご紹介

2012年11月21日 13時39分16秒 | 電子書籍
お知らせ

 11月22日(木)まで、書き下ろしの新著、「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」がキンドルストアーにて無料でダウンロードできます(23日以降は定価300円で販売されます)。

 この本では、世界的な超低金利時代にあり、その終焉を見据えての準備をする必要があるのではないかと思い書いたものです。ただ、もしも国債の日銀引き受けなどが行われてしまうと、むしろそれが危機の始まり担ってしまう懸念もあり、その注意喚起を含めて書いたものです。


「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」


 おかげさまで多数のダウンロードをいただいており、キンドルのランキング(無料)でベスト10に入っております(キンドルでの無料書籍は約1万冊といわれています)。

 19日にはキンドルの端末が発売されましたが、iPhoneやアンドロイドなどのスマートフォン、もしくはiPadなどのタブロイド端末でキンドルのアプリを入れるとキンドルの本を読むことができます。

 ぜひ、この機会に「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」をダウンロードいただき、電子書籍とはどのようなものなのか確認いただけるとうれしいです。


「超低金利時代の終わり」目次

第1章 歴史上希な超低金利が世界各地で発生した理由

1-1 オオカミ少年の物語
1-2 これから金利の話をしよう
1-3 いつから日本の短期金利は実質ゼロなのか
1-4 日本の長期金利が世界最低記録を更新した日
1-5 歴史上2%割れの長期金利は極めて希
1-6 危機の原点は米国の住宅バブルの崩壊にあった
1-7 リーマン・ショックによる日米欧の金融緩和
1-8 欧州の信用不安による日米欧の金融緩和
1-9 まだまだ続いた金融緩和
1-10 日米欧の金融緩和と超低金利の関係
1-11 ドイツの金利がマイナスになった理由
1-12 ショックの後遺症

第2章 超低金利時代終焉の予兆

2-1 変化の兆し
2-2 円安の兆し
2-3 2012年9月が日本の転機となった可能性
2-4 日銀のデフレ脱却への前傾姿勢
2-5 日銀の物価安定の目途の意味
2-6 米国の財政の崖問題
2-7 欧州問題の先行き
2-8 市場の潮目の変化を知るための事例
2-9 消費増税のタイミングと金利
2-10 日本の金融不安と欧州の信用不安の類似点

第3章 超低金利時代に慣らされてしまった日本

3-1 居心地の良い超低金利時代
3-2 デフレ脱却とはどういうことか
3-3 超低金利により助けられた日本政府
3-4 世界の債券市場が10年間で2倍以上に拡大
3-5 政治の動向に無反応な債券市場
3-6 メガバンクの国債売買益は過去最高水準に
3-7 財政の持続可能性の重要性
3-8 日本の債務残高はいくらなのか

第4章 超低金利の終焉で起きること

4-1 超低金利時代に終止符が打たれるか
4-2 2013年は日本にとって変化の年になる可能性
4-3 高橋是清の事例と本来学ぶべき事
4-4 リフレ政策による長期金利の上昇
4-5 長期金利2%程度までの上昇の可能性
4-6 長期金利の上昇と財政への影響

第5章 超低金利時代の終わりを危機の始まりにするな

5-1 中央銀行による国債引受が禁じ手である理由
5-2 日本で日銀による国債引受が禁じられた理由
5-3 禁じられた日銀の国債引受の例外
5-4 日本国債のデフォルトはあり得ないのか
5-5 ソブリンリスクとは何か
5-6 国債の損失額と7%という分岐点の意味
5-7 危機に備えた防衛方法



キンドルストアーへの自分の電子書籍のアップ

2012年11月04日 08時58分22秒 | 電子書籍
自分で電子書籍を出すためのポイントとなるのは、コンテンツそのものと「ePub」か。

コンテンツについては、ブログなどを書いている人ならば、何かしら書きたいもの、書きためたものはあるのではなかろうか。
これまでなら、こんなコンテンツは本とかにはならないよ、と思っていたものでも電子書籍ならば出版は可能になる。

ただし、キンドルストアでも一応、審査がある。

これまでの紙の本を出す際には、まず出版会社の編集者に関心を持たれて、
目次等を作成し、それが出版会議にかけられ、そこで本で出すことが決定される。
そもそも編集者の目にとまること、さらに会議で出版が決定されることというのはかなり高いハードルである。

これに対して審査はあるとはいえ、キンドルストアのハードルはそれなりに低いと思われる。
ただ、どのような審査基準があるのかはわからない。
何といっても日本でのキンドルストアーは開店したばかり(だから今がチャンスと言えるかも知れない)。

ePubについては前回触れたが、ホームページを作れる人であれば、自分でも作れる。
無料ソフトの「Sigil」などもぜひ試してほしいし、いろいろと手段もある。

今回はePub変換もできたとして、キンドルストアーへのアップの仕方を説明したい。

日本でもパブーなど電子書籍を扱う電子書店はすでにいくつもあるが、キンドルストアーには大きな利点がある。
もちろん知名度とか米国などで電子書籍の普及に貢献したという実績もあるが
何といっても、日本でもパソコン利用者の多くがすでにアマゾンでアカウントを持っているという事実である。

つまり、アマゾン以外の電子書店では新たに自分のアカウントを設けなくてはならず、それは少し面倒。
クレジットカードなどの情報はあまりあちこちに晒したくないというのもあろう。

しかし、その便利さでアマゾンのアカウントを持つ人はかなり多いはず。
アカウントを持っていれば、キンドルストアの電子書籍をまさにワンクリックで購入できる。
いままさに普及が進んでいるスマホやタブレットでも、すでにアマゾンのアカウントを持ち
キンドルのアプリを組み込めば、すぐにでも電子書籍は購入できる。

しかも、ここにきてネクサス7やiPad miniなどの7インチ端末が販売され売れ行きも好調のようである。
また、専用端末としてもまもなくキンドルそのものも販売される。
koboやソニーの電子書籍リーダーなども出ているが、日本で電子書籍の読める環境が急拡大するのは、まさにこれから。
その中にあって、すでに顧客の取り込み実績のあるアマゾンが、電子書籍でも先頭を走るものと予想される。

実際にキンドルストアーに自分の下記書籍をアップしたところ、売れ行きのペースが全く異なった。
このあたりがキンドルストアーの強みであると実感した次第。


「マネーの歴史(世界史編) [Kindle版]」


「マネーの日本史 [Kindle版]」


そのキンドルストアーへの自分の電子書籍のアップロードの方法であるが、
まずは下記のAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングのサイトを開き、
Amazonアカウントを使用してサインインすること。
https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/signin


そのあとは自分の銀行口座の入力等があり、そのあたり画面の指示通りの入力をする。

本のアップロードには、「ePubの原稿」と「表紙画像」が必要になる。
表紙画像については大きさ等の制限はなさそうだが、これは他の電子書店の注意書き等が参考になるかもしれない。
これについても具体的にはご自分で試行錯誤してほしい。必要ならばアドバイスはするが。
(ただし、上記の私の本の表紙を見てからにしてほしい。これは私が試行錯誤して自分の撮った写真から作ったもの。今後は美大に通っている長女に表紙画像は依頼する予定。いずれ表紙画像の製作を請け負うこともできるかもしれない)

本の登録の際の画面では、ドルベースでの値段も入れるなどしなければならないのが、ちょっと面倒。
このあたりまさにグローバル企業。
これはつまりあなたが英語で原稿を書けるのであれば、全世界のキンドルショップでの販売も可能になると言うことか。

登録が済めば、承認に移る。翌々日あたりにはメールで承認された旨の連絡がくると思う。
そのときにはすでにキンドルストアにあなたの本が並んでいるはずである。

iPad miniの発売、そしてまもなくキンドルの端末も日本で販売される。
今年は、本の楽しみ方が日本でも大きく変化する年になる可能性が非常に高い。
7インチのタブレットの購入者にとり、その使用目的にはかならず本や漫画の購読は入っているはずである。
このチャンスを生かさない手はない。


あなたも無料で電子書籍を出版してみませんか

2012年11月03日 07時57分11秒 | 電子書籍
何となく怪しいタイトルとなってしまったが、何かの勧誘とかではないので念のため。

自分で試行錯誤しながら、電子書籍をキンドルストアで出版できたので
その記念も含めて、電子書籍なるもの作り方についてまとめてみた。

まず、10月に日本でも開店したキンドルストアに並ぶ私の電子書籍を確認してほしい。


「マネーの歴史(世界史編) [Kindle版]」


「マネーの日本史 [Kindle版]」


せっかくなのでお買い求めいただけるとうれしいが、試し読みだけでもしてほしい。

ここで早速、問題が起きている方がいるかもしれない。
そう、この電子書籍はいわゆるパソコンで読むことは前提とされていない。つまり簡単には読めない。
正確には電子書籍を読めるソフト、もしくはプラウザのFirefoxであればアドインを組み込めば読める。

ただし、いまのところ基本的には電子書籍は、iPadやアンドロイドなどのタブレット端末で読むことを前提で作られている。
iPadやiPhone、もしくはアンドロイドのタブレットやスマホがあれば、
キンドルのアプリを組み込めば、キンドルストアの本を読むことが出来る。
ほかにも電子書籍を読めるアプリが存在しているので、それを使うと読むことができる。
できれば一度、手持ちの端末を使って試してほしい。

自分の原稿があれば、意外と簡単に電子書籍化はできる。
つまりあなたも原稿があれば、それを本にして出版ができる時代になったのである。しかも無料で。
本を出すには、これまでは敷居がたいへん高かった。
このため自費出版という手段もあった。これは本の制作費とかを自分で負担して本を出すものである。
電子書籍での出版は、自費出版の自費の部分がいらなくなったものと考えていただいても良い。

それではさっそく、電子書籍の簡単な作り方についてご説明したい。

まず材料となるのが原稿である。これは各自用意していただきたい。
内容や分量の目安等聞きたいことはあるかもしれないが、もちろんある程度は分量が必要ながら特に制限はないと思われる。
レポート用紙1枚とかでは本にはならないので、多少の分量は必要。

ちなみに私の電子書籍の元原稿は、それぞれワードでA4サイズの50ページほどである。
電子書籍化した原稿は以前、本になったがすでに絶版となり、出版社にも念のため確認を得て使ったものである。
もちろん内容はチェックし、あらたに更新したものであり、いわばこれもリサイクル活動の一環であるかもしれない。

とにかく原稿は自分で書いた物を用意してほしい。
書く際はワードでもテキストファイルでも良いが、使うのはテキストファイル形式となるので、
もしワードで書いたら、適当なテキストファイルにコピペして保存したものを使う。
出版社で出すのと違い、編集者などのチェックが入らないので、自分で原稿チェックをしっかり行うことも重要。

電子書籍は、ワードやテキストのファイルをそのままアップするものではないことも知ってほしい。
だからパソコンで簡単に読めないのである。

電子書籍のファイルは、「ePub形式」のものが一般的である(端末等によりいろいろ種類はある)。
またPDFファイルも多い。これならばパソコンで読めるが、キンドルストアなどでは出版できない。
そこで、まず必要なのは原稿のテキストファイルをePub形式に変換することである。
これが一番重要かつ、やっかい。
ある程度、HTML、つまりホームページを自分で作成できるような人は簡単にできるみたいである。
それなりに簡単なプログラムを書く、みたいなことになるのでちょいと面倒。
もちろんお金を出して、ePub製作用の専用ソフトを買う手もある。
また、Sigilなどの無料ソフトで作る方法もある。

しかし、それよりも電子書籍の書店のサービスを使うのが、まずは手っ取り早い。

私が最初に電子書籍を出したのは、パブーであった。ここでも上記2冊の本が売られている。
このパブーでは、なんと電子書籍を作る機能が備わっているのである。
それでePub形式にしてくれるのである。

ただしこのサービスは、キンドルストアにはない。
キンドルストアはePubをもってこいという格好となっている。
つまり別途、ePub方式のものを作っておかないとキンドルストアにはアップはできない。

そこで、電子書籍なるものに慣れるためにも、パブーなどでまずは登録するのをお勧めする。
パブーでの電子書籍の作り方は、パブーのサイトで登録すれば説明もある。
ちょっと試行錯誤が必要になるかもしれないが、解説もあるのでここでまず電子書籍を作ってみよう。

電子書籍については表紙を別途用意する必要があるが、
パブーでは表紙画像エディタが備わっているので、画像等がなくても作れる。
「マネーの日本史」はその表紙画像エディタを使ったものである。

パブー版「マネーの歴史(世界史編)」
パブー版「マネーの日本史」

パブーはkoboとも連携しているので、koboでも出版可能である。
http://p.booklog.jp/

いきなりキンドルストアーというのは、ちょっと敷居も高い。
このため、まずは「パブー」や「e文楽」などを利用して、とにかく自分の電子書籍を作ってみるのが近道と思われる。