野田首相はいったい何をやろうとしているのか。
消費税率の引き上げを含む社会保障と税の一体改革は後には引けないものであるはずなのに
年内に終えるはずの素案の政府・与党のとりまとめは、年明けにずれ込むこともあり得るという考えを示したそうである。
民主党内部での反対派が多いのは当初からわかっていたはずであるが、戦術に失敗しているのか。
さらにここにいたって、八ッ場ダム建設継続やら、整備新幹線の未着工3区間の着工方針も明らかにされた。
民主党のマニフェスト云々はさておき、とにかく財政再建には、それなりの歳出削減も行わなければならないはず。
少なくとも、あれだけ民主党が批判していたハコモノ行政も再開するようでは、
財政再建を本気でやろうとしているのか疑問も感じる。
これは増税反対派を取り込むためなのか、それとも内閣支持率の回復を図ろうとしているのか。
二兎追うものは一兎をも得ず、ということわざがあるが、
箱から人へが、箱も人も、というのは納得できない。
このままでは、内閣支持率はさらに低迷し、
前任者、いや前々任者、いやいや党は違っても、前々々任者、前々々々任者、前々々々々任者、
と同じような轍を踏みそうな気配になってきた。
野田さんには少し期待をしていただけに、ここにきての迷走ぶりにはちょっと落胆している。
今頃、気がついたのかとのご批判も受けそうだが。