牛熊日記

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国の情報収集能力

2011年12月19日 18時14分23秒 | 日記

北朝鮮の最高指導者、金正日総書記が17日、現地指導に向かう列車の中で急性心筋梗塞で死去したと報じられた。
北朝鮮が朝鮮中央テレビは午前10時に、正午からの特別放送を予告していたが、
このタイミングでは何が発表されるのかは明白ではなく、
実際に朝鮮中央テレビが報じるまでは国内のマスコミなども事実関係は掴めていなかった。

そして韓国のイ・ミョンバク大統領は17日から18日にかけてシャトル外交の一環として来日しており、
どうやら韓国は金正日総書記死去を事前には把握できていなかったようである。
米国も情報を入手していれば、日本はとにかく韓国には伝えていた可能性があり、米国も把握していなかった可能性がある。

ただし、中国については、ある程度の情報を入手していた可能性はあろう。
ちなみに野田佳彦首相が25~26日に予定している中国訪問に関しては変更はないそうである。

北朝鮮という閉ざされた国の内部情報を入手するのは、かなり困難を極めようが、
今回のことで日本はさておき、韓国・米国でも情報を入手していなかったとなれば、
国による情報収集能力にはかなり限界があることも伺える。

もちろん米国などはその実際の情報収集能力を明らかにさせたくはないため、
知っていたとしても知らぬふりをしている可能性はある。

しかし、金正日死去の日に韓国大統領が来日していたという事実からは
情報収集能力の高さを隠していたというより、情報は得ていなかった可能性が高そうである。