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【日本の疲弊-55】 福島原発トリチウム排水問題について

2023年07月10日 | 日本の経済

【トリチウムとは】 三重水素のこと 以下NHKニュースより抜粋

汚染水に含まれている放射性物質の大半はALPS(多核種除去設備)と呼ばれる専用の設備で除去されますが、取り除くことが難しい「トリチウム」など一部の放射性物質を含んでいる水を「処理水」と呼んできました。

福島第一原子力発電所にたまる処理水を、薄めて海に放出する計画の安全性を検証してきたIAEA=国際原子力機関は、放出に対する日本の取り組みは国際的な安全基準に合致しているとする包括的な報告書を公表しました。

 

以下は処理水放出に関する賛否両者の意見と私の所感です、どちらの意見が正しいか?

2023-8-24 処理水放出は開始されました

 

●アルプス処理水の排水は問題ないという意見 By青山繁晴 他 原発賛成派

  ・アルプスでは処理しきれないトリチウム(三重水素)は自然界に多く存在する

    所感:飲み水に含まれるトリチウム濃度まで希釈するからOKと言いたい模様

  ・世界のトリチウム処理(海に流す)の量は福島原発よりはるかに多い(フランスは福島の500倍) 

    所感:世界の排出処理水と福島事故後の排出処理水との核種濃度差を議論すべき

  ・71%の再浄化必要汚染水は、再浄化除去し且つ事故前のトリチウム基準以下に希釈して流す

    所感:トリチウム以外にも約210の核種(放射性物質)が存在する

       アルプスで浄化可能な核種は62種類 

       再浄化後に計測するのは30各種 残りは計測しないのに大丈夫!と言えるのか?

       つまり、再浄化して多くの核種総和を基準値以下に可能か?疑問である   

       国会答弁では「残りは数値が低いから計測していない」と言っている → 疑われても仕方ない              

  ・IAEA基準に合致

    所感:全核種の濃度を測っていないのにIAEAは合格出していることが疑問

       IAEAは原発推進団体である、原発反対団体の計測合否を伺うべき 

  ・漁協との話し合い(条件)に基づいて海洋放出する

    所感:漁協と話し合った条件が両者異なるから反対運動が起きている

       漁民の子々孫々に渡って安全なのかどうかが疑問

  ・トリチウム希釈を行わなくても、海洋放出すれば海洋濃度になる

    所感:まさに暴論 漁協から合意得られるものではない 

       ならばアルプスなどで浄化しなくても海洋に放出すれば薄まって基準値以下になる

  ・処理水の放出反対運動が風評被害を生んでいる

    所感:放出反対運動はマスコミだけではなく地元の漁業関連者も含む

       ならば地元の漁業関連者は自ら風評被害を広げて自ら苦しんでいることになる---暴論  

 

●アルプス処理水(汚染水)の排水は問題有るという意見 By小出裕章他 原発反対派

  ・広島原爆の恐ろしい話

    所感:広島原爆での被爆と同じと言いたいのか?論点ずれ

  ・100万KW級原発で使用されるウランは広島原爆の1000倍

    所感:論点ずれ

  ・福島原発事故による放射能大気拡散は広島原爆の168倍

    所感:ALPS処理(十分ではない)を行っている 論点ずれ

  ・処理水の中にはトリチウム以外の放射性物質が基準値以上に含まれている(71%が再浄化必要)

    所感:再浄化するとの意見は無視か? 

       つまり再浄化の問題点を科学的に主張すべき

  ・トリチウムは事前消滅を待つしかない(半減期は言わない)

    所感:世界の海洋放出基準を無視している 消滅迄待つ必要はない

       基準値以下になるまで待つ・・・が正論ではないか? 

  ・現在タンクには1920兆ベクレル

    所感:論点ずれ

  ・漁協との約束を守っていない

    所感:東電と意見相違

  ・海洋放出は海外から批判されている(中国、韓国)

    所感:日本の処理水、中国韓国の冷却水との違いを知っての批判か?ならば納得

  ・2023-6月 原発港湾内で基準値の180倍汚染の魚が捕獲 2022年にも捕獲全量出荷停止。

      所感:地元漁民の苦労は絶えない

  

 

 

【世界のトリチウム年間処分量】

経済産業省が出している下の棒グラフは十分に精査する必要がある。福島第一原発の処理水と他の国が出している処理水を比較しているが、これはナンセンス。理由は以下

・福島第一原発の処理水 --- 事故を起こしたのだから210の核種をアトラスで浄化したもの

・他の国の原発の処理水 --- 事故を起こしていないのだから多くの核種は含まれていない(冷却水と言うべき)

因みに事故前に福島第一原発が出していた冷却水中に含まれるトリチウムは350兆ベクレル

 

【原発別の世界のトリチウム年間処分量】

 

 

【今になって問題視されるのは何故か】

処理水は2023年6月29日現在でおよそ134万トンあり、敷地内に設置されている約1000基のタンクで保管されています。タンクの容量は約137万トンで、今は保管できる容量の98%まで使っていて、東京電力は今のペースで汚染水が発生し続けると来年(2024年)の2月から6月ごろに満杯になるとしています。そこで海に排出しようというもので、トリチウムに汚染された水を垂れ流すことに対する問題が高まっている。

しかしトリチウムは飲料水にも含まれ、日本の雨水には年間220兆ベクレルが含まれていることを考えれば、22兆ベクレルのトリチウム処理水を輩出するのは何ら問題ないというのが原発推進科学者の見解。反対派の科学者の意見も加味すべき

事故発生後10年以上経過した現在でも、1000基のタンクが設置されている状況を見れば、上述の専門家の意見は受け入れがたいというのが地元民の意図するところなのでしょう。たとえ問題がないにしても、初動操作を間違え、問題を先延ばしにしてきた東京電力の責任は大きい。またこのような時こそ政府は動くべき

今度永久に処理水問題、廃炉問題など考えなければならない。従って原発建設への人財投資・技術投資以上に廃炉に関する投資が必要なのは明らかである。しかし政府は全くこのような将来投資は考えていない。愚かである。

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