ピーテル・パウル・ルーベンス1577-1640はバロック期のフランドル画家。メディチ家のマリー1575-1642(フランス王アンリ4世の妃でルイ13世の母)に捧げたマリー・ド・メディシスの生涯は有名で、ルーブル美術館の一室に飾られている。
【フランダースの犬】 英の女流作家ウイーダ1829-1908が描いた「フランダースの犬」はフランドル地方・今のベルギー・アントワープでの物語。老犬パトラッシュと少年ネロがクリスマスの晩に聖母大聖堂のルーベンスの絵「キリストの降架」の前まで入ることができ、翌朝凍死する・・・というもの。南ベルギー(フランス:カトリック)出身の少年ネロは北ベルギー(オランダ:プロテスタント)でいじめられた末の年末である。
1608年 カラバッジョの影響を受けて帰国
1609年 結婚
1611年 キリストの降架制作 1614完成(3連祭壇画)
キリストの降架は「キリストの血により人類の原罪が贖われる」という意味をもつ絵画であることから、この物語は完結する。因みに「フランダースの犬」はベルギーではまったくはやらなかったが、何故か日本で大ブームを巻き起こした。はっきり言ってルーベンスの原罪の意味など知るはずのない日本でのブームは不思議としか言いようがない。
「三美神」@1635
ギリシア神話の3人の女神カリス(アグライア、エウプロシュネ、タレイア:アプロディーテーの侍女)
ヘーラー(ゼウスの妻)、アテーナー、アプロディーテーを指すことがある
「エレーヌ・フールマンの肖像画」@1630
エレーヌ・フールマン1614-1673はルーベンスの2番目の妻
結婚当時ルーベンスは53歳なので37歳年下の妻 10年間で5人の子をもうけた