goo blog サービス終了のお知らせ 

平安時代中心の歴史紹介とポートレイト

古代史から現代史に至る迄(日本史/世界史)の歴史散策紹介とポートレイト

【日本の疲弊-34】 竹中平蔵の発言「菅さん、良いことたくさんやってるんですよ」

2021年04月06日 | 日本の経済

竹中平蔵氏は2021-10-2の対談の中で「菅さん、良いことたくさんやってるんですよ」という発言があった。その良い事とは次である。続けて以下に解説を記載したが、菅義偉は何もやっていないに等しく、次の選挙では落選確実なので、自民党は頭を挿げ替えた。菅義偉のブレインだった竹中平蔵の弁護は何も筋が通っていない。

1.デジタル庁を作った

2.カーボンニュートラル宣言をした

3.オリンピック・パラリンピックをやった

4.携帯電話料金下げた

5.福島第一原発の汚染処理水を放出した(目立たなかったけど)

6.高齢者の医療負担を2割に引き上げた

【解説】

これらの項目は良いことなのか??一般人から比べれば専門的な知識のある人物は、「良い面」「悪い面」の両方を論ずる必要があり、一方だけを誇張して発言するのは、権力を使って国民を誘導する「プロパガンダ」手法であることに注意する必要がある。

1.デジタル庁を作った :   作るだけなら誰でもできる。  そもそもデジタル庁に似た仕組みは前々から存在する。ところが、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも、きわめてIT後進国である。例を挙げれば以下が実態であり、事態は何もできないのに、デジタル庁を作ったことで「何でもできる」かのように言うのはやめましょうね。この問題は技術的なものではない。市町村等々の構造上の問題なので、菅義偉が悪いわけではないし、菅義偉ができるものでもない。

   ①コロナワクチン接種券というアナログ手法  (市町村統一化不備) 

   ②給付金支給が満足にできず、半年経過しても届かないというお粗末なシステム(住民基本台帳が使えない) 

   ③コロナウイルス接触確認アプリ・COCOAの登録が僅か約4万人 (バグ多く信頼性低い) 

   ④「マイナンバー2013/5月」が適用不能(税、社会保障、災害対策の一部にしか適用できない「法律」あり(平将明内閣府副大臣の談) 

2.カーボンニュートラル宣言をした : 今や世界的にも必要な対応なのでしょうが、宣言だけなら誰でもできる。  具体的な達成方法については「各企業さんの努力にお任せします」では、無責任すぎませんか?縄文時代の生活に戻れないのだから、「実質的なカーボンニュートラル」は不可能。そのからくりをしっかり説明しましょうよ。

3.オリンピック・パラリンピックをやった : オリンピック・パラリンピックの実現に尽力したのは菅義偉ですか? 総理として引き継いだにしては、「電通問題」「開会式の演出者問題」など過去になかった問題が浮上した。終われば成功ではないと思うが。

4.携帯電話料金下げた : 意見はあるだろうが、成果だと思う

5.福島第一原発の汚染処理水を放出した : 目立たなかったけど・・・って竹中平蔵は言うが、コロナ、五輪が無ければ大変な問題に浮上していた。コロナ、五輪の乗じてこっそり決議したというのが本当のところではないか。そしてたまりにたまった汚染処理水100万トン以上を放出することが決まったという。放出理由は、「安全だから」ではなく、「これ以上汚染水をタンクに貯める土地がない」 である。これでは地元の漁業団体からの承諾は得られないし、中国や韓国からの非難も免れない。これが良い事、と評価できますか?

6.高齢者の医療負担を2割に引き上げ決定(導入時期は2022年以降に決まる) : 年収200万円以上75歳以上の高齢者が対象。これが良い事だという神経が理解できない。ネオリベ(新自由主義者)にとっては良い事だと理解するのでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
« Yui@大阪-5 | トップ | 【コロナ-25】大阪府の杜撰な... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本の経済」カテゴリの最新記事