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【絵画-23】スペイン宮廷画家ベラスケス1599-1660

2021年04月07日 | 絵画 音楽 映画

スペイン国王はフェリペ3世1578-1621、フェリペ4世1605-1665、カルロス2世1661-1700と続く。そしてカルロス2世の代でスペインハプスブルグ家は途絶える。この頃のスペイン宮廷画家の巨匠・ベラスケス1599-1660は数多くのフェリペ4世家族の絵を残した。「女官たち」「マルガリータ王女」「馬上のカルロス皇太子」「フェリペ4世騎馬像」「イサベル・デ・ブルボン騎馬像」「フェリペ・プロスペロ王子1658-1661」これらはフランスのルーブル美術館やプラド美術館などに所蔵されている。時を同じくしてフランスの宮廷画家として活躍したのがルーベンス1577-1640で、外交官として1年ほどスペインを訪れた時にベラスケスと親交を深め、1624年にはフェリペ4世からナイト爵の称号を得ている。因みに彼の代表作には「マリードメディシスの生涯」つまりフランス国王ルイ13世の母親の生涯を24枚の絵画で描いたものがルーブル美術館にて見ることができる。

 

【ラス・メニーナスは傑作中の傑作@ベラスケス57歳】  主役はマルガリータ? 彼女は母マリアナ1634-1696の弟オーストリアのレオポルト1世1640-1705に嫁ぐ。小人症の道化?(奴隷なのに豪華な衣装)。当時宮廷には500人を超える奴隷や、50人もの道化師、矮人がいた。彼らは富の誇示として雇われ不具者の値段は高かった。またしても濃いい血が混ざるために、二人の子は夭逝する。結局4人の子をもうけるがマリア・アントニア1669-1692のみが長生き、とはいえ23歳で死亡。最後の子を出産すると同時にマルガリータ21歳で死亡。一方レオポルト1世はエレオノーレ1655-1720と再婚してヨーゼフ1世、カール6世を輩出した。1658年にハプスブルク家第10代神聖ローマ皇帝になり、ハプスブルク家繁栄の足掛かりとなる。

スペイン宮廷の和やかな雰囲気を絵にしているのは珍しく、当時スペインでは支配していたオランダでは集団肖像画が流行していたことはベラスケスは知っていた。それをヒントに描かれたのか?傑作と言われる理由は?ゴヤ、マネ、ピカソなどが絶賛

・素早い描画タッチで繊細な質感表現 : オランダの@フランス・ハルス1585-1666の影響?

・明暗対比で空間表現        : オランダのレンブラント1606-1669の影響? 伊カラヴァッジョ暗闇主義・レネブリズムの影響?

                    ベラスケスは2度伊訪問して絵の収集をしている(多くがプラド美術館収蔵)

                    教皇イノケンティウス10世の肖像を描いている@訪問二度目

・構図               : アルカサールという王宮内のベラスケスのアトリエ(元々はバルタザール・カルロス王子の部屋)

                    ベラスケスはサンティアゴ騎士団の称号を与えられる(胸に十字の紋章:フェリペ4世が加筆?)

                    上半分は単なる空間-大キャンバスがつなぐ ギュスターヴ・クールベが後に挑戦

                    登場人物のピントボケ感が奥行を醸し出す

                    約160年後にスペイン宮廷画家ゴヤはカルロス4世の家族を描いている 

 

@伊ドーリア・パンフィーリ画廊蔵

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