進め!マンガ道

★人生は趣味です★

森繁久弥と白蛇伝

2009-11-12 22:49:15 | マンガ
森繁久弥死去のニュースを聞いて、
それはもう東宝の映画をさんざん観て育ったので
思い出してもあれもこれも本当に楽しませていただいた。

しかし一番に考えるのは、
日本で最初の長編アニメーション「白蛇伝」だ。
ここから日本のアニメの歴史は始まるのだが、
この映画の声優をやったのが森繁久弥と宮城まり子である。

たくさんのキャラが登場するのだが、いまのように
声優の分野が確立されていないし録音環境もあったのだろう、
たった二人ですべてのキャラを声を変えて演じているのだ。

この「白蛇伝」という映画がなかったらどうなっていただろう。
自分の人生も相当に違ったものになっていただろうと思う。
大人になってからも何度もこの映画を観る機会を得るが、
正直、やはり二人ですべてのキャラの吹きかえをしているのは
ちょっと気にならないではなかったが、でもそれも合わせて感動の記憶だ。

「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「西遊記」「安寿と厨子王丸」…
それ以降、東映のアニメは一本も見逃したことはない。
素晴らしい作品ばかりだったなぁ。

哀悼。