『人間共の神話』 山上たつひこ

懐かしく貴重な本が刊行された。
山上たつひこ単行本未収録傑作選全三巻。

三巻目の『人間共の神話』の表題作は
これは『コミックＶＡＮ』という青年誌に連載された
未完の作品で、じつは自分が担当したものだ。

『コミックＶＡＮ』というのは真崎守や宮谷一彦らも
執筆した意欲的な雑誌だった。
自分がここに就職したのもそういう雑誌だったからかもしれない。

山上先生のところへの原稿取りは本当に楽しかった。
「喜劇新思想体系」という作品世界に近い仕事場だった…。

しかし１９７３年と云えばもう３５年前、
この作品がなぜ未完に終わったのかなど残念ながら記憶がない。


そうかこういう作品だったんだなぁと
あらためて単行本になったおかげで思い出すことが出来た。
これもまた「遡る流れ」かなと思うが、とても感謝である。

暑さで記憶が蒸発

先日のコミケ記録集会で夏コミに向けての米澤嘉博追悼本に
寄稿文を書かせてもらったのだが、あれこれ当時を思い出したね。


しかし、なんて記憶が曖昧になってしまったんだろう。
断片的な記憶ばかりでちっとも前後がつながらない。

そういう意味ではネットは便利、
当時関わっていた作品を調べれば年代がわかる。

それらを頼りに、
またＨＰの回顧録の続きを書こうかと思う。

渋谷でパギャル

突っ走る浜田ブリトニー。

日曜はテレビの取材とかの企画で渋谷に塾の仲間が集まった。
おかげで我々も卒業した生徒と久しぶりに会って歓談。

しかし特異なスピード出世だ。
キャラそのものに個性もあるからデビューしてからの
こういう流れは当然のような気もするが、
最初に作品を見たときは驚いた。
こんな作品、他の人には描けないよ(^^;)
自分が編集者なら雑誌に載せてみたいと思ったからねー。


そうそう、ビッグスピリッツの雑誌上であのちばてつや大先生と
藤子不二雄Ａ大先生と対談していたのには驚いたけど、
そのトークにも驚く。

ブリトニー：マンガ描いてまだ二年くらいッス。
ちばてつや大先生：まだ二年なんだ。
ブリトニー：先生方はもう描いて長いですよね。
藤子不二雄Ａ大先生：まあね。何十年だからね。
ブリトニー：チョー長いですね。
ちばてつや大先生：チョー長いね。
藤子不二雄Ａ大先生：チョー長い(笑)。


う～む(^^;)。