進め!マンガ道

★人生は趣味です★

劇画漂流/上下巻 辰巳ヨシヒロ

2009-02-24 23:39:27 | マンガ
辰巳ヨシヒロ氏の自叙伝的にして貴重な歴史資料、
手塚治虫によるマンガの発展の一方で、
貸本時代のもうひとつのマンガの流れを描きあげた。

劇画はこんなふうに誕生したんだ。
貸本には本当にどっぷりとお世話になったけど、
こんな背景だったというのははじめて知った。
まんだらけ誌上では時々読んでいたのだけど、
12年もかけて描かれた800頁を超える大作を
こうやってじっくり読ませてもらうと改めてスゴイと思う。
う~ん、面白い。

辰巳さんのマンガは大阪の匂いがする。
出てくる人間がまるで洗練されてなくて
オッサンやオバハンという表現がぴったりだ。
人間臭くて、みんな人生を背負っていて存在感がありありだ。
存在感があるので女性は妙に色っぽい。
色っぽいけど、なんだか昔の実話誌のグラビアヌードを
見てるような錯覚に陥る(笑)。

ガロの増刊の辰巳ヨシヒロ特集をもう一度読みたい~。