進め!マンガ道

★人生は趣味です★

ネーム相談会

2006-03-30 10:51:14 | マンガ
一昨日の火曜は冬休み中だが、
お話づくりの相談を受ける日で久しぶりに塾に顔を出した。

ネームも疑問点が多いとどうしても
あれこれアドバイスが増えて、相手も
結局どう直したらいいのか迷うと思うのだが、
その作品のためだけにアドバイスがあるわけではなくて
トータルレベルアップのためのものだと考えてくれると
ありがたい。

とにかく読者にハテナマークがつかないかどうか
というのがネームを見るときの基本なので、
やはり以下のような問題は気になるところだ。

テーマの拡散。
描きたいイメージが先行しすぎで起きてくる問題だ。
たとえば感動させたいと思う気持ちがありすぎると
思いついた感動のシーンはなかなか捨てきれないものだが、
それが描こうとするテーマに沿っていないとしたら、
いくら素晴らしいシーンでもその作品では不要なのだが、
これがなかなか捨てきれないので分岐、拡散が起こるのだ。

情報の欠落。
情報が読み手に正しく伝わらないと
狙った感動はやってこない。
特に短編ではこういう問題が起きやすい。
枚数がないので情報が入れられないと思うかもしれないが、
けっしてそんなことはない。
情報は1.2.3と全部入れなければいけないのではなく
(そんなことをしたらテンポも悪く退屈な話になる)
1と3を入れて2を想像させる
といったテクニックなどが使えるのだ。
うまい人はひとつの小道具にだって
三つも四つも情報を含ませたりする。
そういうことが出来るようになると説明のための
長いナレーションも入れずにすむ。


映画「シンデレラマン」DVDレンタル。
面白かった。特典映像がとても勉強になった。



卒業のその二

2006-03-20 11:13:45 | マンガ
短大の卒業式が金曜で塾の卒業式は翌日の土曜。
一緒だったらどちらか欠席しなければならないので
ありがたい話だが、二日も続けてスーツを着て
ネクタイをしめるのはなかなか疲れるね(^^;)。

しかし毎年入学と卒業の時の特別講師の
里中満智子先生のお話はあるのだが、これはいつも大変勉強になる。
(いや一時間くらいあるので居眠りしてる時もあるけど(^^;)

今回は特に、
マンガが好きなだけでそれは才能である
という話は本当に素晴らしい。

塾に入ってきたときは当然の如く多くの生徒がこの才能を持っている。
しかしいつの間にか「マンガを描く」から「マンガ家」になることに
目的が移ってしまって気がつくとこの才能を失ってしまうのだ。

実はこれは塾生だけの話ではない。
プロになってしまってからは更に失いやすい「才能」なので
本当に心して目的を間違えないように進みたいものであります。

卒業式

2006-03-17 23:51:12 | マンガ
今日は短大の卒業式だった。
新宿の京王プラザ。

昨年は2年生は半期しか教えられなかったので、
誰とも口を聞くことなく、ただ黙々と食べて帰ってきた式だったが、
今年は2年間学んだと云うことで一緒に写真を撮ったり話したり、
それなりに有意義な別れの時間を過ごすことができた。

皆、元気でね。


しかし、去年の暮れと今月のはじめには
本当のお別れも続いて、正直哀しい。
お見舞いにはどちらも一回しか行かなかった。
薄情だなと思うが、そういうのは苦手で
なにより何度もお見舞いにいって更に辛くなることに耐えられない。

情のある友人は何度も顔を出し励ましてあげたりしていた。
そういうことが出来る人は本当にえらいなぁと思う。
自分は足りないなぁ、情が。

恒例 編集審査会

2006-03-04 23:56:23 | マンガ
本日じゃ各出版社の編集者の方々に来ていただいての
塾生の作品の審査講評会だった。

現状の編集者の作品の見方がわかって大変勉強になる。
特に自分の関心の薄いところなんかをうまく取り上げて
評価されたりすると感心して参考にしなくてはと思うのだ。

ただ今回は少し気になる意見があって、
それは年齢制限評価というのがあるという話。
新人の投稿や持ち込みにたいして年齢のハンディが
現実として存在するというのはなかなか驚きだった。

年齢が影響するのは「感性」がどうだという話だろうか。
ある年齢を越すとフレッシュな感覚が失せてしまうとか、
どこかおじん臭くなるとかおばん臭くなるとか、
そういうことになるのかもしれないが、
ホントに感性と年齢は比例しているのだろうか?

感性は日頃の心がけで磨くものだと思っているので
正直、自分的にはピンと来てはいないのだが、
そういう見解もある以上、もし持ち込みに行って
年齢を聞かれたらサバを読んだ方がいいのかもしれない。

既に年齢がちょっといってる塾生は是非そんなハンディに
負けずに素晴らしい感性で勝負してもらいたい!


それにしても「さんまのスーパーからくりTV」の
将棋少年は殆ど大正時代のおっさんやね~。

いまごろ「宇宙戦争」

2006-03-03 00:06:30 | マンガ
なんだか周りで評判が良くなかったので
宇宙戦争」はパスしていたのだが、
遅ればせながらレンタルして観たら、面白い!

オンライン映画評をあらためて読んでみると、
5分の3はマイナスのように思える。
いずれもがオチの不満が多いようだが、
これは別に「インデペンデンス・デイ」のような映画を
撮ろうとしているのではないんで別にいいのだが、
ああいう感じを想定して観ると肩すかしを
くった気分になるのかもしれない。

ダメも面白いもその映画評のページを参照にすれば
殆どの意見は出ている。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321599

しかし一般のお客はなにをどう云おうと自由だし、
面白くなかったというのも全然問題ないと思う。
けれども、物を創ることを目指している人は、
この素晴らしい表現力が誰にでも出来るものではない
ということは知るべきだと思う。


そんなことを思いながら、やっぱり世間の評価がどうでも
自分の目で確かめることが大事だと思ったのだった。