『スイート・チャリティ』感想

昨日のマチネを観てまいりました。岡田さん狙いで取ったチケットだったのですが、これがまさに狙い的中！　コーキ最高！　コーキ萌え！(笑)

『スイート・チャリティ』　公式サイト
9月7日（木）マチネ　ル　テアトル銀座 　16列センター

　開演を待っていたワタシの目の前をベタベタ肩を組んだカップルが通りすぎ、「あんだよー、こんなところでイチャつくなよー、ったくー」と心の中で毒づいたのですが、実はそれは出演者の方々でした(笑)。何組かのカップルが舞台に上がりさて開幕かと思ったら、オケがまだ音合わせやっていてそのまま舞台は空に。しばし間があいてモッサリと開演。この演出はビミョーだな(汗)。実はカテコの終わりもオケがよろよろとフェイドアウトして終演。この開演と終演のモッサリ感は、この日の舞台を象徴しているようで、なんとなーく客席の雰囲気が温まらないうちに終わった印象。幕が開いてまだ３回目の公演だったせいなのか、平日マチネのせいなのか。本当はもっと笑いが起こる作品のような気がするのですが。
　ダンスシーンがとても多くてこれも楽しみどころかと思うのですが、こちらもいまひとつ迫力不足。同じ小品のミュージカルでも、例えば『OUR HOUSE』のなんかの方がよっぽど迫力があったなあ。オープニングの見せ場♪Big Spender♪も、先日観たタナボタ企画花魁バージョンの方が心惹かれました(笑)。
　そんなビミョー感の漂う作品だったのではありますが、観に行ったことを決して後悔していません！　だって、謎の地球外生物！　いや、岡田コーキ！！(笑)　彼を観るだけでチケット代の価値があります！　っていうか、あの人はマジでいったい何でできているのですか？　レミゼのマリウスしかり、「恋に盲目、俺はメロメロだぁ～」な役をやらせたら、彼の右に出るモノはいませんね。あのチャリティとのエレベーターのシーン、最高です！　それまでモッサリしていた舞台も、岡田オスカーの登場で一気に空気が変わったような気がします。その後は岡田オスカーの挙動が気になって常に視線がロックオン！　二幕冒頭の石井カズ教祖のはじけ方もそれはそれは見事ではあったのですが、岡田オスカーの未確認ヲタク生物ぶりから目が離せませんでした。出番はそれほど多くないのに、全てをかっさらって行った感じですね。いやー。コーキにはマイッタ(笑)。
　主役のチャリティがほぼ出ずっぱりで、思っていたより“チャリティのチャリティによるチャリティのための”の演目でした。その主役をつとめているのが弱冠18歳？の玉置成美さん。ミュージカル初出演ということで、正直あまり期待していなかったのですが、歌に踊りにとなかなか堂々の主役ぶりでありました。ただわりと男前な声だったので、もうちょっとバカっぽい（語弊があるけど）感じの声の方がチャリティーっぽいかなと思いました。１幕、石井さんとの芝居の時などは、ややセリフ喋ってる感があったのですが、岡田オスカーの登場あたりからセリフのテンポも良くなってきたような気がします。今後に期待できるかも。
　最後に、チラシと実際の舞台と衣装やメークが微妙に違うというのはよくあることではありますが、この演目、チラシのほうが断然よくないですか？　チラシの岡田さんのメガネ姿に萌えてチケット取った身としては、実際の舞台でメガネをかけてなくてちょっとガッカリ。それに、チャリティの同僚役の元ヅカのお二人なんか、チラシではキレイでカッコイイのに、実際の舞台ではちょっとオバハンっぽかったです。